読書336 「水底フェスタ」
『 恋の悲しみを知らぬ者に、恋の味は話せ
ない 』
今回はこの本です。
『 水底フェスタ 』 辻村深月
<387頁>
山村の睦ッ代村は毎年町おこしの一環とし
て、ロック・フェスティバルを開催してい
た。通称ムツシロックは豪華なアーチストが
出演するということもあって、年々大きなイ
ベントとなっていった。
友人とフェスにやって来た高校生の広海
は、偶然この村出身だが、村も母も捨てて東
京に出てモデル、女優となった由貴美を見か
ける。
山村で暮らし、その生活に違和感を感じて
いる男子高校生と、いち早くその村を飛び出
した8歳年上の由貴美。
次第に由貴美に魅かれていく広海。
しかし、由貴美が村に戻ってきたのは、そ
の村に復讐をするためだった。
やがて由貴美から、村の村長選挙の不正を
知らされた広海は、現村長で自身の父との間
に溝が広がっていく。
その真相と、広海と由貴美の恋の行方はど
うなるのか。