心理学者・杉山崇教授のブログ『日々感謝です。』
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『ウルトラ不倫学』の上梓を記念して、agoraで『大人の恋愛不倫学』という連載を期間限定で展開します。

 

「人は生物である」

「心は生存と生殖をより有利にするために進化した」

という進化心理学的には常識に近い観点から不倫という現象にアプローチします。

 

第一弾は男のクーリッジ効果に基づく不倫がいかに最低であるかを論じています。

 

人の道は外しても、人の心は外してはなりません…って懐かしの必殺シリーズみたいですが、本当に大事なことはここです。

 

よかったら読んでやってくださいね。

 

 

 

昨日は大親友でパートナーのベテランライター、ロイ渡辺アニキのイベントで音楽プロデューサーの三木敏悟さんとご一緒しました。
50歳からのマインドに迷っていた私ですが、敏悟さんの生き方からヒントをいただきました。敏悟さんの言うところの社会との綱引きを私も続けています。
私は綱引きは人を巻き込んでいるので、今やめる訳にはいきません。ですが、五十路に向けてもっと上手にできるように、そして楽しめる仕事を増やすように、敏悟さんを見習って頑張ります。
敏悟さん、素敵な時間に感謝です!



良質な心理学の啓発活動を目指して一年半前に「はてな」さまに引っ越しましたが、この間に私を取り巻く状況は大きく変わりました。

最近はアゴラやyahoo!ニュース、livedoorニュース、日経WOMENさまなど様々なwebメディアで記事が掲載されるようになりました。
本もたくさん執筆しました。
「はてな」さまは記事の発信元としては使わなくなり、記事のまとめ先になりました。
そこで「あめぶろ」さまで復活して日々の心理学者杉山崇のアクティビティを紹介したいと思います。

さて、昨日は勤務先の神奈川大学で朝から夜まで分刻みで動いていました。


一番の大仕事は「企業秘密!」につき内緒ですが、2番目に大きな仕事は臨床心理士のヒナたちに「臨床心理学」の学び方をガイダンスしたことです。

今書いている本が仕上がったら、「秘伝!心理職への道」とかいうタイトルで初学者向けの効率の良い学び方を紹介する本を書きたいと思っています。
ちょっとだけ「さわり」をご紹介します。





1.大学院生は臨床のTrainee(訓練生)、
そして訓練のプロセスは「守・破・離(しゅ・は・り)」である。


大学院の2年間はほぼ「守」で終わる。特別なセンスに恵まれないかぎり「破」は許されない。ただし、永遠に「守」ではプロになれない。よって「破」を指導者に相談する創意は妨げない。リアクションは指導者によって違う。時に怒られることもあるが、指導者との最適なつきあい方を探るのも臨床である。

どういうことかと言いますと、臨床心理は職人技なのでまずは先達を忠実にまねることから始めなければなりません。これが「守(しゅ)」です。
しかし、どんなに上手にまねても違う人がやるわえですから劣化コピーにしかならないわけです。

そこで、先達から盗んだ技を自分なりにもっと上手に活用する工夫が「破(は)」です。
初学者は「破」のトライアル&エラーで成長するのです。

ただし経験のない若手の「破」は時に無謀な「破」になります。そこで指導者に「この〝破"ってありですか?」と相談をしなければならないのです。

私自身は「破」のトライを暖かく応援したい指導者です。時に苦言を呈することもありますが、ヒナたちが「破」を相談しやすい指導者でありたいと思っています。

ただ、指導者によっては「10年早い!」とやたらと「破」を戒める人もいます。ご自身がそういう訓練を受けてきたのでしょうね…。
その中で傷つく院生が多いことが分かったので、予め「怒られることもある」と教えておきました。

さて、昨日から私たちの訓練生になった修士1年生の皆さん、まずは「守」から始めてください。
ですが、時に怒られながらも「破」の試みも続けてください。
そして腕を上げて多くの困っている人の力になってください。

いつか誰にも怒られないくらいに腕を上げたら、自分の存在感そのものが治療的になったということです。
その時は「師」から「離」れて、存分に活躍してください。
私はその時を楽しみにしています。


「師」というものはお弟子に必要とされなくなる時が、一つのゴールです。
寂しいですが、これが「師」というものです。
10年後か20年後がわかりませんが、みなさんの「離(り)」の時を心待ちにしています。










みなさま,いつもブログをご閲覧いただきありがとうございます。

アメブロ様には2年ちょっとお世話になってきましたが,はてなブロブ様に段階的に引っ越すことになりました。

まずは心理学者として皆さまにお届けしたい投稿から引っ越します。

コメントやメッセをくださったみなさん,本当にありがとうございました。
はてなブログもどうぞよろしくお願いいたします。




「家族は大事だけど忙しい!家族と過ごす時間が取れない!!」

「最近,家族も不満顔だぁ…,どうしよう~…」


こんな悩みをお持ちの方、多いと思います。

特に仕事ができる男性に多いのではないでしょうか。

家族円満はできる男性の永遠のテーマです。

家族あっての仕事ですから,もっと家族を満足させてあげたいですよね。

さて,家族に費やせる時間がないあなたに朗報です。

ご存知でしょうか。

実は時間には2種類あります。

「リアル(物理的な)時間」と「心時間」です。

「心時間」?なんじゃそりゃ~,と思われるでしょうね。

ですが,私たちが感じる時間のほとんどは「心時間」なのです。

そして,「心時間」は脳が作り出す時間なので,リアル時間の制限は受けません。

これなら忙しいあなたも工夫次第で無限に作り出すことが出来ます。

たとえば,「ワクワクがいっぱいで充実した一日」は思い出たっぷり。

振り返ると,退屈な一日の何倍も長く感じるのではないでしょうか。

これが心時間なのです。

夢は100%心時間なので,なが~く感じた時でもリアル時間では一瞬です。

忙しい人の家族経営では,ご家族の心時間にあなたとの時間を上手に創りだすテクニックが必要なのです。

【忙しい人のための5つの家族経営術】では,その5つのテクニックで家族円満を実現する秘訣をご紹介します。

1.「未来の記憶」でハッピー家族
2.「言葉」のうまい使い方
3.贈り物に働かせよう
4.家族ラポールの作り方-「敵」と「憧れ」で脳を騙すテクニック
5.体の記憶ースキンシップが侮れないわけ

講義と研究の合間に不定期連載です。

ご期待ください!!

続きは「はてな」で展開中です!!




ご好評をいただいている日産ドライブトーク,Part3が決まりました!!
拍手~!!

私の兄貴分で熟練編集者/ライターのロイ渡辺氏とWebプロディーサーのアチューワークス増田氏の3人のチームで絶賛作成中です。

Part3では反響の大きいテーマをより絞って,男女の会話術・デートの心得を心理学的に解説します。
チームでわいわいネタ作りをするのも楽しいこの企画,私自身も本当に大好きです。

目からうろこ,やはり男女は進化心理学の法則には逆らえない…と実感するネタ満載です。

アップロードをどうぞご期待下さい!!
面倒くさい…って感じることありませんか?

誰もが感じることのある感情ですが,どんな時に感じるかはとても個人差が大きいようです。

それだけ複雑な感情なんでしょうね。

私の研究室に「面倒くさい」を研究している者が居ます。

もちろん将来は臨床心理士になる予定ですが,世界的にも貴重な研究なのでできたら続けて欲しいと思っています。

あと「悔しい」も非常に興味深い感情です。

いずれ研究したいと思っていますが,まずは今日の公開講座で「悔しい」を扱う予定です。

運動会シーズンですね。
地域の小学校では子どもたちが元気に競い合っています。

さて、仲良しは心地よいですね。

みなさんも、子ども時代に大好きなお友達やあこがれのお兄さんやお姉さんと手をつないで嬉しかったり、
パパやママとハグハグしてほっこりしたり…そんな経験はないでしょうか。

これが、仲良しの心地よさです。

でも、些細なことで
「ムカつく!!」
「許せない!!」

って、なることも…。

特に大人になるといろんな利害関係がありますし、
変な誇りやプライド、自負心なんかもあったりして、
「プンプン!!」ってなってしまうこともありますよね。

心理学的には、仲良しの心地よさも、
「プンプン!!」も、
どちらも人間らしい心持ちです。

社会を作れば、必然的に階層(ランキング)が生まれます。
リーダーが居なければ社会は機能しません。
社会が複雑になって、リーダー個人のキャパを超えると、サブリーダー、サブサブリーダーが生まれてきて、社会はどんどん階層化します。

いい地位につかないと、社会での生き心地が悪くなります。

なので、社会の中で競い合う心理を進化させてきました。
これがムカつくやプンプンの素なのです。

誰かに「プンプン」したりして、自分って心がせまいなあ…って感じることはありませんか?

また、些細なことで相手に「プンプン」されたりして、戸惑ったり、相手を許せない気持ちになったりしませんか?

それでいいのです。

仲良しが心地よい心理、より良い地位を求めて競いあう心理、どちらも人間らしい心理なのです。

「プンプン」する自分も、「プンプン」しちゃう誰かも、人間なのですから、それはそれで許してあげましょう。

仲良く慣れる条件が整えば、いつかきっと仲良しさんができるはずです。
赤ちゃんは大人が思っているより周囲の状況を敏感にキャッチしていることが心理学ではよく知られています。
中でも、人の顔をびっくりするくらい精密に見分けている現象は興味深いと思います。
一説では大人には全く同じにしか見えないサルの顔の微妙な違いを見分けるとか…赤ちゃん実はすごいですね!!

さて、赤ちゃんはなぜこのような能力を持っているのでしょうか。

それは、身の回りに居る人達が自分の「味方」なのか、そうでないのか見分けるためです。

赤ちゃんは母親を除くと見慣れた人にはほとんど反応しない一方で、見知らぬ人には非常に敏感に反応するのです。
そう、いわゆる人見知りというものです。

赤ちゃんが平穏無事でいられるかどうかは、周囲の人達が自分に好意的かどうかにかかっています。
万が一でも自分に危害を加えるようなことがあれば、自力で動けない赤ちゃんはひとたまりもありません。

見知った人は、危害を加えないことはわかっているので(少なくとも過去に安全だった実績がある)、注目する必要はありません。
しかし、よく知らない人は、敵か味方か見極めないといけないので、ばっちり注目するんですね。

赤ちゃんなりに一生懸命生きているんですね!!
素晴らしいです。

ところで、天真爛漫に見える赤ちゃんが、実はこんなに警戒しているんですよね。
つまり、人は本質的に「敵」「味方」の区別に敏感なんです。
そういう脳を持っているのです。
中には「敵」がいることで自分の存在意義を見出す人たちも居ます。

人は敵味方の区別を緩和する脳の仕組みも持っているので、条件が揃えば「仲良し」になれるでしょう。

ですが、ちょっとの条件の不都合…言い換えれば時と場合によっては「敵」「味方」区別脳がアクティブになって、仲良くなるチャンスを逃すこともあります。

どうしても仲良くなれない人、一瞬仲良くなっても長続きできない人…、いくつかの条件(運)がそろうとそんな「相性の悪い」ことになるのもしかたのないことでしょう。

いい人はそんなときに自分を責めたりすることもあるようですが、あなたのせいではありません。
「敵」「味方」を区別しようとするのが人なんです。
仲良くなれない時は、「いつか仲良く慣れる時が来る…かも」と信じて、あなた自身の日々を大切にして下さい。