歴史好きとして欠かせないのは、やはり『新選組』の存在。

さまざまなゲームやコミックの影響もあってか、幕末女子なんてものも存在するくらい、人気が高い彼ら。

私が彼らの存在に興味を持ち、惹かれたのも、やはり小説が始まりでした。


とはいえ、今回は新選組少女漫画。


『風光る』

風光る (1) (別コミフラワーコミックス)/小学館



殺された家族の仇を討つべく、新選組に入隊した少女・セイ。

局長である近藤勇や、土方歳三、沖田総司など、改めて説明するべくもない新選組の面々と送る、新選組隊士としての日々。

歴史的事実を丁寧に追う物語。


少女漫画なので、恋愛要素も多く、捏造(?)部分ももちろんあるんだけど、(女子が新選組に入隊という時点でもね) 少女漫画のカテゴリーのなかでいえば、本格的な歴史マンガという印象。

時代背景もしっかり下調べされているし、あの時代の人たちの生き方や、考え方もきちんと描かれていて、ベッタベタの恋愛ものやゲームとは比べると(比べるのも失礼か)、違和感なく読める。

漫画だからツッコミどころもあるけど、脳内補完で流せる程度だし。


これからどんどん新選組の終わりに近づいていくところで、結果を知っていてもやっぱりハラハラするし、切ないし。

主人公のセイちゃんは、沖田総司を好きなのですが、彼はね…。

どうなっていくのか、気になるところ。

でもそれ以上に、藤堂平助の最期をどう描くのかが気になる!

私は藤堂平助がとても好きなんだけど、彼の末路を知っているだけに…ね。


時には裏切り者っぽく書かれてしまうこともある藤堂さんだけど、私は最期の最期まで、彼は新選組の男だったと信じてるのです。

己の信じる「誠」に殉じた男だと。

それがほかの隊士と、少し違ってしまっていただけで。

ほんとのことなんてわからないけど、私はそう信じたい!


それはともかくとして。

私が新選組に惹かれるのは、やっぱり「男気」「愚直さ」、なのかなー。

たぶんね、冷静に見れば「愚か」な人たちだと思うのですよ。

時代の流れに逆らって、周りが見えなくて、本当に馬鹿なくらいまっすぐで。

賢くはないよね。

若さゆえもあったかもしれない。

局長たちはともかく、沖田総司もまだ二十歳そこそこの…今なら大学生の年ごろで。

わざわざ自ら剣を持って働く必要性はどこにもないのに、彼らなりに真剣に日本を憂えて、彼らなりに日本を守ろうとした。

呑気に畑仕事をしていても許されたのに。

普通に結婚して、子供を設けて、時代の荒波を遠くから眺めていることだって選べたのに。


でも、私は猪みたいに突っ走って生きていた彼らのことがとても愛しいなーって思うのです。

時代に合わなくて、彼らは滅びてしまったけれど、己が信じる「誠」に一途に生きた人たち。

その魂が、百年以上たったこの時代にも影響を与えてるって、とてもすごいこと。

彼らのしたことはけっして無駄じゃないし、彼らがいて、今の日本があるんだなって。


ちなみに、新選組が好きだから、薩長や朝廷が嫌いってことはないです。

みんなそれぞれが、それぞれに思い描く理想の日本を作ろうと必死だっただけだから。

まあ、たしょういけ好かない野郎はいるし、やり方がキタナイなーって思うこともあるけど。

それも時代の流れだったのだから、それはそれでどうしようもなかったことなんでしょう。