自分の子どもが「トー横」「グリ下」でODしながら大乱痴気騒ぎ起こしてたらどうすんの。


まともな医者は「診断の見直し」を都度必ずやっている。前医の診断を鵜呑みにすることもない。自分で必ず診断をやり直し、定期的に診断を見直す癖がついているものだ。


一方、研修医時代の指導医が甘かったりすると、こういう基本姿勢を身につけず経験年数ばかり増えた医者になる。5年目10年目15年目になっても、診断の見直しを行わない医者は珍しくない。

それでも、医者が固定されコロコロ変わらない病院であれば、ひとりの医者が一貫してひとりの患者を診るよう受付が割り振るため、誤診でもしようものなら、その医者は逃げられない。なので否が応でも神経質に診ざるを得ない。

ところが、毎回担当医が違うクリニックとから、ひとりの医師の責任性が下がり、観察や記録にも一貫性がなくなり、過去と現在の病状の比較がしにくい。そのため診断の見直しがされなくなっている。

精神科に至っては目下、来院患者数が多すぎるため、患者ひとりに割ける診察時間は「数分」が限度、そのため、前回と同じ薬を処方して終わり、という診療が常態化している。もちろん診断の見直しに気を回す医者などまず、いない。

それどころか「診断の見直し」という言葉すら口にする医者が激減している印象だ。何故なら、私が「診断の見直しをしましょう」と言うと、

そんなことを言ってくれた医者は初めてだ。

という声を多数聞くからである。患者の病状の改善がグズついていれば診断の見直しなど「やって当然」なのだが、その当然のことをやらない医者が増えていることは、一般の人たちには是非知っていただきたい。

ということで、もし貴方の病状が横ばい、もしくは悪くなっているというのに、ただ毎回同じ薬を処方するだけで、

診断の見直しをしましょう。

というセリフを一度も言わない医者なら、その医者はさっさと見限ってまともな医者を探すことをお勧めする。