遅ばせながら、谷口たかひささんの
『シン・スタンダード』買って来ました!
インスタのプロフィールの1行目だけを引用すると、
「世界を飛び回る環境活動家&実業家&作家」さんです。
今回はこの本の中から、
特に動物解放に役立つ部分のみを引用させて頂きます。
(※教育などについてもうなずける部分が多々あるのですが、
それはまた次の機会に採り上げさせてもらいます!)
途中に掲載している画像は、
谷口さんのインスタから、
私がグッときたものを3つだけ拝借したので、
書かれている内容とは直接の関係はありませんが、
全ては繋がっていますので、
間接的には大いに関係がある画像です!
CHAPTER 4
FOOD
健康も環境も時間も、
大切なのは「足し算」より「引き算」。
<僕が身体に入れるのを避けている4つの食材>
健康も環境も時間も、
大切なのは「足し算」より「引き算」だ。
だからこそ、
「何を自分の体に入れるか」よりも。
「何を自分の身体に入れないか」を僕は徹底するようにしている。
なお、
僕が自分の身体に入れるのを避けているものは、
大きく次の4つ。
1️⃣肉
2️⃣乳製品
3️⃣小麦(外国産)
4️⃣白砂糖
〜 省略 〜
自分の身体に入れるものは、
よく調べ、
学び、
考えて、
判断しよう。
You are what you eat.
(あなたは食べたものでできている。)
健康は、
失って初めてそのありがたみに気づくから。
〜 省略 〜
愛するということは、
思慕することではなく、
行動すること
<アメリカに食革命を起こした1人の母親>
「アメリカを変えたママ」として知られる、
ゼン・ハニーカットさんをご存知だろうか?
〜 省略 〜
「家族の食を守るのは政府ではなく、自分だ」
と気づいたという。
〜 省略 〜
ゼンさんは、
自分の子どもの未来だけでなく、
他の子どもたちの未来も守るため、
同じような問題意識を持つ母親たちと、
活動を開始。
「日本人が食べている肉の多くは、
遺伝子組み換え作物の飼料で育った家畜の肉ということや、
家庭やレストランで使われている油も、
遺伝子組み換え作物で作られているということを、
多くの日本人は知らずに食べている」
とゼンさんは言う。
〜 省略 〜
活動を続けるなかで、
食品を調べていくと、
懸念を持ったのは「グリホサート」という成分。
〜 省略 〜
グリホサートは他にも、
ポテトチップスやたまご、
粉ミルク、
ワクチンからも検出されたそうだ。
そんな検査結果を受けてゼンさんは、
以下のような行動を提起している。
〜 省略 〜
・スーパーやレストラン、
学校などにオーガニックの食べ物を取り扱ってもらうよう要求する。
→消費者には絶大な力があり、
例えばイタリアはカナダから大量の小麦を輸入していた。
しかし、
グリホサートを使うなら買わないと圧力をかけた結果、
使用が激減したそうだ。
・パレードやイベントなどに参加する
→知ってもらったり、
人と繋がったりするいい機会になる。
〜 省略 〜
「怒ったり、
悲しんだりするだけでは世の中は変わりません。
誰かが変えてくれるのを待っていても変わりません。
自分が多くの人たちと繋がって、
世の中を変えるのです。」
〜 省略 〜
愛すると言うことは、
思慕することではなく、
行動すること。
<カナダがアップデートした食事ガイド>
先ほども言った通り、
僕はお肉を食べない。
あと、
乳製品、
小麦、
白砂糖も一切とらない。
〜 省略 〜
これは、
自分から色々なことを学んで、
自分の身体でも試して、
一番自分の健康にいいと思っている食生活だ。
2019年、
カナダ政府が食事ガイドをアップデートした。
・乳製品の排除
・タンパク質は植物性がメイン
・全粒粉推しへ
多くの日本人からしたら、
信じられない食生活なのではないだろうか。
一方で、
日本の食事ガイドはほとんどアップデートがなされていない。
しかし、
「食」に関する研究はますます進み、
特定の野菜や果物を中心にした食生活だと、
細胞が実際に「若返る」と言う論文も発表されている。
また、
肉、
特に加工肉がガンや心臓病などのリスクを高めてしまうことや、
白米より玄米、
白い小麦より全粒粉、
うどんよりそばが良く、
白砂糖は色々な健康への害があることも分かっている。
健康より価値のあるものはない。
食べ物で直せない病気は薬でも治せない。
恵方巻きなどの食品廃棄の金額は我々が負担している。
その金額年間約1兆円。
高校までの教育が無償化できる額だ。
<恵方巻きの購入をやめれば、高校まで学費無料?>
日本の食品廃棄物等は、
年間約2500万トン。
そのうち、
食べられるのに捨てている食べ物は600万トンを超え、
これは世界中の食糧援助量である390万トンの1.5倍にものぼる。
そして、
「廃棄量の約半分は家庭から」と言われている。
こんなふうに、
ただでさえ、
日本人の僕たちは日ごろから大量に食品を廃棄しているわけだが…、
さらに食品廃棄物が生まれるのが2月3日ごろ、
節分の日。
そう「恵方巻き」である。
近年、
農林水産省が食品ロス削減のため、
「予約購入」を呼びかけるくらい、
毎年決まってこの恵方巻きの大量廃棄がニュースとなっている。
そもそも恵方巻きは、
関西だけの文化だったものを、
広島のコンビニのオーナーが売上増大のため、
1989年に売り出し、
徐々に日本中に広げたと言われている。
この恵方巻きなどの廃棄にかかる費用、
実は僕たちも負担しているということは、
ご存知だっただろうか?
工場などで製造する段階で廃棄が出た場合、
「産業廃棄物」となり、
その製造業者がその廃棄費用を支払う。
しかし同じ食品であっても、
スーパーやレストラン、
コンビニから出た食料廃棄物は「一般廃棄物」となり、
その事業者も廃棄費用を払うが、
我々が納める市区町村の税金も使われて処理されているのだ。
そして、
企業は当然の如く
「ロス分があっても利益が出るように商品価格に上乗せしている」。
そのため、
購入者は、
「廃棄の税金」に加え、
「企業のロス分」も支払っていることになるのだ。
多くは添加物まみれの恵方巻きを、
とても高い値段で購入していると聞いて、
それでもなお、
恵方巻きをコンビニやスーパーで購入する気分になれるだろうか。
そもそも恵方巻きは、
材料さえ揃えれば、
自分で作ることはそんなに難しくないメニューだ。
わざわざ購入する必要なんてない。
なお、
環境省が発表している自治体のゴミ処理費用は年間約2兆円で、
そのうち40〜50%が「食品」。
つまり、
年間8000億円〜1兆円にのぼる費用が食品廃棄に使われているということ。
文部科学省の試算では、
高校までの授業料を無償化できるほとの額だ。
環境問題のためにも、
飢餓問題のためにも、
家計のためにも、
健康のためにも、
僕たちにできることは…
1️⃣出来合いのものを買わず自分で作る
2️⃣品切れがあっても文句を言わない
3️⃣買い過ぎない
4️⃣作り過ぎない
5️⃣注文し過ぎない(外食において)
6️⃣賞味期限を気にしすぎない(短めに書かれているため)
7️⃣プチ自給自足に挑戦してみる
きっと探せば、
もっとやれることはあるはずだ。
日本に一番足りない安全保障は「食の安全保障」
<その食べ物、海外ではとっくに違法!>
〜 省略 〜
『Global Fire Power』が毎年発表している軍事力ランキングで、
日本は世界で5位(アメリカ、ロシア、中国、インドに次いで)。
〜 省略 〜
僕個人としては、
この国に一番足りていない安全保障は「食の安全保障」だと思っている。
農林水産省が発表している、
日本の「食料自給率」は「40%以下」を推移している。
肥料や農薬、
種も輸入に頼っている部分が多いため、
それらの要素も考慮するなら、
食料自給率は「0%」に近づくという。
〜 省略 〜
ヨーロッパでは発がん性などの理由で禁止されているにもかかわらず、
日本では許可されている数々の添加物が存在する。
〜 省略 〜
・家畜用医薬品(牛などへの成長ホルモン等)
豚の歩行困難や呼吸困難、
衰弱死などが見られている。
・BHA/BHT
バター、
マーガリンなどに使われているが、
発がん性などが懸念されている。
〜 省略 〜
「安全保障」が頻繁に話される今だからこそ、
「食の安全保障」が進められるべきだと僕は思う。
それでは最後に、
今度は「動物解放活動」を後押ししてくれるであろう、
彼の考え方を2か所引用して、
今日の投稿を閉じます。
ドイツの教育では、
自分たった1人だとしても反対できる人間を育てる。
<ドイツで好まれる人材は、たった1人でも反対できる人間>
〜 省略 〜
ドイツ人の友人にも、
このことについて聞いてみたら、
こう返ってきた。
「それが明確にどこかに書かれているわけではないですが、
そのように感じています。
もし反対意見を持つのが、
自分たった1人だけだったとしても、
それを声に出すことが歓迎されます。
そして学校でも、
政治や倫理に関する話し合いがたくさんなされます。
戦争の歴史や、
ドイツが犯した過ちなども、
13歳から、
5〜6年にわたって話し合いを行います。
それは歴史の授業だけに限らず、
国語や英語といった様々な科目の中で、
です。
表現の自由や民主主義や、
私たちの教育の根本にあるものです。」
心の中では「おかしい」と思いながら、
勇気が出せずにその意見に従ってしまうと、
社会の暴走は加速していくだろう。
そして、
放っておくとそれはやがて止めることのできないスピードに達してしまう。
もしも今、
この国で生きづらいと感じているなら、
そして、
この国の何かを変えたいと思うなら、
今がつまり、
声を上げる時なのだ。
この本で何度も言っているように、
沈黙は容認と同じだから。
では、
声を上げるためにできることって一体、
なんだろうか?
「現状」を「こうなれば」に近づけるために、
「自分」は何をするのか。
「同調圧力」のせいにすることも、
人のせいにすることも、
人任せにすることも、
容易い。
だけどそれでは何も変わらない。
「あなた」はどうするのか。
それ以上でも、
それ以下でもない。
SNSで声を上げるのも良し。
身近な人の力になるのも良し。
それこそ、
友人たちを集めて、
不平不満を並べるのではなく、
「何ができるか」討論することだって良いかもしれない。
とにかく、
動かないと現状は変わらないし、
変わるわけがないのだ。
1人の志がある政治家の力で国を変えることができるのなら、
もうとっくに日本は変わっている
〜 省略 〜
僕がこの本でお伝えしているようなメッセージを講演会で話していると、
よくこういった声をいただく。
「政治家になればいい」
「政治家に言えばいい」
確かに、
政治家になる人も必要だと思う。
その上で、
僕がシンプルに思うのは…
1人の志がある政治家の力で国を変えることができるのなら、
もうとっくに日本は変わっているんじゃないかなってこと。
〜 省略 〜
だから僕は、
人によっては遅く見えたり、
または無意味に見えるかもしれない、
「変革の必要性を1人1人に伝える」と言うこの活動を、
信念を持って続けている。
自分にできることを、
言い訳をせず、
人のせいにせず、
できない理由を並べず、
淡々とやる。
そしてその成果は、
1歩ずつではあるかもしれないが、
確実に表れてきている。
本当の力は、
僕たち1人1人にある。
多くの人の関心を高めることができたなら。
「民意」として集まることができたなら。
僕たちは、
ほぼ全ての事柄を実現することが可能なのだ。