遅ばせながら、

NHK紅白のクィーンの楽曲決まりましたね〜!

俺を止めるな」とは!

 

 

私のクィーン愛や、

フレディ・マーキュリー愛や、

ブライアン・メイ愛は、

以前お伝えした通りです!

 

 

ついに明日、

2023年12月31日に放送される『第74回NHK紅白歌合戦』にて、

クイーン+アダム・ランバート(Queen  + Adam Lambert)が

楽曲「Don’t Stop Me Now(ドント・ストップ・ミー・ナウ)」を披露します!

 

<場に相応しい華々しい曲>

今年、

この番組には「ボーダレス 超えてつながる大みそか」というテーマが掲げられており、

今回その場で披露されるのが「Don’t Stop Me Now」だというのには、

首をひねった人も多いように思います。

Bohemian Rhapsody」を期待したファンも多いはずですし、

すべての人たちに向けての応援歌となり得るものという意味では

We Are The Champions」や

We Will Rock You」という選択肢もアリだったように思います。

(※実際に去年、私が自校の文化祭で生徒と一緒に歌った歌は、後者の2曲でした!)

 

ただ、

数ある彼らの代表曲の中でも、

この曲ほど「強力さ」を持ち合わせたものはないようにも思います。

なぜなら、

あらゆる人を巻き込みながら強引に盛り上げていく力に富んでいるからです!

しかもとにかく明るくて

すぐさま人に笑顔をもたらすようなところもあります

 

 

改めてご紹介しますと、

『Don't Stop Me Now』(ドント・ストップ・ミー・ナウ)は、

イギリスのロックバンド、

クイーン(Queen)が1978年にリリースした楽曲です。

ローリング・ストーン誌が2014年に発表した「10 Greatest Queen Songs」では、『Don't Stop Me Now』が読者投票で3位にランクインしました。

2018年には全英ロック & メタルシングルチャートで1位を獲得するなど、

息の長い人気を博しています。

 

疾走感・高揚感あふれるメロディが好まれ、

日本のテレビCMでよくBGMに使われました。

疾走」というイメージや歌詞から、

2020年のとある映画では挿入歌にも用いられています。

2018年に公開された映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、

ブライアン・メイが新たにギター・トラックを追加した音源が使用され、

エンドクレジットでは本作のミュージック・ビデオが流れました。

 

<映画『ボヘミアン・ラプソディ』との関連>

映画『ボヘミアン・ラプソディ』におけるこの楽曲の使われ方も、

また非常に意味深いものがありました!

なにしろそれが流れたのは、

物語が終わってからのことなのです!

当時のビデオ・クリップを伴いながら、

いわゆるエンドロール的なポジションに置かれていたわけなのですが、

そこには『LIVE AID』での

伝説的パフォーマンスの余韻を増幅させていくドラマティックさというよりも、

新しい舞台の幕開け」のような賑々しい華やかさがありました!

感涙にむせんでいる人たちに向けてフレディ・マーキュリー

泣いている場合じゃない!」と言っているかのように

(少なくとも私には)感じられたのです。

この曲には、

まさにそうした感傷的な気分を瞬時にして吹き飛ばしてしまう特性があります。

(※だからこそその裏側にある悲哀も伝えてしまうわけなのですが。)

 

<歌詞の内容>

Don’t Stop Me Now」はフレディの作による楽曲で、

クイーンにとって7枚目のオリジナル・アルバムにあたる

『Jazz』(1978年)に収録されています。

 

私はヴィーガンになるずっと前からフレディに魅かれてきたのですが、

ヴィーガンになってから特に

彼の書く歌詞が自分の人生とぴったり当てはまることに気づいてしまいました

 

たとえば「Bohemian Rhapsody」は、

殺人を犯した主人公の絶望的な心境が描かれた物語」ですが、

これは「動物を間接的に殺してきた私の絶望的な心境」とピタリ一致します。

 

それに『ボヘミアン・ラプソディ』はプラス、

過去の自分との決別」も意味しています!

 

これが「動物利用」に気づいた時のヴィーガンでなくて、

何なのでしょうか!?

 

彼の歌詞には、

そうした深読みを誘わずにはおかないところがあります。

 

そしてこの「Don’t Stop Me Now」についても、

僕を止めないでくれ」という、

何かに立ち向かおうとしている人物の決意

覚悟といったものが歌われたもののようにも感じられますし、

また、

何かを「辞める」、

何かから「逃げる」、

その場から「去る」ことに対して、

そして「新しい次元に向かう」ことに対して、

引き止めないでくれ」と言っているようにも私には感じられるのです。

 

それはもちろんその先に、

「希望の光」が待ち受けていることを信じて疑わない、

子供のような「あっけらかんとした明るさ」があってこそなのです。

 

実のところ、

ヒット性に満ちたこの曲が全13曲収録の『Jazz』の

12曲目という微妙なところに配置されていたことも、

また、

クイーンの楽曲の中でも抜群の人気を誇るこの曲が、

当時の全米シングル・チャートで最高86位止まりと

いう意外なほど惨憺たる結果に終わっているのも、

そうした歌詞の内容と無関係ではなかったのかもしれません。

 

それではそれがどんなものか、

実際に見ていきましょう!

 

<和訳>

『Don't Stop Me Now』

作詞・作曲:フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)

 

今夜 俺は最高に
楽しい時間を過ごすんだ
生きてるって感じ
世界をひっくり返すのさ

快感の中をただよってる

 

だから今は 俺を止めるな
俺を止めるな

楽しんでるんだから
楽しんでるところなんだ

 

僕は流れ星
虎みたいに空を駆け抜ける
重力の法則に逆らいながら

 

俺はレーシングカー
ゴダイヴァ夫人みたいに走り抜ける
行くぜ 行くぜ
俺を止めるものは何もない

 

僕は燃え上がる 空を駆け抜け
200度にも達する俺は
ミスターファーレンハイトと呼ばれてる

 

俺は駆け巡る 光の速さで
お前を超音速の男にしてみたい

 

今は俺を止めるな
いいところなんだ
大いに楽しんでる

今は俺を止めるな
もしお前も楽しみたいなら
ただ連絡してくれ

 

今は俺を止めるな
楽しんでるんだから
今は俺を止めるな
そう 楽しんでるんだ
止まりたくないんだ

 

俺はロケット
火星に向かってる
衝突コースでね

僕は衛星
制御不能さ

俺は精の尽きない色男
原爆みたいに爆発寸前

 

僕は燃え上がる 空を駆け抜け
200度にも達する俺は
ミスターファーレンハイトと呼ばれてる

俺は光速で駆け巡る
君を超音速の女にしてみたい

 

僕を止めるな
僕を止めるな

 

僕は燃え上がる 空を駆け抜け
200度にも達する俺は
ミスターファーレンハイトと呼ばれてる

 

俺は駆け巡る 光の速さで
お前を超音速の男にしてみたい

 

今は俺を止めるな
いいところなんだ
大いに楽しんでる

今は俺を止めるな
もしお前も楽しみたいなら
ただ連絡してくれ

 

今は俺を止めるな
楽しんでるんだから
今は俺を止めるな
そう 楽しんでるんだ
止まりたくないんだ

 

<時代や環境が変われば愛される>

ただ、

それでもこの曲のシングルはイギリスやアイルランドではトップ10入りを果たしています。

また前述のように、

ここ日本では90年代以降、

さまざまな企業のTV-CMに用いられ、

70年代のクイーンを知らない世代にも浸透してきました。

ごく最近ではタレントのとにかく明るい安村

英国のオーディション番組に出演した際にこの曲を使用して話題を呼んでいます!

 

とにかく明るい安村」さんの「ヒーローショーのお姉さん」ネタをパクッた、

とにかく明るい杉山」の「ヴィーガンヒーローショー」についてはこちらをどうぞ!

 

 

それは当然ながら、

この楽曲が「とにかく明るい」だけではなく、

広く愛されているからこその結果でしょう。

こちらも前述したように、

2014年には米国のローリング・ストーン誌の読者投票による

『10 Greatest Queen Songs』において、

Bohemian Rhapsody」と「Fat Bottomed Girls」に次ぐ

第3位に選出されていたりもするわけです。

とにかく「Don’t Stop Me Now」が

指折りの人気曲であることについては疑う余地もないでしょう。

 

ちなみにこの曲は元々「なかなかギターが登場しない曲」としても知られてきましたが、

2011年にリマスターを経て2枚組仕様でリイシューされた際には、

DISC-2に「Don’t Stop Me Now(with long-lost guitars)」と銘打たれた、

ブライアンのギター・トラックが追加されたヴァージョンが収録されています!

 

今回『紅白歌合戦』の場で披露されるのは、

当然ながらギターがふんだんに盛り込まれたヴァージョンであるはずですが、

この曲が世に出た当時にはまだ生まれてもいなかった

アダム・ランバートの歌唱によるパフォーマンスは、

まさに2023年を華々しく締め括るに相応しいものになることでしょう!

 

今回のスペシャルな機会は、

過去にさまざまなCMで使用された際と同様、

この曲が次の世代へと受け継がれていく切っ掛けとなること間違いなしですね!

 

 

そしてもうひとつ思うのは、

もちろん動物のことです。

ジェンダーなどについての世の認識や関心のあり方も70年代とは違っている現在

この大胆で奔放なアンセムは、

当時よりもずっとまっすぐに届きやすい時代になっているのではないか

という「期待」です。

 

 

Don’t Stop Me Now」は最初から、

Don't Stop Animal Liberation

だったのかもしれません。

あらゆるものを「超えて、つながる」ための曲

種差別を超えて動物とつながる

ための曲、

だったのだと思いたいです!

 

 

 

是非明晩、

それを耳と目と確かめようではないですか!

 

 

 

本日の投稿も最後までお読み頂き、

ありがとうございました。