認知症の方で、
感謝と喜びの中で生きている方と怒りと猜疑心で生きている方がいます。
この違いって、どういう事なのだろうかと考えていました。
我が母親は認知症です。
かれこれ認知症になってから7年になり
最近は、気候の寒暖も排せつもお腹が減った事さえも理解できてないようで食事も食べさせています。
ずいぶん前に家族は記憶から消えたようですが、顔は記憶にあるようで私を見かけたら、
「あんたはん、よく来てくれはった。」と京都弁で喜んで話しかけてきます。
そんな母親ですが、字は読めるし書く事もできるので驚きます。
いったい脳がどうなっているのかと思います。
我が母親は、いつもご機嫌様で、
「ありがとうございます。」
「良かったな良かったな」と喜んでいます。
誰にでも感謝して会話が途切れる事なく良く喋ります。
ですから記憶に残らない不毛の会話のようですが、
私もたまに母親との会話を楽しんでいますしデイサービス先でも大事にされているようです。
でも、聞くところ我が母親と真逆で、
周囲の人に対して猜疑心と怒りをぶつけてくる認知症の方もいます。
本当に、この差は何でできるのだろうかと考えていたら、
介護士をしている友達から聞いた話ですが紹介したいと思います。
これは個人的な見解かもしれませんが認知症を発症する時期にもよるそうです。
これは、ある方の事例です。
なに不自由のない裕福な家庭の奥様が認知症を発症されたが、
日頃から猜疑心と不平不満で怒りを他人にぶつけてくるようになった。
この方の場合、
認知症を発症される時期に、自治会の役員をさせられて
相当、嫌な目に会われたようで不平不満をもらしていたそうです。
その不平不満がたまった状態の意識で固定されてしまい猜疑心で攻撃してくるようになったとの事です。
私が思うに、心霊現象も似たところがあるように思いますが、
これが事実だとすると私の母親は本当に幸運であったと思います。
ひょっとして母親は一番幸せなのかも知れないとまで思いますし感謝して喜んでいる姿をみて癒されます。