近くの値上げした激安りらくると値上げしなかった京都出張マッサージきらり
マッサージを愛する者は世の中に多い、しかし私ほどのマッサージバカはそういないだろう。スマホでその出張マッサージ店のホームページを見て「増税後も同料金で値上げしない」という一行に胸をなでおろし新幹線の窓から流れる景色に目をやった。もうすぐ京都駅だ。私は京都へ出張することが多い。今月すでに2回目の京都で今回は駅の近くのアパホテル京都駅前を宿泊先に選んだ。新幹線移動の時はいつも喉が渇いてコーヒーを頼むのだが、飲みほす前に京都駅に着いてしまうことがしばしばある。ホテルにチェックインをする前では部屋番号がまだわからない。でも出張マッサージの店には出張が決まった段階で夜の11時に来てもらう予約だけ先に入れることにしている。そうしないと京都の出張のその店はいつも予約ですぐにいっぱいになってしまう人気店だからだ。部屋番号がわかった時点で再度店にも連絡する。電話でめんどうな時はラインで入れると便利だ。たとえ部屋番号を伝え忘れた時でも予約時間前になれば店から電話がくるので心配する必要はない。私がマッサージにこだわるにはそれなりに理由がある。13年前にバイクに乗っていて後ろから来た車にぶつけられてはね飛ばされた。体がきれいな弧を描いて宙を飛んだ。反対車線に投げ出されたが転がるようにして着地。他に走行中の車がなかったことが良かった。幸いなことに大きな怪我にも至らなかったが念のため病院に向かった。調べた結果は特に問題はないとのことだった。でもそれ以来ちょっと疲れた時に左首に鈍痛を覚える。そのままにしておくとだんだん痛くなり気になりだすと仕事に集中できなくなる。そして無意識のうちに首をむやみにふり続けることになってしまう。そんな首振り後遺症に気がついたのは事故から1年ぐらい経った頃だったと思う。今では左首に軟骨の塊のようなものがある。風呂に入る時に自分の指で繰り返し弱めに押しているといくぶん楽にはなる。その首のこともあってもともと好きだったマッサージや温泉は私の日常生活に以前よりまして欠かせないものとなった。前置きは長くなったが、数日前に近所の何年も通い慣れたりらくるという激安マッサージ店に行った時に大きな値上げを知ってショックを受けた。今まであの 60分2980円ニッキュッパを売りにしていたりらくるが驚くことになんと1000円も値上げをした!これは私にとっては重大問題だ。10月からの料金は増税にともない今までの60分2980円が3980円!思えば2980円だったから、私は家族の目をさほど気にせずに月に何回もマッサージに行けたのではないか!1000円もアップして3980円になってしまったら実際は4000円を支払うことになるじゃないか!これはサラリーマンの私としては本当に痛い。同じ気持ちでいる人もおそらくは多いのではないだろうか。会員になったら安くなるとか、アプリがどうしたとか、ポイントがとかあるようだがしかしりるくるよ、よく聞いてくれ。私は疲れている。疲れているからマッサージに行く。ややこしいことはやめてくれ。そういう類の店は今までにもたくさんあったじゃないか。私がりらくるに行きつけになったのは、店内もサービスも二流以下だが、簡単明瞭に60分2980円だったからだ! そして当たり外れはあるがしっかりもんでもらえたからである。会社では上司が、家ではカミさんが、、、常に板挟みとなっているこの哀れな営業マンの唯一のオアシスだった。今までのように笑顔で気持ちよく激安でもんではくれないか。これが私の心の声だがそれを口にするのははばかられた。そういう不満を抱えてその日はいつも指名しているりらくるのおばちゃんにぼやいてみた。りらくるはもうどこの店舗ももう2980円じゃもんでくれないだろうと聞いてさらに落ち込んだ。全店値上げか。そうか。きっとマッサージするおばちゃん達のギャラがアップしたのだろう、、、と思って聞いてみた。「でもさ、値上げした分 お姉さんたちはたくさんお金をもらえるようになって よかったんじゃないの?」少し嫌味を込めて言ってみたがそれがそうでもないんですよってあっさり意外な答えが戻ってきた。え、、、おばちゃんはいつものように手際よくもみながら説明してくれたのだった。それによるとギャラは基本がマッサージする人が約6割でお店が約4割の歩合制だという。指名料は本人がもらえる。りらくるは給料制ではない。ということは今まで60分約3000円だった今までの場合、おばちゃん達がもらっていたのは1800円ぐらいということだ。それで約1200円がお店に支払われるという。おばちゃん達はけっこう店に持っていかれながら頑張ってるわけだ。それで今回60分4000円になった場合はおばちゃんはその6割の2400円もらえるのかというと、そういう計算にはなっていないらしい。なんだか難しい計算式になったそうだ。おばちゃんにはまだあまり理解できていないと言う。そのおばちゃんのマッサージ歴は長くて以前に自分のお店を持ってバリバリと働いていたが体を壊して店を閉めなければならなくなり、体が回復してからりらくるで働くようになったそうだ。ご主人を亡くしてからは1人でこの仕事で生きてきたという。手に職は強い!それからおばちゃん達はりらくるの社員じゃなくて業務委託という契約をして仕事をしていると言った。いわばスペシャリストの集団だ。個人事業主と呼ばれるらしい。そして場所やベッドを借りて仕事をしているのであって美容師もそういう働き方をするところが多いらしい。場所代をりらくるに支払っているということだ。店舗には家賃や光熱費などの運営費がかかっているし、重要なのは集客だ。その上ベッドや備品を借りるわけだから店に40%持っていかれても仕方がないと考えているのだろう。たしかにそれは言えないことはないかもしれない。りらくるが人気店であり続ける以上はその考え方は正しいと言える。黙って待っていれば客がどんどん入ってくるのだから文句は言いにくいだろう。しかし間違えてはいけないのは時給1800円ではない。マッサージした時に1時間1800円になる。しかしお客が来なければ時給は0円なのだ。私も仕事上、業務委託という契約は良く耳にしていた。マッサージ業でも店によってその契約があることをはじめて知った。それからりらくるが行なっているのはマッサージとは呼ばずにリラクゼーションと言うらしい。そしてマッサージさんではなく、セラピストさんと呼ばないといけないとおばちゃんには叱られた。りらくるに来るようになる前からマッサージとは縁の深い私は、60分で6000円だった頃のことを思い出しながら当時のこともよく知ってる私と同年代ぐらいのそのおばちゃんとは会話が弾んだ。りらくるが登場するまでのマッサージといえば、けっこう贅沢感があった。旅行や温泉に行った時の楽しみにする私のような人間も少なくなかった。そこへ突然 「60分2980円!」と書かれた旗を道にたくさん立て、派手なギラギラとした電飾で飾られた大きな目立つ看板を出して、潰れたコンビニの跡地にりらくるはできた。店内はそっけないもので客同士の間に仕切りはなく、ベッドがただ並べられてあるだけだった。接客はまるでなってないし、途中で鳴ってる電話にマッサージ中の手を止めて電話に出るからしばらく待たされたりするのはいつもの事だった。サービス業とはけして呼べないような店だったが、広めの駐車場があり入りやすい店でなによりとにかく安かった。こうして一般庶民やサラリーマンの私だって月に何回かマッサージに行けるようになった時は命拾いした気分になったものだ。いつも指名する指名率の高いこのおばちゃんとは2年ほど前に知り合った。当然だがりらくるでは当たり外れがある。安い店だから仕方がないが、できれば初心者にだけはもんで欲しくない。まれにまだ習って間もない人に当たると嫌な顔はできないが、調子が悪くなることもあるので人の体に触れる仕事だからもっと慎重にやって欲しいと思うことがあった。そんなある日、はじめてこのおばちゃんが担当してくれた。かなり上手いおばちゃんだったので、即座に次からは指名でお願いしたい事を伝えた。明るい性格のこのおばちゃんとはそれからの長い付き合いになった。おばちゃんとはいつもいろいろなことを話す。今回はズバリ!りらくるの値上げに関することに話題が集中し、会話の内容は他の客達やマッサージさん達にも筒抜けに聴こえていたと思われるが、いつもより客数も少なく周囲は静まりかえっていたことをよいことに私はこみ上げる怒りをおばちゃんにやや優しい口調でぶつけ続けてみた。遡る何年か前の突然のりらくるという激安店の登場でおばちゃんも驚いたという。それまでの料金の約半額でもむりらくるの登場は当時のマッサージの世界を一変させたのだそうだ。りらくるはあっという間に店舗数を日本中に増やし今では600店舗以上もあるという。当時は右にならえとばかりに他店も値段をりらくるの2980円にそろえて生き残りをかけた。高い店は潰れ、そしてりらくるに似たような店舗がその後にどんどん増えていったという。私はマッサージに好きなだけ通うほどお金に余裕があるわけではない。妻もパートに出てはいるが二人の子供はまだまだお金がかかる。そんな当時、近くにできたりらくるは私にとって救世主みたいなものだった。多くの疲れた者達をりらくるは救ったと思う。ところが今回その激安を売りにしてマッサージの相場を変えたほどのあのりらくるが、いきなり1000円も値上げした!もはやりらくるは安くはない。しかし粗末な店内もマッサージのおばちゃん達も何も変わってはいない。変わったのは料金だけだ。しつこく言うが少し大げさだが私のようにマッサージを愛してやまない人間にとって、通い慣れた店の1000円の値上げは痛い。この先まだりらくるに今までのように通えるかどうか深刻な問題なのだ。さて、話を戻そう。今日も私は京都に出張だ。心配なのは京都の出張マッサージ店もまたりらくるのように値上げしているんじゃないかということだった。出張の決まった時に早速登録してあるきらりの電話番号で23:00からの予約はすでに入れてある。あと気がかりなのは値上げをしたかどうかだ。新幹線に乗り込んでから京都出張マッサージきらりのホームページをおそるおそる開けて見た、、、そこには、増税後も値上げしないと書かれていた。この一行の言葉が今の私には心底救いだった。今日も1日頑張れば、夜はホテルの部屋でゆっくりとマッサージだ!その前に風呂にでも入ろう。それまで今日一日、この痛む首を騙し騙しなんとか頑張るのだ。このきらりという店は良心的な価格で、1時間税込5000円でホテルまで来てしっかりともんでくれる。今はキャンペーン中で実際はそれほど安い料金の店ではない。マッサージのお姉さんたちはベテランで言葉づかいも丁寧だ。指名しても指名料はかからないし交通費もかからない。その日の疲れによってお願いすると足ツボやヘッドスパも60分5000円の中で無料でやってくれる。激安店のように1つのパターンでもむのではなく、その日の客の状態でもむ個所やもみ方も変えてくれる。出張族には本当にありがたい、さすが京都ならではのおもてなしサービスだ。こちらのお姉さん達も前に聞いたところ社員ではないと言っていた。そして店舗とは違うので出張は店に多く歩合を取られることはないのだそうだ。4割も店に持っていかれるりらくるとは違う。たしかに出張マッサージだから店の家賃や光熱費などはない、その上お姉さん達が自分のお得意さんを持っているとすれば、店にそんなに支払う必要がないのだろう。マッサージする人に多く支払われるのが当然と言えるだろう。近所のりらくるが4000円になったが京都の出張マッサージはまだ5000円のままだった!捨てる神あれば拾う神ありだ。この店の欠点といえば出張マッサージきらりはいつも混んでいてなかなか予約がとれないということだろう。マッサージ中にお店からの急ぎの電話にお姉さんが出ることもあり、その会話から店の忙しさが伝わってくる。この価格でこれだけしっかりもんでくれるのだから、繁盛するのは当然だ。この店のファンは多いだろうことは察しがつく。しかし、きらりを見つける前に京都で頼んだ出張の店から来た女の子はマッサージがお世辞にもできているとは言えないような女性だった。だったらホームページに出張マッサージと書くな!と店に言ってやりたかった。客をなんだと思っているのだろう。そういう店は違う目的のために女の子を置いているとすぐわかる。何回も京都で出張マッサージを頼むうちにホームページの見分け方をだんだんと私も覚えていった。マッサージする人の年齢が書いてある店の女の子でマッサージができる子は少ない。これはメンエスと呼ばれるものだ。マッサージは期待できない。そしてきれいに作っている一見大手の出張マッサージのホームページでも気をつけた方がいいところがある。働いてる人の情報がまったく書かれてない店はあやしい。おそらくフランチャイズでスタート時に始めれば明日からでも現金が入るとそそのかされて研修ていどでこの業界を知らずに始めて、にっちもさっちもいかなくなっているところだろう。ネットの中を見ているうちにフランチャイズをはじめませんか!という広告をいつくも見つけることができるが、店側がスペシャリスト達から何割かもらって、しかも本部へ何割も払えるような仕事かどうかを始める前に考えるべきだろう。そういう店の子は60分の料金を客は支払っているのに、時間より前に終わらせようとする者が多い。店の人間が女の子をせかして次の客に移動させようとしているのがみえみえだ。そのシステムが成り立つとすればもちろんそれは風俗だ。風俗はもともとマッサージとは違うが最近グレーゾーンとなっているから、そこは客側がしっかりと見極めなければならないところだ。そういう店ほどホームページはうまくできているが、書き込みを見るとやはりよい事が書かれていなかったりするのでわかる。京都ではいろいろ勉強して、やっとたどり着いたのが京都出張マッサージきらりだった。地元の激安じゃなくなったりらくるにはもう行けなくなるかもしれないが、京都へ出張の時はこれから先もきらりの予約をするだろう。新幹線がゆっくりと京都駅のホームにさしかかった。鈍痛の首を振りながら、まだ残っているコーヒーを飲み干した。さあ! 今日も頑張って仕事だ!