運ちゃんが発したコトバにカチ子は耳を疑った。
う、うそやろ。。
聞き間違いか?
運ちゃん
「なんや!乗らんのかい!」
なんで?
なんでなん?
こんだけイガミあって、乗るわけないやん!
きっと、運ちゃんなりのイヤミ?
捨てゼリフなのか?
すると、カチ子の後ろから彼が、、、
彼
「乗るわい!乗るに決まってるやろ!」
エエエーーー!!
なんで?
なんでなん?
カチ子にはさっぱり訳が分からなかった。
そして
気づけばカチ子と彼は、
言葉どおりタクシーに乗っていた。
さっきまでイガミあってたのを
二人ともすっかり忘れてしまったかのように
タクシー内では語り合っている。
百歩譲って、黙ってるならわかる。
むしろ、和気あいあいとお互いの仕事の話をしているのはナゼ?
カチ子の見てないところで
あんたら、チューして仲直りしたん?
ダチョウ倶楽部?
家に着くまでの間、いつまたケンカになるか分からなかったので、カチ子は二人から目が離せなかったのに、家に着くまで二人の和気あいあいの語り合いは、止まらなかった。
謎、謎すぎる。
そして、家の真ん前でタクシーを留めてもらうと
メーターは、きっかり
五千円だった。
きっかり、五千円が嬉しかったのか
まあまあのお客さんだったからか、
運ちゃんはニコニコしながら帰っていった。
誰か、この謎をといてほしい。
おわり。