嬉しくない。そんなことを、人に対してストレートに言ったのは初めてだった。早田にしてみれば、おめでとうと言って、そんなことを言われたのは初めてだろう。
「ごめんなさい。嬉しくないなんて…わたしおかしいですよね」貴子は、いいわけをすることもなく、ただ謝った。
「別に気にしなくていいよ。って、言いたいところだけど。気にはなるし、傷ついたな」早田は本音を吐露した。貴子は何故か、そんな早田にイラッとするのだった。
「すみません。もう、わたしのこと構わないでください。やっぱり会社は辞めます。みんなに迷惑かけてしまったし。現に今こうして早田先輩にも迷惑かけているわけだし」貴子は早くにその場から放たれたかった為、結論だけを手早く言った。
「そんなに簡単にはいかないよ。君は会社に不利益を与えたんだからね。それなりのペナルティがつくはずだ。それに、俺のこと気安く先輩なんて呼ばないで欲しい。俺は君の直属の上司だ。もう帰っていいぞ」早田はそう言うと、貴子から目をそらし、テーブルを指でコツコツ叩いた。
「病人にもペナルティつくんですね」と、貴子は言葉を残して店を出た。
やっぱりそうか。手のひらがえし。初めっから予感はしてた。わたしの一番きらいなタイプだ。
ありがとう18才の貴子。貴子は早田と別れて、駅のホームに立ちながら、先程の出来事を回想していた。18才らしい、ストレートな物言い。懐かしい自分が、やらかしたのだ。18才の貴子が「それな!」って28才の貴子にピースサインを送ったという現像が心の中で踊り出していた。
…続く…
こんばんは。
活字中毒(katsuji-junkie)わたぼうです!
よしよし。けっこう好みのストーリー展開だぞ!
10年前かー。10代と20代の10年間の差は大きいよね。現像か…これが年齢強迫観念症候群ってやつかい?何でもかんでも症候群とかシンドロームとかつければ良いってわけじゃないけどさ。なんかさ、モワンとしてて「心臓病です!」って言われるより感じは悪くないね。反面、治りにくそうな感じもあるよね。
って、ワタクシ何言ってんだよー
ワタクシも早田氏にイラッとしたよ!
GYM帰り、小休止のためベンチに座った。
見上げた空の色が好き過ぎて。
しばらく見惚れてた
大好きなスカイブルー。ブルー大好き
では。
また来る日まで。
ばいばいー✋