本日,「ボランティア部」初顔合わせを行いました。

 

前任者から引き継いだ「JRC部」でしたが,

日本赤十字の活動はほとんどしていないので,

分かりやすく「ボランティア部」に改称することにしました。

 

その時に配ったプリントがこれです。

写真では分かりにくいので,全文をご紹介します。

 

ボランティア部員達へ

 顧問:杉山由実子

 

そこに慈愛はあるか

 

声なきものの声を聞け

 

この世には,明らかな弱者,被害者,犠牲者がいます。

動物たちです。

そして私達は明らかにその迫害者,加害者,虐待者です。

気付いた者だけでも,彼らに優しくしなければいけません。

 

 

①「赤い羽根共同募金」を辞退しました。

 

 赤い羽根は,本当に生きていた鳥の羽です。顧問である私はヴィーガンで,全ての動物からの搾取に反対ですので,逆に鳥を助けるために募金します。

 秋に沖縄へ修学旅行に行きますので,沖縄で闘鶏後に捨てられた軍鶏を,何百羽もたった一人でお世話をしている女性のために使うことにしました。

 2年3組の廊下に募金箱を置いています。日時を決めて立ってもらうようなことはしませんので,皆さんやお友達が募金をしてくれるだけで結構です。

 2年生の部員の中で,タクシー研修の自由行動の日に,顧問と一緒に女性の元にお手伝いに行く,という人は事前に私の所に来て下さい。

 ただし,高校生活一度きりの修学旅行ですから,お手伝いはやりがいこそはあれ,楽しいだけではないので,よく考えて,覚悟を持って来て下さい。

 

②教室のカーテンは閉めて下さい。

 

 自然界には,ガラスはありませんので,鳥たちは,お母さん鳥から,「透明の壁があるから,気を付けなさい。」とは教わっていません。

 ガラスの向こう側にも空間があると勘違いして,そのまま突っ込んで来ます。これを「バードストライク」と言います。

 実際,1年前の私のクラスに,鳩が突っ込んで来て,2~3時間ベランダで動けなかったことがありました。

 幸いにも,脳震盪で済んだらしく,自力で羽ばたいていきましたが,運が悪いと首の骨を折ったりして,苦しんで亡くなっていきます

 ボランテイア部員ぐらいは,教室のカーテンを閉めるように心がけて下さい。

 

③茨城のレンコン畑は死屍累々。

 

 茨城のレンコン畑の多くは,他の地域では使っていないような防鳥網を使用しています。

 ここに引っかかった鳥は,ぶらさがったまま,死を迎えるしかありません。ほとんどが餓死ですが,逆さになって,長い間苦しみます

 生きたまま,他の大型の鳥に食べられたりもします野鳥の会が署名をして,告発をしたこともありましたが,一向に改善されません。

 ボランティア部員ぐらいは,茨城産のレンコンについての真実を知っておきましょう。

 

④水族館について

 

 「生態を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀無くし、飼い殺しにする、人間中心の施設。

 新明解国語辞典には,「動物園」がこのように記されています。水族館も同じです。茨城県には水族館がありますし,2年生は特に,修学旅行で行くと思いますので,この通りかどうか,その目で確かめてきて下さい。私は行きません。ホテルで待機しています。

 そして,ボランティア部員ぐらいは,これを「人生最後の水族館」にして下さい。

 

以上,ボランティア部発足に際しての,顧問の所信表明(?)でした。

 

ボランティアというと,「困っている『』を助ける」という,

人間中心主義に陥りがちです。

しかし本当に困っているのは動物たちです。

困っているどころか,悲しみ続け,苦しみ続け,

自由や,家族や,命まで奪われながら,

なすすべもなく監禁され,亡くなっています。

 

全ては人間のせいです。

 

人間が犯した罪は,同じ人間が償わなければなりません。

 

私たちがやりましょう!

 

それには皆さんのお力が必要です。

 

可哀想な動物たちのために,どうか皆さんのお力をお貸しください。

 

本日も最後までお読み頂き,ありがとうございました。