本来のわたしは臆病で、対人関係を築くことも苦手である。
仲良くなれば「実は面白い」という評価になるのだけれど、
そこにたどり着くまでに非常に長い時間がかかったものだ。
そんな人間なので、何か必要なことを問い合わせするのも苦手。
電話でチケットを取ったりだとか、必要な連絡が来なくて苦情を言いたくても、
相手に嫌な思いをさせるのはいやだし面倒だなあ、とけっきょく我慢してしまう。
自分にとって損にしかならない、と頭ではわかっていても、
自分が今現在、傷つかないほうを選んでしまっていた。
こんな性格が変わり始めたのは、やはり周りの環境の影響が多いと思う。
わたしが主張しない人間だからなのかはわからないけれど、
まわりには非常にアクの強い人間が多い。
歯に衣着せない性格の人、考えるよりもさきに行動に出る人、
そこぬけに明るくて誰とでも一瞬で仲良くなれる人…
本当にどうして気が合うのかがわからないけれど、でも大好きな友人たち。
ともすればわたしとは正反対の性質の人と、よく行動するようになると、
不思議と自分自身も、不思議と社交的になり、初対面の人とでも普通に話せるようになってきた。
友人たちに追いつきたくて、努力した部分はもちろんあるけれど、わりと自然に思考が変わっていった気がする。
根本の性格は変わらないので、やはりしり込みするときはするのだけれど、どこか思い切りがよくなった自覚はある。
さいきん出版されている、どのビジネス書にもだいたい「すぐやる」「10秒以上は考えない」なんてことが書いてある。
それはわたしが非常に苦手なことなのだが、やっぱりそれではいけないのだな、と年齢を重ねるごとに実感している。
先延ばしにしたところで、やらなきゃいけないことはやらなきゃいけない。
考える時間が増えれば増えるだけ心労も増える。
それよりは一瞬の勇気を出して、行動すれば、どんな結果にしろ答えがでる。
答えを先延ばしにしても良いことなんて、実は何一つないのだ。
年を重ねてきたからこそだろうか。
無意識に変わってきた性格を、さらに意識的に変えていく。
それは決して簡単なことではないけれど、いつまでも自分に甘んじることなく、
いつか死ぬときには、「じぶんがんばったな」って思えるようになりたい。