ヨーロッパでは「香りをよくするため」の

夜摘みのオリーブオイル

鳥目」(夜はよく見えないこと)の

無残に殺していることはあまり知られていません。

 

以下は,

バードライフ・インターナショナル上級保護部門長

Iván Ramírezさんの2020年10月12日の報告からです。 

 

全ては2018年スペインのアンダルシアの、画像入りの短い、全く目立たない報告書に始まります。同報告書は、集約的なオリーブオイルの生産、機械による夜間収穫と野鳥の死を関連付けた初めてのものでした。示された数字は衝撃的なものでした。オリーブ農園1ヘクタールにつき、100羽以上の鳥が死んでいることから、アンダルシア地方のオリーブ農園全体に公式を当てはめたところ、年間260万羽の鳥が死んでいるという恐ろしい数値が出たのです。

 

 

さらに追い打ちをかけたのは、数十羽のズグロムシクイ、ウタツグミ、ズアオアトリなどの死骸がもぎたてのオリーブの実に混じっている画像でした。まもなく、世界中の愛鳥家、環境保護主義者、食通、消費者がスーパーマーケット、政治家、農家そしてバードライフに対して回答と解決策を求めて反対運動を起こしました。小規模ながら重大な動きもあり、それはオリーブオイル製品の迅速で過激なボイコットを提唱するものでしたが、これは持続可能な農業を支持するものとはかけ離れた、既にコロナウイルスに関連する危機やグローバリゼーションと戦っている数百の小規模農家への死刑宣告を意味します。

 

集約的なオリーブ農園

 

複雑でしたが、バードライフ・ファミリーは、渡り鳥には既に危険な渡りのルートに加え、この新たな脅威に耐えることは無理であるとすぐに気が付きました。パートナーのSEO/BirdLife(スペインのパ-トナー)とSPEA(ポルトガルのパートナー)が私たちと共に簡潔なメッセージを出しました: 影響は事実直ちに対応しなければなりません。しかし、全てのオリーブオイルが集約農業機械的な夜間収穫によるものではありません。加えて私たちは、オリーブ生産者と共に相乗効果と、持続可能なオリーブ生産を促進する道を見つけるために活動しています。その一例として「EUの資金支援による LIFE 生きているオリーブの木」プロジェクトの素晴らしい活動をチェックしてください。.

 

この話題に関しては情報が錯綜しているので,

複数の情報提供者の文章を拝借しました。

私としても,

この投稿を読んで下さっている皆様としても

時系列で追えた方がいいので,

ここで一旦「グラ」様の『エシカルな食卓から,

2021年1月21日の「オリーブオイルで鳥が大量死!?

という投稿からの引用に飛びます。

 

 

「ネイチャー」(2019年5月7日)の記事によると、スペインのアンダルシア州政府はこの収穫方式の規制に乗り出しましたが、同じやり方を採用しているポルトガル、フランス、イタリアではまだのようです。

 

2019年5月16日の「インディペンデント」の記事にはこう書かれています。

 

オリーブオイル、一見何の関係もなさそうですが、なぜこんなにたくさんの鳥たちが殺されるのでしょう。
 

それは、収穫方法にあります。

 

冬場、膨大な数の鳥たちが北欧から地中海地方に飛んできます
 

鳥たちは夜の間、オリーブの木に止まって休みます
 

その時期とオリーブの収穫の時期が重なるのです。

 

近年のオリーブオイルブームによって、急激な増産を迫られた生産者は、夜間に強い照明を当てながら大型の機械でオリーブの実を収穫します。
 

夜間に収穫を行うのは、オリーブの風味を保つためだそうです。

 

鳥たちはその強烈な光に目がくらんで方向感覚を失い、機械に吸い込まれて命を落としていくというのです。

 

ここで最初のイヴァン・ラミレスさんの記事に戻ります。

 

そして、2020年3月に、これらの証拠と国際的な圧力により、スペインとポルトガルのオリーブ畑でオリーブの夜間収穫が禁止となりました。これは保護と持続可能な食料運動にとって大きな成功になりました。

 

ということは,

スペインのアンダルシア州政府に加えてスペイン全国が加わり,

そこにさらにポルトガルが加わったが,

残りのフランスとイタリアでは対策を講じていない

ということですね!

 

ここでまた「グラ」さんの記事に戻ります。

 

鳥を殺さない方法はあるのか

 

脱搾取を目指すヴィーガンとしては、このようなやり方で収穫されたオリーブで作られたオイルを使うわけにはいきません。

 

オリーブオイルを使わないという選択肢もありますし、こだわりがない方はそれもいいと思います。
 

ですが、オリーブオイルは多くの地域で日常的に使われており、世界中にファンもいます。
 

鳥を殺さずに生産することはできないのでしょうか。

 

専門家によれば、日中収穫すればこうした事態は防げるといいます。
 

ですのでわたしたちは、安価な大量生産オリーブオイルを避けて、日中手摘みで収穫されたオイルを買うようにすればいいのです。

 

どのオリーブオイルを選ぶ?

 

そこで、「手摘み」と表記されているオリーブオイルを調べてみました。
当然ながらどれも高価です。
 

その中で、入手しやすく比較的手ごろな価格の、アルチェネロとサルバーニョのオーガニックエキストラバージンオイルを紹介しておきます。

 

アルチェネロ 有機エキストラバージンオリーブオイル ドルチェ(500ml)【アルチェネロ2,097円

 

日本語の説明では「手摘み」と描いてありましたが、本社サイトでは商品展開が違ったので、問い合わせてみました。
 

すると丁寧な返事が来て、夜間に機械による収穫は行っておらず、日中手摘みで収穫していますとのことでした。
 

なので、これは安心です。

 

他には、個人農園で小規模に栽培していて「手摘み」と書いてあるものは大丈夫だと思います。
 

念のため問い合わせるのがいいでしょう。

 

わたしはサルバーニョのオイルも好きです。
 

日本語の説明ではわかりにくいですが、イタリア本社のホームページでは有機栽培、手摘み、低温圧縮と書いてあり、良質なオイルへのこだわりと熱意が伝わってきます。

 

サルバーニョ オリーブオイル 500ml 1本 2,780円

 

プラントベースで栄養バランスと健康を考えれば、オイルを大量に使うのはよくありません
 

基本的に油分はナッツを中心に摂取し、オイルはごく少量使う方式がベストです。

 

それを考えると、多少値段は張っても生き物に配慮して丁寧に作られた製品を使うのがいいと思います。
 

消費行動は投票と同じ」を意識しましょう。

 

イタリア産でも,

ちゃんと選べば,

鳥に優しいオイルもあるようですね。

 

 

 

以上,

本日2本目の投稿になりますが,

「香りのよさ」のために無残に殺される

可哀想な鳥たちのために最後までお読み頂き,

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

料理にオリーブオイルよく使う?

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