皆さま、ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか?
私は、家族旅行に2泊3日伊勢志摩旅行に費やしましたが、それ以外は例年通り仕事の毎日でした。
昨日は休み明け早々に玉突き事故があり、事故対応に追われた一日でした💦
さて、本題です。
前回「EVの今後について、整備士・保険代理店として考える事①」について書きましたが、今日はその続きです。
結論から申し上げると、EVの自動車保険は著しく値上がりしていると思います。
思いますというのは、私の契約者で純粋なEVは1台しかなく、複数の契約で確認出来ていない為です。
EVの保険料が他車種に比べて高いというのは、保険会社的にリスクが高いと判断される為です。
私が考えるにリスクが高いと判断されるポイントは以下の通りです。
①EVは修理費が高額になる
EVは車両の底面にバッテリーが敷き詰められています。このバッテリーは一体型のバッテリーで非常に高価です。
厄介なのが、内燃機関であれば部品点数が多く、損傷した部品を交換すれば良いのですが、EVは構成される部品が少なく、事故によりバッテリーが損傷すれば、バッテリー自体を交換する必要が生じます。
そうなると、修理金額が一気に跳ね上がる為、その分、保険料に反映されていると考えられます。
②電欠問題
内燃機関の自動車はガス欠になった際は、ガソリンを給油すれば済みますが、EVは簡単な話ではありません。
現地で給電可能なレッカー車があると話を聞いた事はありますが、未だ普及台数が少なく、仮に出先で電欠状態となった場合、レッカー車で給電ステーションまで搬送する必要がありますが、EVは非常に厄介です。
それは、シフトロックが解除できない、という事です。
通常、ガソリン車であれば、シフトロックの解除ボタンがあり、バッテリー上がり状態でもそのボタンを押せば解除可能ですが、EVは電欠状態だとその操作が出来ません。
なので、レッカー搬送する場合は、タイヤ一つ一つをドーリーという荷台に乗せて、レッカー車に載せる必要があり、その作業は非常に大変です。
「作業が大変=レッカー搬送費用がガソリン車よりも高い」という事になり、その点も保険料に反映されている可能性があります。
こうして考えると、事故や故障時において、保険会社にとってはガソリン車と比較した場合にリスクが高いと判断される為、EVの方が保険料が高いと判断されるのだと思います。
大きな流れとしてはEVへの移行は不可逆だと思いますが、現実的なコストを考えた場合、今は未だ全ての人が受け入れるタイミングではないというのが私の(個人的な)意見です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。