算数は検定利用によりある程度の先取りの理解がわかります。
また「教科書ぴったりトレーニング」および「解説動画」を利用することで自走もある程度可能です。
ただ、私の子供の場合はほぼほぼ「過去問」オンリー、強いて言えば私のレクチャーをわずかに加えて「9歳で3級」まで取得しました。
この過去問中心のスタイルは「学習スタイル」の構築にかなり貢献できていますのでおすすめです。
自宅学習を中心にしていますと、どうしても兄弟がいることでワチャワチャと騒がしくするなどしていつまでも集中を開始しない。
毎日勉強するにしてもだらだらやる。
などとあります。
私の場合は、タイマーを用意して、過去問の制限時間解いてもらうようにしています。
(算数の場合は特にわからない問題にも泥沼にはまらず、しかし少しは考えるなどのメリットもあります。)
で、タイマーセットのやり方だと、放置も可能なので楽は楽です。
終わったら採点→解説を読ませます。
これを毎日毎日たんたんと繰り返しするだけですが。
こちらは私の場合は主に高校数学の方で使っていますが中学数学も一通り見させました。
スタサプと組み合わせても良いと思います。
それで、検定過去問を利用する際は、本来ならば「セオリー理解」→「問題演習」となるところ。
過去問中心だと取りこぼしが出るので、教科書代わりに要点整理なども用いました。
また過去問はそれこそ5回×30セットは行わせました(三級の場合)。
時間ですが、最初の一周目の場合は時間内に完答できませんでした。
ですが最終的には30分で完答できるようになり、効率がかなりアップ。仕上げでは1日で過去問四回分を回しました(つまり一冊まるまるです)。
感想としては、数学検定に限りませんが、基本問題レベルでは「素直に考え方が暗記できていれば解ける」「やや複雑な仕組みの問題もルーティンで解ける」ことがわかりました。
それでいわゆる中学受験の問題と数学は違うという意見について。
これは考え方にもよりますが、一つは「深度」の違いかなと思います。
検定試験は英検含め、基本が備わっていれば取得可能な「受かる試験」です。
そこにはあまり「閃き」は必要ありません。
一方、入試問題は「セレクションを目的にした落とす試験」です。閃かないと解けない問題が多くあります。
では閃きとは何か。
これは基本のセオリーが隠されている問題について、それを見つけるに至ることだと思います。
ここで大切なことは「セオリーの理解、マスター」ありきだと言うことだと思います。
そして入試問題レベルだと当然数学もなかなかわからない問題が多くあります。
結局は中学受験だけが閃きを必要とするわけでもなく。
本質的にはさほど違いは無いと思います。
何故方向転換したのか。
私の古いブログ友達様はご存知かもしれませんが、私は子供の中学受験に関して、ノンポリシーでしたか今では「やった方が良い」考えに変わりました。
その理由は単に「レベルの高い問題を解かせる中で、表にしたり、小さな数を入れるなどの、数学でも最初の取っ掛かりに重要なエチケット」をマスターするのに良さそうだと思ったからです。
特にこの動画の最後の方で、倍数を書き並べて周期の形で整理して、そのサイクル+端数として計上するアプローチなどは表を書きなさいと叱る必要もなく、「表を書いたらわかる!」と喜んですらいます。
結局のところ、扱う分野に関わらず難問系統に近づけば「整理したり、分割したり、具体的な例で考えてから気付きを得たり」するスキルが必要になるのではと思います。
それを数学でやってしまうのも良いのですが、数学だとまず「基本理解」だけでもかなりの時間を必要としてしまいます。なかなか思考力まで行かないのです。
で、中学受験も予習シリーズの改定版が難しくなったことで「良い練習材料」だと思いましたし、思考力を手短につけるのに良いのではと思いました。
それが考えが変わった理由ですが、根本的にはいきなり数学でも問題無いと思います。
ただそうなりますと公立高校入試はだいたい暗記数学でそれなりにカバーできてしまうことから、大学入試までそれで行ってしまうと、数学が解けないときになかなか大変なことになる可能性が出てきてしまうかもしれません。
回り道と中学受験を捉えるか、思考力をつけさせる訓練だと捉えるか。
いずれにしましても、どこかで鍛えないといけないわけだろうなと思っていますが、発達段階次第かなとも思ったりします。