幼い頃から
テレビが好きで
隙あらば
テレビを観ていた
家庭もそういう環境で
家では
四六時中
テレビが点いていた
なるべくしてなった
テレビっ子
っていうやつだ
水道ガス電気代金
ママはいつも節約を
子供たちに
心がけを強いるのだけど
何故かテレビは点けっぱなし
ママは台所にいて料理をしていても
見えてなくても
音声だけで楽しんでいる
もちろんわたしは
テレビを点けているときは
テレビの前に座り
くぎ付けになって夢中で観るのだが…
ひとりで観るときはいいのだが、
そこに兄とかがいると
満喫出来なかった思いがある
それは
あいだあいだに流れる
CMだ
ドラマや歌番組のあいだに流れる
コマーシャル
兄や他の家族たちは
それが流れると
トイレに行ったり
何か食べ物をとりに行ったり
いったんその場を離れることが多い
それだけなら良いんだけど
行かないときは
チャンネルを変えるのだ
CMになると
他にやっている番組に変えてしまうのだ
わたしは
それが嫌だった
なんなら
苦痛でさえあった
わたしは
コマーシャルも大好き!
なんだろうー
あの至高の時間…
どんなCMでも
観るのが好きだった
そこにはひとつの
ショートストーリーが成立している
楽しい!
あとあと
なるほどー
って思ったのは
自分が広告の世界に入ってから
気づいた。
それは
宣伝だった
わたしが
コピーライターを目指したのは
宣伝がしたかったからだ
宣伝が好きだったからだ
自分が表舞台に立つのは苦手だけど
自分が裏方で
操作して
何かが
誰かが
日の目を浴びるのが好きだった
物が売れて
人が売れて
どちらも
WinWin
に、なる
それが好きだった
もちろん
今でも考えは変わらない
テレビもコマーシャルも好きだ
寝ているときも点けてしまっている
何故か安心するからだ
画像がなくても音声だけでも楽しめる
寝落ちギリギリまでテレビの音がオルゴール
そして再び思う
広告業界への愛着心
紙媒体でも
電波でも
何かを伝える仕事は
人の命さえも
時には救うのだ
と。
活字中毒(katsuji-junkie)わたぼうでした!