前回、中学数学先取りはブルーオーシャン、のリンクを紹介しました。


これも良し悪しだと思いましたが、気にしないといけない点について。


生粋の数学センスの持ち主ならともかく、いわゆる範囲学習のみだけしていると


応用問題の難しさにギャフンと言わされるリスク、があると思います。


それで中学受験算数について、こちらも

中学受験算数より数学は簡単、とありますがこれも誤解を招く言い方かなと思いました。


先取りをしていて思うのは、数学が簡単と思えるセンスの持ち主ならば中学受験算数もロジックを緻密に把握することで効率的に学べると私は思っています。


中学受験算数の問題点は一見して問題の攻略が理解しにくいところにあると思います。


その点からすると中学数学は一見とっつきやすく見えると思いますが、ボリュームとしては

中学受験算数四年生分=中学数学の代数パートのみ、中学受験算数五年生分=高校数学1基礎、くらいのボリューム感だと思っています。(中学数学の肝は幾何だと思います。これは半分くらいの時間を掛ける感じじゃないですかね…。一方代数範囲だけなら一年もあれば行けると思います。)


具体的には動画で学ぶと考えて




予習シリーズは個別指導キートスの動画を理解することで練習問題レベルまではクリアーできます。


中学数学は


 

 

でも実はこちらより



 

 


こちらの方が講義タイプで分かりやすく感じました。いずれにしても幾何は慣れだとして、中学数学は深めにくいですよね。公立入試もセレクションが機能してないので。(内申点のせい?)




一方高校数学の範囲学習は


結局これが一番わかりやすいと思っていて、ただ高校生のアンバサダーが「出来が中途半端に良くて」なかなか番組の意図する「ひっかかり方」をしてくれない泣き笑い

(視聴者の参考にならないかも…。)

と思って見ていますが、それでも下手にYouTubeで学ぶより、視覚的な理解が出来る点(YouTubeや塾の配信動画、スタディサプリなどいずれも板書のみでせっかくの動画で何で?と言わざるを得ません。数学系の関数グラフソフトくらい使おうよ。)、また、いわゆる「薄い問題集を一冊完成させよう」と考える筋には絶対にNHkが良いと思います。


一方、放送大学、金沢工業大学(KIT)の数学(高校生範囲~大学教養まで)はどちらも眠くなる欠点はありますが









三角定規の辺を 斜辺、対辺、隣辺と定義することの周知から金沢工業大学の数学ナビゲーションは大学で低偏差値大学生を鍛え直すロジックが出ていて私は好きです。


一方高校数学の面白さはこちら(配信もしています)





この番組は3回目まで視聴しましたが

「証明を重視した解き筋」と言うか、ほぼ「公式の証明」に特化し、派生した解き方の把握に努める珍しいタイプの硬派な番組だと思います。実際の進学校の数学のイントロダクションを洗練させたものに近い気がします。


特に3回目のピタゴラスの定理(三平方の定理)の証明、秋山仁先生の証明に度胆を抜かれました。


しかし逆説的に、秋山仁先生は学び方の天才で、ヨビノリタクミ先生は教え方の天才、だとわかる構成で、うなる番組だと思いました。この番組を見た後で




これを見ると本当に面白さがわかると思います😃💦


で、私は高校数学は卒業してから3ヶ月でセンター試験完全攻略レベルまで一気にしましたのでよく分かりますが、学び手側の発達度合いにもかなり依存すると思います。


本気なら河野塾かなと思いますが、こちらも天才向けなんですよね…




やっぱり私の一押しは、中学数学より


NHK高校数学を見て基本的な計算を俯瞰してから


3ヶ月マスターで、公式の証明のフォローアップかなと思います。


ここから本音


このYouTube全盛時代に、分かりやすい動画もあるのに中学受験算数がわからなければ、中学数学もわからないと思う。仮に解けるにせよ、表面的な理解にすぎないなら…


今出来ることをする方が良くないかな?


実は後からした方が時間パフォーマンスは高いですからね泣き笑い


ただ、算数、数学得意なら黄金期(9~12歳)に数学をする意味は大きいと思います。


人数の違いかもしれませんが、塾→中高一貫校の出身者も、早期に数学を深めていないことで飛び抜けた人が出にくい可能性も言われていますので。


ifはありませんが、黄金期に数学をする、しないを選べないことは、今の中学受験カリキュラムの問題だと思います。算数は良くも悪くもパズルなんですよね驚きガラパゴス和算かな?その面白さは日本人だからこそよくわかるのですがグラサン