甲骨般若 87 恐れ×古代文字 | 古代文字道場 村守水分

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平成291218

恐いことはない。恐ろしい文字でもない

 

工を手に、見えないなにものか(神)に祈る。

それはまるで、独鈷処を手にした空海翁のよう。

どっこいしょ、と神に佛に、畏怖の念を持ち

蹲踞の姿勢で工を手に。

 

「恐」甲骨文字を考察する。

 

【恐】[音]キョウ [訓]おそれる・かしこまる

[形声]声符は(きよう)。■は呪具の工を掲げる形で、神を迎え、神を送るときの所作。は金文の〔毛公鼎〕に「烏■(ああ)■(おそ)るる余(われ)小子、■艱(かん)に湛(しづ)み、永く先王に■(おそ)れあらしめんとす」、また〔師■■(しりき)〕に「■(つつし)みて王に■ぐ」のように用い、■の初文。のちその心情を示す意で■となった。→■・工
[訓義]
1.おそれる、かしこまる、はばかる。
2.おどす、おそれさせる。
3.おそらくは、うたがうらくは、たぶん。

 

 

「恐」の文字の原始のお姿に

まこと日本の美しさを感じてしまう。

何事の おほしますかは知らねども

かたじけなさに 涙こぼるる 西行さんもそういっている。

 

古代文字書歌(甲骨文字):むらかみすいぶん

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