学校とアルバイトの両立は厳しい時期もあったが、あっという間に進級した。


2年生は仲の良い友人達と同じクラスになれたことが嬉しかった。

学校生活では体育祭や文化祭に加えて修学旅行もあり、仲の良い友人達と行事を全力で楽しんだ。

今当時の写真を見返しても、当時の私はとても幸せだったというのが伝わってくる。


だが、2年生後半になると進路の事で沢山悩んだ。

当時は高校の教師になりたいと考えていた。

しかし、夢を叶える為には大学への進学が必要で、家の状況的に進学はできないと分かっていた。

私学は無理だとしても国公立なら少しは希望があると思い、1年生の入学後から国公立大学への進学を視野に入れて勉強していたが、母に

「お前が大学に行くのが無駄。さっさと働いて家に金を入れろ」と言われていたからだ。


念の為にとアルバイトで得た給料を大学の入学金等の支払い用に貯蓄していたが、それらは母に全て奪われ、私は今後の人生に絶望しか抱けなくなった。