日本が誇る【すごい会社】

日本が誇る【すごい会社】

規模は小さくても、有名でなくても、日本一あるいは世界一の会社が我が国にはたくさんあります。製品やサービスの供給を通じて、我々の生活を豊かにしてくれる会社が我が国にはたくさんあります。そんな会社を、新聞・雑誌記事から抜粋してご紹介しています。

 

研削盤メーカー。

1979年大阪で創業し、翌年にセラミック用の立型両頭平面研削盤を独自開発する。同研削盤はワークを両側から挟み同時に2面を研削する機械でブレーキディスク等の加工精度向上に貢献し、両頭研削盤市場が大きく拡大する。

この業界は世界でも数社のニッチ分野だが、ブレーキ部品やEVマグネット部品等の研削で重要な役割を果たし、納入先は世界有数の大手自動車部品メーカーがズラリと並ぶ。大型両頭研削盤で世界トップシェアを誇るが、その強みは比類無き剛性と難削材でも高精度に加工できる性能。そしそしてその心臓部のスピンドルは現代の名工(88才)が施すキサゲ加工(摩擦を減らすため、微細な窪みをミクロン単位で付ける手作業の加工技術)など職人技が支えている。

中小ながらも匠の技で世界市場で高いシェアを誇り、精密加工技術の革新と品質向上に取組み続け、超鋼インサート等自動車以外の分野も開拓中。今後の更なる発展が期待できる。

中小企業研究センター「グッドカンパニー大賞」優秀企業賞受賞企業。
『日本経済新聞』1990/03/15付。
https://www.nissei-corp.co.jp/index.html

 

 

光学精密機器の開発・設計・製造・販売を手掛ける。

業務用高輝度プロジェクター投射レンズでは国内トップ約5割のシェアを有し、写真用交換レンズは自社企画開発の「フォクトレンダー」ブランドを軸にマニュアルフォーカス(MF)レンズに特化し、豊富なマウントと様々な特徴を持ったレンズでユーザーの高い評価を得ている。

1959年レンズ研磨加工工場として創業。徐々に川上川下に事業領域を拡げ、68年のガラス溶解工場稼働で写真用カメラ及びレンズの一貫生産体制を確立。翌年にはオランダに現法設立し輸出も推進。知名度の向上とともに海外カメラブランドのOEMも手がける。
 また監視カメラ用レンズ受注を機に業務用分野にも参入。90年代初頭のプロジェクターの急速な普及を背景に投射レンズやプリズム等の中核部品の需要も拡大し、主要事業に発展する。

長野県内4事業所で一貫生産体制を築き、ミクロン単位の寸法精度、均一な光学精度のレンズを製造し、国際宇宙ステーションの観測用レンズにも採用されるなど技術力は世界水準。「100億宣言」し高精度非球面レンズの加工技術や組み立て技術を磨き上げ、半導体露光装置向け光学製品の提供も開始している。

中小企業研究センター「グッドカンパニー大賞」優秀企業賞受賞企業。
『日本経済新聞』2006/06/15付。
https://www.cosina.co.jp/

 

動植物油脂製造(こめ油製造)を手掛ける。

創業以来75年超に亘りこめ油と向き合い、淘汰の波を乗り越えて全国で5社、北海道・東北では唯一のメーカーとして、原料から完成品までの一貫生産を手掛ける。新設のR&Dセンター起点に産学連携も進め、搾油技術や米ぬか由来の肥料・新素材・食品・美容関連製品の開発など、事業の源流である農業の振興やSDGsに資する事業分野の拡大にも取り組む。地域に根差しこめ油と米ぬかを利用したイノベーションに挑戦する企業。今後の更なる発展が期待される。

1949年こめ油製造で創業。高度成長期の需要増に伴い、64年仙台、68年郡山に工場を新設し生産量拡大を果たすも、安価な外国産の菜種・大豆油等が台頭し油価格が暴落。大手菓子メーカーなど業務用需要に支えられ事業を維持する中、「こめ油を日本のオリーブ油に」との想いから、同業21社と技術開発に着手。2000年に圧搾製法を確立し、07年には高品質こめ油の商品化に成功する。

こめ油のおいしさや機能性を紹介する全国放送のテレビ番組が契機となり、健康志向層を中心に需要が反転。信頼性と効率性向上の為、17年にHACCP対応の無菌充填工場を立ち上げ、21年に北海道工場新設により生産能力を増強し、直近5年間で売上高は1.6倍超に。宮城県に脱脂米ぬかを原料とした肥料工場も稼働するなど着実に業容を拡大中。

中小企業研究センター「グッドカンパニー大賞」優秀企業賞受賞企業。
『日本経済新聞』2018/12/06付。
https://sanwa-yushi.co.jp/

 

1964年の創業以来、一貫して薄膜技術の高性能化に取り組んできた。創業直後の国家プロジェクトのスパコン用薄膜抵抗器で礎を築き、85年には世界初の表面実装の薄膜チップ抵抗器の開発・量産に成功。その後も小型化・高性能化を追求し、世界初のポータブル音楽プレーヤーやビデオカメラ、携帯電話等に多く採用され事業を拡大。携帯電話や自動車の電子回路をつくる重要部品の一つに数えられる「薄膜チップ抵抗器」で6割の世界シェアを握る。

2013年に世界トップ水準の抵抗器(抵抗偏差±0.01%、抵抗温度計数±1ppm/℃)を開発し、24年には市販部品で日本企業初のNASA認定サプライヤに選ばれるなど世界トップレベルの技術力を磨き続け、確固たる地位を築いている。

2000年代以降海外進出を加速し、02年中国蘇州の生産子会社や03年ドイツ販売子会社など、世界各地に販売子会社や代理店網を構築。NASAやテスラ等にも供給するなど売上の6割超は輸出が占めるグローバル企業に成長している。また避難所機能を持つ小浜工場や地域の保育園への積木寄贈、海岸清掃活動など地域貢献や環境保全活動にも積極的に取り組む。

中小企業研究センター「グッドカンパニー大賞」グランプリ受賞企業。
『日経産業新聞』2011/04/12付。
https://www.susumu.co.jp/

 

電子基板向け表面処理薬品メーカー。

電子基板・部品を製造する際に用いる金属表面処理薬品を製造・販売する。主力の半導体パッケージ(PKG)基板の銅表面処理剤では世界シェアトップを誇るほか、ディスプレイ用基板向けのエッチング剤でも高シェア。

密着向上剤、エッチング剤、その他表面処理剤など、電子基板・部品向けの金属表面処理薬品を製造・販売。製造された電子基板・部品は、データセンターのサーバー、PC・スマホ・タブレットなどの高機能デバイス、TVなどのディスプレイ、自動車といった最終製品に使われている。金属表面処理薬品を手掛けるほか、電子基板製造用の機械装置や銅箔、感光性フィルムなど関連資材なども取り扱う。


東証プライム上場企業。
『日経ビジネス』2026/01/12号。
https://www.mec-co.com/

 

医療分野の機器を開発している。光センサー技術を応用した機器やシステムの開発会社である桐生電子開発合同会社(同市)が25年11月に子会社として設立した。

トイレで座るだけで血糖値を把握できる「スマート便座」を開発する。要素技術の一部は特許を取得済みで2028年春をめどに製品化を目指す。国内外で糖尿病患者が増えるなか、皮膚に針を刺さず、利用者が意識することなく日常生活でデータを収集し、発症予防につなげる。

便座には血糖値や心電波形、脈波を測るセンサーを内蔵する。トイレで用を足す際に便座に座ると、利用者が意識することなくデータを収集する。前橋工科大学の野村保友教授が専門とする「生体分子の近赤外分光計測技術」を応用し、便座に内蔵した光源から近赤外光を臀部(でんぶ)の皮膚に当て、真皮層からの反射光を解析して血糖値を把握する。

同時に取得する心電波形や脈波の特徴から、座った人を識別して個別にデータを蓄積する。健康管理アプリなどと連動すれば、その日の健康状態に応じた食事や運動を推奨することもできる。バイタル(生体)データを用いた個人識別技術は富山大学の中島一樹教授の協力を得た。

『日本経済新聞』2026/01/26付。
https://www.krydk.co.jp
 

 

産業用薬品メーカー。半導体製造の「後工程(パッケージ化)」で使用される銅の表面処理剤で 世界シェアほぼ100%。

処理剤を銅に吹き付けることで、表面を溶かして最小0.1マイクロメートル単位の微細な凹凸を作る。この凹凸が「アンカー(錨)」のような役割を果たし、基板を覆う樹脂との密着度を劇的に高める。樹脂と銅線が衝撃や熱で剥がれることは半導体の不具合に直結するため、この密着技術は製品の信頼性を支える極めて重要な工程となっている。

単に薬品を販売するだけでなく、顧客のニーズに合わせて工程を最適化する能力が同社の競争力を支えている。顧客である国内外の大手パッケージメーカー(イビデン、新光電気工業、台湾の欣興電子など)に対し、目指す性能が出せるよう製造工程そのものを工夫する「擦り合わせ技術」を提供しており、こうした徹底した顧客志向が、他社の追随を許さない強力な参入障壁となっている。

東証プライム上場企業
『日経ビジネス』2026年1月12日号。
https://www.mec-co.com/

 

 

専門的なプログラミング知識がなくてもシステム開発できる「ノーコード」のツールを企業に提供する。

事業は「SmartDB」などを提供するクラウド事業、ツールをパッケージソフトとして販売するオンプレミス事業、クラウドの導入支援や個別顧客向けにシステム開発などを行うプロフェッショナルサービス事業で構成。

中核のクラウド事業では「SmartDB」のほか、従業員が社内情報にアクセスするポータルサイトの構築ツール「InsuiteX」、本部と店舗間のチェーンストア向け情報共有支援ツール「Shopらん」を提供。「SmartDB」の料金体系は利用ユーザー数に応じたユーザーライセンス、データベース格納量に応じたバインダーライセンス、追加機能を利用するためのオプションライセンスで構成される。

社員が提出する書類の申請や管理をオンライン化する際、人事部が主導して専用システムを開発したりすることなどが可能だ。エンジニアでなくても開発できる点が支持されている。部署ごとの業務でデジタルシフトを進めたい大企業から引き合いが強まっている。

東証グロース上場企業
『日本経済新聞』2025/10/20付。
https://www.dreamarts.co.jp/
 

 

女性向けパーソナルジム「UNDEUX SUPERBODY(アンドゥスーパーボディー)」を足元で約50店舗運営する。短期集中型の都市型店に加え、低価格で継続的に利用しやすい郊外型店の出店を進めている。男女問わず幅広い年代を対象にした健康維持のためのジムも展開する。

12月12日、東証グロース市場に上場した。

強みは、パーソナルトレーニングジム専業として蓄積した知見と、トレーナー養成スクールの連携による人材育成体制。トレーナーの多くを正社員として雇用し、技術だけでなく理念やミッションの教育を徹底することで、質の高いサービスの提供を目指している。また、短期集中コース終了後に、リバウンド防止や運動習慣継続等を目的とした月額料金制のアフターコースを提供するなど、リカーリング収益(継続収益)の拡大に注力し、安定的な収益基盤を構築している。


『日本経済新聞』2025/12/05付。
https://fitcrew.co.jp/
 

 

医療機関に関する情報プラットフォーム「ドクターズ・ファイル」が主力事業で、売上高の7割を占める。医療機関や医師の特徴をまとめて示し、患者が最適な受診先を見つけられるようにする。主にクリニックから定額課金でサービス利用料を受け取る。大都市圏を中心に、地域の医療情報に特化した雑誌も発行している。

12月19日、東証スタンダード市場に上場した。

事業領域(主なサービス)は、(1)患者と医師をつなぐマッチング領域(「ドクターズ・ファイル」「頼れるドクター」など)、(2)医療機関の業務効率化を支援する院内業務DX領域(医療機関専用情報共有アプリなど)、(3)求人メディアや医療人材紹介等のHR領域(医療職向け転職支援サービスなど)、(4)地域のクリニックと病院の連携を支援する医療連携領域(医療連携プラットフォームなど)。

今後はクリニック向けの人事評価や情報共有システムなどを組み合わせて成長につなげる。上場で調達した資金は人工知能(AI)を活用した新サービスの研究開発や、人材の採用に充てる。株主還元について横嶋大輔社長は「当面は事業に集中し、株価の上昇につなげたい。配当はキャッシュの蓄積をみて今後検討する」と話す。

『日本経済新聞』2025/12/10付。
https://www.gimic.co.jp/