こんにちは。
スシクラです。
私の母は現在85歳。
相変わらず映画好きで、しばしば一人で映画館に足を運び、気になった新作を観ています。
そんな母が最近
様子が変なんです。
ヘンなんですが
「いい感じに変」
なんです。
それは
明らかに
役所広司さん主演の
「パーフェクトデイズ」
という映画を観てからなんです。
母の人生は、けっこう波乱万丈で
(ここにも少し書いてますが) → 兆し
夫である私の父が破産した時も、親族から母ひとりが悪者扱いされたりと
私と顔を合わせるたびに、自分の不遇を嘆き、恨み辛みを愚痴っていたんです。
ところが
そんな母なんですが
最近は全く愚痴を言わなくなり、毎日生き生きと生活し始めたんです。
それは見るからにそうなんです。
そして
母は滅多に、自分の好きな映画を他人に薦めることはしないのですが
「パーフェクトデイズ」
に関しては、私に対して
絶対に観るべきだ
と
何度も何度も薦めるんです。
この映画が公開されたのは去年ですが
ロングランで今も上映しているので先日やっと観てきました。
母が変わったわけが分かりました。
この映画によって
母は
自分の人生と 和解した のだと思います。
全ては
完璧だった
と理解したのだと思います。
もちろん私自身にとっても、語り尽くせないくらい素晴らしい作品でしたが
音楽のセンス
抜群でした。
この映画の影響力は(観ていなくても)莫大だと思うし
現れるべくして現れた
と感じる。
また書きます。