あんなに素晴らしかった「縄文時代」に比べ,

いまや,日本の道徳観念や倫理観は,世界の底辺に落ち腐っています。

 

しかし,歴史を振り返ると,

「動物に優しい」人たちは,こんなにもいた!

ということに気づかされます。

 

 代表格,我らが徳川綱吉公! 会いたい!

 

今日は,代表的な4人について,書きたいと思います。

 

①天武天皇

 第40代天皇(622/623?-686)  肉食禁止令を出した。

 

天武4年4月17日(675年5月19日)に,

狩猟・漁獲の方法を制限し,

牛・馬・犬・猿・鶏の肉食を禁止しました。

 

 図解すると,こんな感じ

 

ただ,稲作期間に相当する4月から9月に限って禁じており,

農閑期である10月から翌年3月までは禁止しませんでした。

 

また,稲作の害獣と見なされた鹿と猪については,

狩猟方法に規制をかけただけであり,肉食は禁じませんでした。

 

ただ,その結果として,日本人は,しだいに

肉食そのものを稲作に害をもたらす穢れと見なし,

表向きは遠ざかるようになっていきました。

 

②空海(弘法大師)

 会いたい人NO.2!

 

以前のブログでもお伝え致しましたように,

私自身,四国八十八か所お遍路を,

22日間かけて,単独で敢行しております。

 

 一番札所にて。いざ出発!

 

この頃は,やや菜食よりではあったものの,

まだまだヴィーガンとはかけ離れた存在でしたが,

お大師様(空海=弘法大師)の,この言葉には,既にかなり傾倒していました。

 

一切衆生は皆是我が四恩なり。

無明愚癡に因るが故に,

彼の血肉を愛して其の命根を断つ。

此の愚癡の罪に坐せらるるが故に,

畜生の果を感す。

        十住心論

 

今日においても,高野山真言宗の宿坊に泊まると,

1000年以上続く伝統的な美味しいヴィーガン料理を頂くことができます。

 

 他の方のお写真から。

 

③道元

 かっこよすぎる人! 会いたいNo.3。

 

曹洞宗の始祖である道元は,西暦1244年,

現在の福井県に大本山である永平寺を創寺しました。

 

この寺は,なんとあのスティーブ・ジョブズ

1970年,禅の修行をしに入山したいと望んでいた場所です。

 

  厳格なヴィーガン。

 

道元は典座と言う,食事の為の作法本を作成し,

今日においても雲水達はこの教えを厳格に守りながら

調理をし,食事をしています。

 

自分に厳しい人は優しい。

 

④徳川綱吉

 とにかく会いたい人No.1! 生き返ってほしい!

 

 お犬様と馬鹿にされていたが,再評価バリバリ!

 

そしてオオトリは,もちろん,徳川綱吉さま!

 

まずは,訂正から!

後世に「悪政」と言われ,一般的に「過酷な悪法」と信じられている

生類憐れみの令」は,

江戸時代史そのものの見直しの中で,再考されつつあることに大注目です。

 

特に,私の大嫌いな『水戸黄門』光圀は,

生類憐みの令に抗議して犬の毛皮を送って

綱吉に直言したという記録がいつくかあります。(最悪ですね…。)

そのため,綱吉は『水戸黄門』の物語中では

悪役を割り当てられてしまっているのです。

水戸黄門光圀の方がよっぽど「再考」をした方がよさそうな人物ですね。

 

水戸黄門光圀の他に,綱吉への評価を下げる原因となった人物が2人います。

それが新井白石と,戸田茂睡

新井白石は『折たく柴の記』にて,戸田茂睡は『御当代記』において,

それぞれ生類憐れみ政策を批判しています。

しかし,白石の方は家宣を顕彰する目的から,茂睡は政権批判の立場から,

それぞれ事実を誇張しているという指摘も行われています。

とんでもない人たちですね!

 

しかし,近年の研究では,生類憐れみの令は

儒教に基づく文治政治の一環であるとして,

再評価がなされています。

 

また,生類憐れみの令の一環として出された

捨て子禁止令」(1690年)も,

子どもを遺棄することが許される社会から

許されない社会への転換点となった

とも評価されています。

 

スピード感のある動物解放には,綱吉の再来が望まれますね。

 

 

 

以上,とかく,ダメだな…,と思わせられる,現在の日本ですが,

昔を振り返れば,動物に優しい人々もいたのだ,という考察でした。

 

特に,日本では,我々ヴィーガンは,まだまだ草の根にとどまっています。

これが,トップの一部がヴィーガンになれば,

古き悪きルールなど無視して,動物は解放されていくだろうと思うのです。

 

まずは,草の根に甘んじましょう。

我々庶民から,「最低でもヴィーガン」を目指しましょう。

 

そして,トップの変化を促しましょう。

 

全ては動物のためです。

 

皆さんのお力をお貸し下さい。

 

本日も,最後までお読み頂き,ありがとうございました。