098 社員リストから全員分のフォルダを一気に作る | 『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』著者・吉田拳の原稿執筆下書き帳

『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』著者・吉田拳の原稿執筆下書き帳

Excelの関数や機能をマスターするだけでは意味がない!じゃああとは何が必要なのか…22万部のベストセラーであり日本で一番売れているExcelの本、『たった一日で即戦力になるExcelの教科書』の著者、吉田拳の執筆原稿の下書き帳です。


 社員や支社の数だけフォルダを作るという作業が発生したときに、いちいち右クリックメニューでフォルダの作成、リストから名前をコピー&ペーストして変更...... と繰り返していてはキリがありません。マクロで作業すれば重複のミスなども発生しません。

 1. フォルダの中にExcelファイルを作り、シートのA列に社員のリストを作る


図114-1 098


 2. [Alt]+[F11]でVBEを立ち上げ、標準モジュールを追加する
 
3. 次のコード を貼り付け、[F5]で実行すると、A列のリストの分だけフォルダができあがる


コード-------------

Sub フォルダ作成( )

  Dim i As Long
  
For i = 1 To Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
  MkDir ThisWorkbook.Path & " ¥" & Cells(i, 1)
  Next

  MsgBox "完了しました"

End Sub

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解説-------------

カウンター変数「i」の宣言

iが1~ Aに列のデータ最終行の数まで、以下の処理を繰り返す
A列i行目のセルの値と同じ名前のフォルダを、このExcelファイルが入っているフォルダ内に作る

「完了しました」とメッセージボックスに表示する
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図114-2 098


 このマクロは、誤って2回連続で動かしてしまうと、以下のエラーメッセージが出て正常に動きません。これは同じ名前のフォルダを2個作ることができないためです。再度、作成する場合はExcelファイルを別のフォルダに移して実行します。 誤って二度動かしてしまわないよう、VBEの画面サイズを調節するなどして目視できるようにするとよいでしょう。
 リストの中に「\ ? / 」など通常フォルダの名前に使えない文字が含まれている場合も、フォルダを作成できないので注意してください。


図114-3 098






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