卒園後は幼稚園の近くにある小学校に入学した。

入学式までビビットピンク色の新しいランドセル・当時好きだったキャラクターの筆記用具や両親に買ってもらった勉強デスクを毎日眺めては新しく始まる生活に胸を躍らせていた。


幼稚園の同級生の5割くらいは同じ小学校に入学したため、そこまで寂しい気持ちはなかった。

登下校時は子どもだけで外を歩く感覚がとても新鮮で、馴染みのある道なのに何だか全く知らない道のように思えた。



入学してから間もない頃、仲良くなった友人の家に招待された。

母に渡されたおやつを持って行き、友人が持っているおもちゃで遊んでいた。


ところが翌日その友人から「うちのママ、あなたのことが嫌いだって」と言われた。

どうやら私が引っ込み思案でもじもじしている態度が気に入らなかったらしい。


7年間生きていて「嫌い」という感情を向けられたのは初めてで、とてもショックを受けた。


それ以来私はその友人を避けるようになり、人から嫌われないように必死に優しくて誰の言う事も否定しない自分を取り繕うようになった。


恐らくこの出来事が今の自分の性格に大きく影響したと思っている。