先生からの提案というのは「支援学級に来ないか」という提案だった。
それから私がどういう反応をしたかは覚えていない。
気付いたら支援学級に通うようになっていた。
きっと両親はこの状況をどうにかしたかくて支援学級に頼ったのだと思う。
朝は近所に住んでいた担任の先生の自転車の後ろに乗って登校し、支援学級の教室に直行した。
当時私は学習塾に通っており、勉強に遅れる心配はなかったため、教科書を用いて勉強をするのではなく、
パソコンで学習用ゲームをしたり、教室にあった遊具で自由に過ごした。
もちろん支援学級なので私よりも支援を必要とする児童は他にもいたため、担当の先生が他の児童のサポートをしている間は校長先生のそばで時間を潰した。
お昼になると自分のクラスまで給食を取りに行ってクラスメイトとは別の部屋で校長先生や保健の先生と一緒に食べていた。
いつもはほとんど食事に手をつけられていなかったのに、環境を変えただけで楽しく食事できたのが嬉しかった。
それだけいじめてくる同級生がいない空間はとても快適だったのだ。