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Sui-Joh〜カンボジア発アパレルブランド〜

Sui-Johは2012年にプノンペンで生まれた、世界にひとつを作るシャツ・アパレルブランドです。
試行錯誤や喜怒哀楽が散りばめられたこのブログ&Sui-Johをよろしくお願いします!
そしてカンボジアから「Happy」が、水の上を漂う笹舟のようにぷかぷかと届きますように。

スースダイ、アサノです。

 

この約数週間、本当に色々なことが起こりました。

そのまず一つ目が、本当に辛かった。

 

寄稿させてもらっているアブローダーズにも書かせて頂いた友人の死。

https://www.abroaders.jp/client/article-detail/2034

 

いまでもいきなり「今からご飯いかへん?」って電話がかかってくるんじゃないのかな、

ってふと思い、携帯を見てしまう。

てか、かかってきて欲しい。

 

Aさんは僕がカンボジアに来て親しくなった最初の日本人であり、

本当に、本当に助けてもらった方だった。

 

一回り以上歳が離れているせいか、

母のようか帰る場所的な暖かさがあるとともに、友人みたいになんでも相談できた。

 

今思い返すと、Aさんがいなかったら、2010年に詐欺師に騙された時点で、

僕は本帰国していたかもしれない。

Aさんも一緒に騙されてくれたおかげで、今となれば笑い話になり、話題のネタになれた。

 

Aさんのお部屋の整理をしている中で、僕は胸がとても苦しくなることがあった。

それらを整理していたら、SuiJohの未使用商品がいくつもボックスからでてきたのだ。

 

Aさんは適宜、SuiJohにコーヒーなど差し入れをもって現れ、

与太話をし、そして常にSuiJohを、というより、僕を心配してくれていた。

 

そして何か理由をつけて、よく何かを購入してくれた。

「今度、友達の誕生日やねん」「一時帰国するからお土産買いに来たわ」などなど。

 

でも、整理してたら、それらの商品が部屋にあるじゃないですか、Aさん。。。。

なんで、誕生日プレゼントしてないの?お土産に買ったんじゃないの???

 

それを見て、Aさんの親心と呼ぶべき優しさがとてもとてもど直球に心に突き刺さり、涙が止まらなかった。

 

僕の良いところも、ダメなところも、全て話せたAさん。

Aさんは僕の多くの秘密をあの世まで持って行ってしまった。

いつかあの世で会えたら、またその話の続きもできるのかな、なんて考えると”死”というものが、

恐怖ではなくなるのが不思議だ。

 

まだまだ夢があったAさん。

カンボジアでカカオ農園を始めるはずだったAさん。

そのために、土地も購入していたのに。

 

やはり、人生は何かを計画している時に起こる、別の物語、だ。

 

そして、余談になるが、死ぬのにもお金がかかる。

ここは海外で生活する人であれば、他人事だと思わずに考えるべきことだと思う。

海外だとわからないことばかりで、そして時に莫大なお金がかかることがある。

 

海外旅行保険がなければ、死ななくても、治療費が数百万とかさむかもしれない。

仮に、亡くなってしまったとしても、その後、日本に送るのか、現地で火葬するのか。

今回調べて初めてわかったことだが、プノンペンで火葬する場合、約600ドルは必要。

プラス、日本大使館からの火葬許可というものも要る。

それを個人での取得が難しいらしく、業者を病院からも大使館からも勧められたりする。

 

僕はAさんの分も、もっともっと生きなきゃ。