本の執筆を言い訳にサボっていたブログ。

 

ここまでサボったら、再開のタイミングは出版の時しかないと思っていましたが...

勝手ながら再開させてください。

 

 

 

「甲子園」「プロ野球選手」と、野球小僧が憧れる道をひたすら走ってきた学生時代。

野球への情熱が冷めたというより、歌手になりたいという思いが芽生え始め、野球を辞めた19歳。

歌手への道はそんな甘いものではなく、アルバイトを続けながらそれなりに楽しんではいたが、

これから俺の人生はどうなっていくのだろうと、ふわふわしながら迎えた二十歳の誕生日。

 

赤飯や島バナナなど、食べ物ばかりが送られてきた実家から、初めて「本」が届いた。

いつも通り、チラシなど何かの裏紙に書かれた手紙には、「自分のやりたいことを思いきりやることだ」と書いてある。

 

今となっても、母から本を貰ったのは、あの一冊だけ。

本を読むことがあまり好きじゃなかった二十歳のおいらにも、このプレゼントがただ事じゃないことはわかっていた。

それだけ重要なことが書いてあるに違いない。

読んでみよう。いや、この本は必ず読まなければならないものだ。

 

使命感から読み始めたその本は、あっという間においらを引き込んだ。

これまでなら、半分を読み終えたころには、読み終えるまでもう少しだがんばれと自らを鼓舞していたおいらが、

この本は「終わらないで欲しい」と、初めての感情を抱いたのを覚えている。

 

著者

乙武洋匡さんの「五体不満足」

 

 

 

あれから20年。

「みみぐすい」という初めて開催されるイベントで、その乙武さんと共演できることになった。

 

本を読んでから20年が経ち、正直言うと、その本の内容をはっきり覚えていなかったおいらは、

このイベントまでに「五体不満足」を読み返さないと後悔するような気がした。

 

正解だった。

 

僕がこの20年、どんな時もどこにいても楽しく前向きに何の後悔もなく過ごしてこれたのは、

二十歳の時、乙武さんの本に出会い、そのポジティブな心の持ち方を真似してきたからだと気付かされた。

 

そうなると余計に、乙武さんにお会いできるのが楽しみだった。

 

 

みみぐすいが開催された昨日。

 

やっぱり乙武洋匡さんは、すごい人だった。

ここ数年。辛い思いをたくさんしてきたからだろうか。

想像を超えた人だった。

 

目線、立ち振る舞い、言葉の選び方、伝え方、引き際、お辞儀。

 

 

人を惹きつけるには、それが大切なのかもしれない。

 

 

よし。

がんばろう。

 

 

 

いつ、どこで、誰と会うか?

それが大事だと言われる。

 

作品もそうだと思う。

どのタイミングでその音楽に、その本に出会うかで、通り過ぎるのか好きになるのかが決まるものなのかもしれない。

 

お母さんが本をくれたタイミング。

乙武さんに会えたタイミング。

 

人生の節々、神様はおいらに最高のプレゼントをくれる。

 

 

 

 

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