今日は「にわとりの日」なので

「アニマルライツセンター」さんの記事を中心に

「にわとりの魅力フルスロットル」で行きます!

 

①本来の鶏の生態を知ろう

 

アニマルライツセンターさんの2017年12月10日の記事です。

 

「三歩歩けば忘れる」などと揶揄されることもある鶏。
でも鶏と共に過ごし経験を共有すると、

かれらがいかに感情豊かで賢く、

私たちと同じように社会生活を営む動物であるかが分かります。
かれらのクルミサイズの小さな脳の中で、

鶏たちは私たちが想像するよりはるかにたくさんのことを考え、

生きる喜びを味わったり苦しんだりしています

 

<自然な鶏の生活を知っていますか?>

 

・鶏はとても勇敢で賢く、

 コミュニティを形成しながら生活する動物です。

・鶏は仲間を認識し、

 顔の特徴を見分けます。

・24種類の鳴き声を使い分けます

(もっと多いという人もいます)。

・個々の鶏が作りだす鳴き声や行動は、

 捕食者から逃げるようにという警告や、

 食べ物が近くにあることを知らせるなど、

 他の仲間に情報を伝達しています。

・彼らは普段から一緒にいる仲間と一緒にいることを好みます。

・母親は、

 材料をかき集めて巣を作りその中で卵を産みます。

 巣を作る場所や巣を作る材料を得られないことは

 大きなストレスに成ります。

・母親は、

 卵を1時間に5回も揺らし、

 卵に語りかけます。

・生まれた子供は母親から全てを学びます。

・子供がストレスを受けているとき、

 母親はそのストレスを自分のことのように感じ苦しみます。

・産まれたヒヨコは母親のそばにいたいという欲求がとても強いので、

 一羽だけになったときには猛烈な勢いでピヨピヨと鳴きます。

・子どもたちは自分でねぐらを作れるようになるまで、

 母親と一緒に寝ます。

・オスの鶏は、

 見張り役を担っており、

 捕食者が来た場合にはどこから来たのかなどの

 警告音を鳴らして仲間を守ります。

・母親は子どもと離れた場所にいても、

 子供に捕食者が迫ってくれば子供を守り、

 ワシやキツネを撃退することもあります。

・砂浴びが大好きで、

 片方の羽を広げ、

 砂を浴びます。

 そうすることで羽を清潔に保ち、

 ダニなどの寄生虫を落とします。

・鶏のクチバシは、

 人間で言えば手のような存在です。

 なにをするにもクチバシが役に立ちます。

 餌を探し食べるのにも、

 水を飲むためにも必要です。

 周囲を探索するためにも使います。

・鶏は1日に1万回から1万5千回、

 地面や草をつつき、

 探索をしたり餌を探して過ごします。

 

<鶏の認知能力、感情を知っていますか?>

 

犬、チンパンジー、ゾウ、イルカ、

さらに人間のような他の高度に知能のある種と同等だという

様々な研究報告がなされています。

・鶏は霊長類と同等のコミュニケーション能力を持っています。

・自分の意図を伝えるために洗練されたシグナルを使います。

・意思決定をするとき、

 鶏はそれ自身の以前の経験と状況を取り巻く知識を考慮に入れます。

・危険にさらされているほかの鶏に感情移入することができます。

2017年1月2日、

科学雑誌Animal Cognitionに掲載された

神経科学者のLori Marinoによる論文

(Thinking chickens: a review of cognition, emotion,

and behavior in the domestic chicken)では、

鶏の持つ高い知覚・認知能力が明らかにされています。

論文の所見では、

次のようなことが明らかになっています。

・鶏は数と基本的な算術を理解している。

・鶏は考え、

 論理的推理をする能力を持っている。

 例えば、

 彼らは演繹という単純な形式の能力があり、

 これは人間が約7歳で発達する能力である。

・鶏は時間間隔を知覚し、

 将来の出来事を予測できるように見える。

・鶏は人間に似た複雑な方法で社会的スキルとルールを学び、

 行動的に洗練されている。

・鶏は複雑で否定的・肯定的な感情を持ち、

 シンプルな形式の同情心を持つ証拠が示されている。

・鶏はすべての動物と同じく、

 それぞれ個性が異なり、

 認知的、感情的、行動的に、

 各々が複雑な個である。

 

彼らを経済動物として見るのではなく、

彼らをかけがえのない命として尊重してください。


 

②鶏に適した飼育環境とは?

 

 

こちらも2020年4月22日のアニマルライツセンターさんの記事です。

 

<安心して卵を産める>

 

動物行動学者コンラート・ローレンツ氏は次のように言っています。

 

動物のことを何がしか知っている人間にとって、

鶏が無駄に覆いを得ようとして(隠れようとして)、

何度も何度もケージ仲間の鶏の下に

もぐりこもうとしているのを見ているのは、

実に悲痛なものである。

こうした状況のもとで、

雌鶏は間違いなくできるだけ長く卵を持っておこうとするだろう。

ケージ仲間の混雑の中では卵を産みたくないという本能は、

同じような状況で人ごみの中で排便したくないと思う

文明人の気持ちと同じくらい強いはずだ。

 

鶏には巣の中で卵を産みたいという強い欲求があります。 

捕食者が産んだ卵を狙うからです。 

また排卵時には総排出腔が赤くなり目立ちます。

そこをほかの鶏がつつくことを避けるためにも

安心して産卵できる巣が必要です。

しかしケージの中には巣どころかワラ一本も用意されていません。

巣は鶏にとってとても重要なものです。

放牧飼育で巣を与えられている鶏にはそれぞれ、

お気に入りの巣があります。

自分のお気に入りの巣に、

ほかの鶏が入って卵を産んでいるときは、

その巣の前で順番を待つそうです。

 

金網以外に何もないバタリーケージで育てられた鶏と、

敷きワラの上で育てられた鶏に巣箱を与えると、

敷きワラの上で育てられた鶏は、

じきに巣箱から離れたが、

ケージで育てられた鶏は、

巣箱に夢中になって、

そこからなかなか離れなかった。
(科学情報誌new scientistより引用)

 

<安全な場所がある>

 

被食種である鶏は、

自分自身を捕食者から守るために安心できる止まり木が必要です。

ケージの中に止まり木はありません。

「実際にはケージの中にいて、捕食者はいない」

ということは問題になりません。

逃げ場が欲しいというのは鶏の本能です。

捕食者の手が届かず、

なおかつ様子をうかがうことが出来る止まり木を、

鶏は必要としています。

高いところに上り、

足で足場をしっかりつかんで止まる、

という行為は鶏の体を丈夫に保つためにも必要です。

 

<ツツクという行為ができる>

 

鶏は一日に15000回地面をつついて過ごす生き物です。

ほかのほとんどの動物と同様、

鶏も一日の多くの時間を採餌行動に費やします。

自然環境では雌鶏は1日の50%をクチバシで嘴で地面をつついたり、

肢で地面をひっかきながら餌を探して過ごします。

餌を探す必要のないだけの餌を与えたとしても、

鶏の採餌行動は収まらないでしょう。

採餌行動の動機は明らかになっていませんが、

鶏の本能に紐づけられた強い欲求だと考えられます。

しかしケージの床は金網で、

採餌行動を満たすことのできる地面はありません。

 

空調が利いた室内で、

餌や水が目の前にあり、

糞をしたら金網の下に落ちる、

という衛生的な飼い方と、

日陰と日向が混在し、

暑さ寒さを自分でしのがねばならず、

わらの上からくちばしでつついて餌を探さねばならない屋外飼育を、

鶏に選択させたところ、

鶏は後者を選択した。
-「動物たちの幸せとは何か」佐藤衆介氏著

 

<体を清潔に保てる>

 

人間と同じで、

鶏も体をきれいに保ちたいという気持ちがあります。

特に鳥類は羽が汚れることをとても嫌います。

そのために必要なのは日光浴、砂浴び、

羽繕いなどのグルーミングです。

しかしウインドウレス鶏舎の中では

鶏たちは一生太陽の光を浴びることはできません。

開放鶏舎(窓があり、夏季はカーテンを開け冬季は閉じることで、

空調管理する鶏舎)で夏季に太陽を見ることができたとしても、

狭いケージの中では羽を広げて虫干しできるスペースはありません。

砂浴びも鶏にとって必要なものです。

自然な環境で飼育されている鶏は、

羽やクチバシ、

足など全身をつかって土や砂を体にふりかけ砂浴びをします。

羽や皮膚についた寄生虫や汚れを落とすこの行為をしているとき、

鶏達はとてもうっとりした表情をし、

目を細めます。

ぐるぐると気持ちのよさそうな声を出します。

しかしケージの中に砂浴び場は用意されていません。

砂浴び場がなくても鶏は羽をばたつかせ砂浴びの真似事をします。

が,体はきれいになりません。

鳥類には尾腺(びせん)があり、

そこから分泌される油をクチバシで器用にすくいとり、

羽根にまんべんなく伸ばし、

鶏は羽繕いをします。

しかし

他の鶏と折り重なるように詰め込まれている狭いケージのなかでは、

十分な羽繕いはできず、

時に上から落ちてくる糞や

同じケージに入れられている他の鶏の糞が体に付着し、

体が汚れていきます。

 

<バタリーケージはどんな状況でも「良い動物福祉」を提供できない>

 

バタリーケージは、

上記三つの最低限の環境さえ用意できません。

すでに2007年に行われたLayWelの研究(ヨーロッパ7か国のワーキンググループと250の鶏の群れのデータを含む)で、

バタリーケージは、

いかなる状況でも鶏に「良い福祉」を提供できないと結論付けています。

(The LayWel project:

Welfare implications of changes in production systems for laying hens March 2007 World’s Poultry Science Journal)

ケージフリーにするとツツキが増えて死亡率が上がる、

という意見がありますが

16カ国の養鶏場データをメタ分析した研究では、

経験値が上がるにつれてケージフリーの死亡率は下がり、

近年ではケージ飼育もケージフリーも死亡率は変わらない

という結果になっています。

(04 February 2021 Laying hen mortality in different indoor housing systems:

a meta-analysis of data from commercial farms in 16 countries)

また、

英国最大の卵生産者であるNoble Foodsはレポート

Animal Welfare Policies and Performanceの中で、

放し飼い(平飼いより福祉的な屋外放牧養鶏)の死亡率が

2017年-2020年に減少傾向にあることを示しています。

 

<ケージから解放された鶏>

 

ケージの中では生涯、生きる喜びを味わうことができません。

 

彼の心は変わった。
彼はもう、鶏たちをと殺場へ送りたくなかった。
彼はもう二度と、ケージに鶏を閉じ込めないと誓った。
彼女は、やさしくそっとケージから連れ出された。
彼女は普通のことができるようになった。
羽を広げることができ
肢の爪で地面をひっかくことができて
こころゆくまで砂浴びをする
巣をつくり、プライベートな場所で卵を産むことができる
足の裏に土の感触があり、羽は太陽の光を感じる
あなたが卵を産んでも産まなくても関係ない。
あなた自身が、かけがえのない鶏だから。

― Edgar’s Mission


残酷さより、

思いやりを選ぼう。

 

「三歩歩けば忘れる」などと揶揄されることもある鶏。
でも実際には高い認知力をもち、

自然界で暮らすことができたら

複雑で愛情のある社会生活を営む生き物です。

鶏は、犬・チンパンジー・ゾウ・イルカ、

さらに人間のような他の高度に知能のある種と同等だという

様々な研究報告がなされています。

鶏と共に過ごし経験を共有すると、

かれらがいかに感情豊かで賢く、

私たちと同じように社会生活を営む動物であるかが分かります。
かれらのクルミサイズの小さな脳の中で、

鶏たちは私たちが想像するよりはるかにたくさんのことを考え、

生きる喜びを味わったり苦しんだりしています。

 

鶏のことをもっと知りましょう。

 

多くの研究が、

鶏には巣、止まり木、つつけるもの、

砂浴び場が必要なことを示しています。

 

 

②鶏とお家で暮らす10の心得

 

こちらもアニマルライツセンターさんの2023年8月19日の記事です。

 

バタリーケージから保護した鶏を終生お家で育てたい

そんな人が増えてきた。

そんな人のための人道的な鶏飼育の心得。

まず、

鶏を食べたり、

卵のために飼育したい人、

孵化させて増やす人は、

鶏を飼育しないでほしい。

最も苦しみの大きい動物である鶏を利用したり、

年間800億羽が犠牲になる鶏を増やすなんてことは、

絶対に許されない。

ペットショップから購入する、

繁殖業者から購入する、

など搾取に加担しないことも当然のこと。

アニマルウェルフェアを軽視する人も、

できるだけ簡単に飼いたい、

餌や掃除も大変だと感じる、

ほとんど留守にしている、

泊りがけで家に誰もいないことがある、

などの人も飼育してはいけない人だ。

犬や猫はある程度人間のライフスタイルに合わせた行動を取れる動物だし

ペットホテルやシッターさんもいるが、

鶏はそうではない。

それでいてお金もたいそうかかる。

庭がないといけないし、

意外にもメスも結構騒ぐので

街なかに住む人は引っ越しも必要になるかもしれない。

野生動物に襲われる危険性はどの動物よりも高く、

とても神経を使う。

つまり、

私達はけっして、

飼育を勧めたりはしないということ。

 

<心得1 本来の行動を満たすための庭>

 

鶏は1日1万回以上地面を突き、

色んな場所を移動しながら足で地面を掘って餌を探し、

砂浴びをし、

日光浴をし、

羽繕いをし、

巣に隠れて卵を産み、

夕方は家に自分で戻ってきて高い場所に登って止まり木で眠る。

つまり・・・

広い庭:

土があり、草が生え、木陰がたくさんあって、

虫も十分に生息できる広さ=広ければ広いほどいいが、

アニマルライツセンターの里親基準では

2羽5m×5m程度を最低条件としている。

 

 

<心得2 野生動物対策は厳重に!>

 

野生動物に最も襲われやすい動物が鶏。

アニマルライツセンターでも3羽殺されており、

重たい教訓になっている。

鶏を襲う動物は、

イタチ(ひし形の大きなフェンスはすり抜ける)、

ハクビシン、たぬき、アライグマ、

そして空からは鷹や鳶が襲ってくる。

カラスや猫も弱っていたりひよこであったりすれば襲う可能性がある。

野良犬がいることは多くはないが、

犬も当然鶏を襲う。

飼い犬であったとしても逃げ出したりしている可能性があるので要警戒。

日の出後に扉を開け、

日の入直前には扉を閉める。

つまり外出は制限される。

もしくは誰か頼める人が必要だ。

最低限、2重柵にする必要がある。

一つは電柵にすることをおすすめする。

常にメンテナンスが必要だ。

簡易な自作の鳥小屋はやめたほうがいい。

野生動物に壊される可能性があり、

また隙間から侵入することもある。

イタチは相当小さな穴から侵入して血を吸って出ていく。

周りに人がいる環境づくりも重要で、

山に面していたり、

ぽつんと一軒家などである場合はより頑丈な策が必要で、

周囲の草刈りを欠かしてはいけない。

鶏を守ることのできる草食の大きな動物やガチョウ(アヒルはだめ)

を飼育することも推奨されることがあるが、

衛生面がむずかしいし守ってくれるとは限らない。

オスの鶏はよく働くし見守ってもくれるが、

桜サンクチュアリのオスは

いざという時はいち早く逃げる姿を何度か目撃されている。

 

 

<心得3 群れで飼う>

 

1羽で保護してしまうこともあるだろうが、

1羽である場合は別の鶏の里親になったり、

または里親に出すなどして一人にしないことが必要。

社会性のある動物を一人きりで飼育することはネグレクトにもなりうる。

もし一時的に、

または最後の1羽を看取るなどで1羽になる場合は、

人間ができる限り寄り添ってあげ、

鶏の行動につきそってあげる必要がある。

 

 

<心得4 巣ごもりはなるはやで解除すべし>

 

採卵鶏は卵を産みすぎることが彼女たちの内部疾患を作り出すため、

卵を温め始めて産卵が止まることはいいこととも言えるが、

実際にはそうではない。

彼女たちの巣ごもりは激しい。

餌は朝ほんの少しついばむだけで、

熱くなった体でずっと卵の上に座り続けるため、

衰弱してしまう。

本来、

卵から雛が孵れば巣ごもりは自然と解除されるが、

ひよこが増えることは絶対に避けなければいけないため、

巣箱に卵ははいっていない。

そうするとずっと巣ごもりし続けてしまう可能性がある。

そうすると弱っていくため寄生虫にやられやすくなったり、

死んでしまうこともあるとか。

実際桜サンクチュアリでも数日の巣ごもりで既にぐったりしていた。
できる限り早くに巣ごもり状態を解除させる必要がある。

これが結構やっかい。

当然だが、

卵を孵化させて増やそう

なんて考えている人は飼育しないでほしい。

それは保護でも動物のためでもない。

 

 

<心得5 寄生虫対策は必須>

 

放牧を条件にしているので、

外部寄生虫のトリサシダニに悩まされることは必然。

養鶏場から来た場合はワクモがついてくる可能性もあり、

要注意だ。

これらは駆虫薬でしっかり駆虫し、

発生するたびに何度も大掃除。

内部寄生虫が発生する場合もある。

うんちを常に観察しておくことは必要で、

もしもうようよと動く寄生虫が発生した場合は、

よもぎを食べさせておくと多くの場合いなくなる。

それでは太刀打ちできない場合は動物病院へ。

 

<心得6 せっせと掃除>

 

鶏はうんちの場所を固定することはない。

外敵に襲われることが多い鶏のような動物は、

うんちの場所を固定すると狙われやすくなるため、

いつでもどこでもうんちをするのが習性なのだ。

ただ、

絶対にしない場所もあって、

巣箱の中ではうんちはしないし、

十分な広さがあると次第にご飯の周囲を避けたり、

踏まなくなったりする。

畜産との違いは、

毎日ちゃんとうんちを取り除くというところ。

放牧場で土に帰っていくもの以外、

屋内、コンクリートの上などはすべてせっせと掃除。

掃除。掃除。

毎日掃除は面倒、

という人は動物飼育は向いていない。

 

<心得7 鶏の声を現代の人は許容してくれない>

 

桜サンクチュアリは昔ながらの集落に有り、

鶏飼育をする家が多いことから鶏の鳴き声は蛙の声程度の生活音であり、

カバーできるコミュニケーションがあるので問題になっていないという

稀有な立地だ。

だが、

どんなに田舎でも、

もちろん都会ならなおのこと、

鶏の声を許容してくれる地域社会はあまりないようだ。

オスはもちろん、

夜中の3時から全力でコケコッコー。

しかも止まらない。

メスは卵を産みおわったり、

群れからはぐれたりすると緊急警報のような声を出し、

オスがそれに呼応し大騒ぎする。

メスだからと侮ってはいけない。

メスの場合、

大声を出すかどうかは個体差による。

 

 

<心得8 病気が多い>

 

採卵鶏は過酷な品種改変をされている。

養鶏場は鶏がまだ1~2歳の内に使い捨てにするということをしており、

その後の寿命まで生きることを考えてない。

そのため、

養鶏場から出たあと、

予想外の障害や死に直面するだろう。

もちろん普通の鶏の疾病もかかる。

もっとも顕著なのは卵管、子宮、卵巣まわりの疾病。

卵詰まりなどはよく起きるし、

卵管が飛び出してきたこともある。

水も溜まりやすい。

突然死することもある。

ブロイラーだった場合は大抵早々に死んでしまうし、

歩けなくなったり、

心臓発作に襲われたり、

暑さでへばりやすいし、

ほとんど介護。

鳥をちゃんと診れる病院の確保が必要なのだが、

ほとんどないし、

鶏はあまり治療法がわかっていないことも多い。

養鶏場では治療という考え方がなく元気がなくなれば殺すからだ。

畜産出身の鶏自身も治療に慣れておらず

抗生物質を投与して突然死ぬこともあったし、

たいてい弱るので慎重に考えなくてはならない。

犬猫の病院に連れて行っても下手な治療をされて弱ることも多いので

気をつけてほしい。

鳥やエキゾチックペット専用で

チャボあたりもちゃんと専門的に診れる専門病院を確保しよう。

 

<心得9 鳥インフルエンザの脅威>

 

いろんなやばい感染症は本当に気をつけなくてはならない。

だれでもかれでも敷地内に立ち入らせてはいけないし、

人間と同じように3密をさけ、

運動させ、清潔にし、

何らかできるだけ自然な方法で消毒をする必要がある。

ちなみによく養鶏場が使う石灰や消毒薬は正しく使わないと

(一瞬足を消毒につけるとかではだめ)

ウイルスも菌も死なないのだがこのあたりの話はまた今度。

とにかく間違いがないのは、

敷地に対して数が一定数オーバーするとあっという間に感染症にかかる。

なので、

広い敷地にとっても少ない羽数を維持するべきだし、

一人の人間が適正に世話をできる数も超えてはならない。

保護が必要な動物は無限にいるわけなので、

飼育し始めると動物を増やす人が多いが、

それは全く動物のためにならない。

また感染症にかかったときのための隔離場所も確保しておく必要がある。

 

<心得10 早寝早起き>

 

鶏はまさに”太陽の子”。

夜明けとともに活動を始め、

日暮れとともに眠る。

このライフスタイルをしっかり尊重して、

夏は人間も5時に起き(冬は7時頃まで寝られる)、

夕方は冬は5時頃に家にいて、

さんざん遊び回ってきた鶏たちが帰って来るのを待って戸締まりをする。

ちなみに海外ではリモートで操作可能な自動ドアがある。

これとペットカメラ

(桜サンクチュアリもいたるところについていて防犯バッチリ)

を組み合わせると、

もう少し自由にはなるかも。

いずれにしても、

ちゃんと朝から晩まで、

好きなこと(基本的に外が好き)をさせてあげよう。

 

 

<けっこう大変だけど、、、>

 

ポジティブで、コミカルで、

それぞれに個性があり、

見ていて本当に楽しいし飽きない。

一緒に暮らすと彼女たちの賢さに感嘆せずにはいられないし、

心の通い合いも関わり方次第で可能だし、

どの動物よりもひどい目にあっていたのに

トラウマを克服する強さを持っている。

とはいえ、

どの動物でも共通だが、

本当に自分が責任を持って、

適正に(これが維持できないなら飼育するべきではない!)

飼育できるのかをもう一度見直してほしい。

ライフサイクルの変化が訪れることが予想されるなら、

今は飼育すべきときではないのでは?

学校、結婚、離婚、介護、転職、リストラ、出産、引っ越し、入院、、、

色々予見されるはずだが、

本当に飼育を続けられる?

それでももし保護して飼育してもいい、

という人がいたら、

動物愛護センターに鶏の保護が無いか聞いてみる、

養鶏場にお願いをしてみる、

廃鶏にされる鶏を買い取る

など保護を試みてほしいと思う。

 

 

 

 

最後に,

箱山由実子弁護士の鶏と撮った動画と,

「クックハウス沖縄」さんの「トッカリくん」の動画を載せて,

本日1本目の投稿を閉じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にわとり飼ったことある?

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