ついに「探究」の発表会がやってまいりました。
2月は,乳製品産業が,我々の
「Veganuary(ヴィーガニュアリー)=Vegan+January(1月)」に対抗し,
「Februdairy(フェブルデイリー)=February+dairy(乳製品)
↑※全く韻を踏んでおらず,センスのなさ丸出し」
と呼んでいるので,特に,「乳製品離脱強化月間」です。
今日は,給食で牛乳を飲まされている,中学生も見に来るとのことなので,
上のようなブースを(教員である私が勝手に)設けました。
我が1年5組は「道徳」での「食糧問題(→ゴールは「脱搾取」)」
→ 伝説のヴィーガン化ムービー『美しき緑の星』の映画鑑賞
→ そしてこのSDGs「探究」と,
動物について考えざるを得ない過程を経て,
ここまで来ています。
その中でも,このグループは,一貫して,最初から最後まで,
「屠殺」や「動物園」や「動物実験」から
目を逸らしませんでした。
内容を見ると,我々ヴィーガンからすれば,甘い解釈ももちろんあるのですが,
彼らはヴィーガンではありません。
そして,16歳です。
しかも,高校に来たら,担任が,生涯で初めて会う「ヴィーガン」だったのです。
しかもしかも,授業中に動物のことで泣くような担任だったのです。
そこから,このテーマを選び,探究していったことは,
とても勇気のあることだったのではないでしょうか。
聴衆もそこそこ集まり,
最後のフリーセッションでは,20人ぐらいはいたのではないでしょうか。
実はここで,ちょっとした事件が…。
ある大学の准教授が,講師として呼ばれていて,
このフリーセッションで,
私が貼り付いているグループの発表をずっと聞いていました。
そして終わるなり,次のようなことを言いました。
「動物実験は,良い面もある。
動物実験によって,助かる人もいる。
多少の犠牲はしかたがない。」と。
私はすぐに声を張って言いました。
「それは人間中心の考え方です。
人間のために,
動物が犠牲になってもよい
などという考えは
私の生徒には押しつけないで下さい。」と。
講師はさぞやびっくりされたろうと思います。
最終的に,「脱乳製品」のチラシは,中学生というよりは,
高校生が多く持っていってくれました。
最後に,私が見込んだグループの,締めくくりの言葉を紹介します。
「動物も人間と同じように命があり,
そして感覚が備わっています。
そのため,
人間には動物ができる限り快適に,
苦痛なく生活できるようにする
義務と責任があります。
一人ひとりが動物実験の現状を知り,
行動を起こさないことには
何も変わりません。
自分たちにできることから
少しずつ始めていきましょう。」
16歳の,ヴィーガンでない,高校生がここまで言えるのです。
私たちも頑張らねばなりません。
どうか,皆さんのお力をお貸しください。
本日も最後までお読み頂き,ありがとうございました。