週末は妹のいっちゃんの家に子供たち二人を連れて泊りにいきました。

 

いっちゃんが大好きな長男。

いっちゃんの飼っている犬、こまちが死ぬほど好きな次男。

 

兄は呼び捨てなのにこまちのことは

「こまちちゃん、こまちちゃん。」

と呼ぶ次男。

 

こまち、長男、次男。

 

大切な小さい命が増えるたび

 

世界が色づいていくのを感じます。

 

 

まだ実家で妹とこまちと住んでいた時から

 

こまちと一緒に道を歩くと

小さな命に気が付けました。

 

普段は見落とす

小さな花、香り、虫たちの命。

 

こまちの目線でしゃがんで見上げる空には

季節の移ろいが見え

 

何だが泣きたくなるくらいきらきら輝いている。

 

それは私が

こまちとの時間は限られていると

わかっていて

 

一瞬一瞬

過ぎていくこの時間は

二度とない宝物だと

 

寂しくも

理解しているから。

 

こまちの命が輝く時間を

大事にしたいと

 

私が「今」を大事に生きているからなのでした。

 

子供たちとの時間も同じ。

 

両手にひとりずつ

ふたりと手をつないで一緒に歩く。

 

ふざけた顔、おどけた姿。

 

倒れている木を眺め

咲き始めた花を見つけ

 

何をするのでもない時間が

涙がでそうなくらいの宝物。

 

それはやはり今を生きている瞬間にだけ

訪れる感情なのでした。

 

 

 

いっちゃんと過ごすと

時間が変わる。

 

ただただ過ぎ去っていく「生活」の時間から

 

「この時がが終わってしまうのが寂しい」と。

 

そう思える

 

「今」を全力で生きる時間へと

私を連れて行ってくれます。

 

そんな時は感謝と幸福感に満たされて

何でもない景色すべてが

色をもつ。

 

 

目にうつる全てが輝いて見える!

 

そう言うと

 

「すーちゃん、そういうこと恥ずかしげもなく

言えるよね。すごいわ。」

 

と言われました。

 

でもいっちゃんもそう思っているのが私にはわかる。

 

 

こまちとの別れをこの世の終わりというくらい

泣きあかした後

 

駅まで送ってくれたいっちゃんに

 

「じゃあ!」

 

と素っ気なさすぎる次男。

 

「冷たい~。しびれる―。」

 

手を振るいっちゃんの存在に

泣きそうなくらいの感謝でいっぱいになった週末でした。