『今日さ、デートしたんだ。でさ。ちょっとカナコに話したくてさ。ねぇ。カナコ。もう寝ちゃった?』
貴子は帰宅後すぐ、カナコヘメールをした。
しばらく待っていたが、カナコからの返信は来なかった。なんか手持ちぶさたになってしまった貴子は久々に湯船に浸かろうと思った。
ふぁ~。きもちぃ~。
貴子は至福の感嘆を漏らした。ここ最近はずっとシャワーだけですませていた。夏になると、暑さにかまけてバスタブに浸かることはほとんどしない。だけどリラクゼーションは出来ていなかった。湯船に浸かって改めてそれを実感した。
筋肉のほぐれと心の沈着。
『ヤッホー!やったね!なに?なに?もしかして。もしかしてぇ~。タカコがついに!ねぇ、そうなのー??やっちゃったとかー😁』
お風呂からあがって携帯を見ると、カナコからそんなメールが届いていた。貴子は既読にしたまま、返信はしなかった。ほとぼりが若干冷めたからだ。熱いバスタブに浸かったから。
眠れない。貴子は眠れなかった。帰宅直後の興奮は冷めたはずなのに。中田パティシエのことじゃないなにかが、貴子の胸をざわつかせた。
『ねぇ、カナコ。会いたいよ』
貴子はベッドの中でカナコを想い、そう呟いた。
…続く…
こんばんわ!
活字中毒(katsuji-junkie)わたぼうです!
今回も貴子に共感だらけ。
バスタブに浸かって気持ち良くなること。
友達が恋しくなること。
わたぼう、すごい共感した。
で、ちょっと心配になった。
それはね。なんか、カナコにもいろいろあったのではないかという心配……。
実のところの貴子の心境は、次号で明かされるのか???
この物語は。
全員が主役なんだよねー
では。
また来る日まで。
ばいばいー