工場に出かけていた部下から製品にトラブルがあるとの報告を受けた。
ただ、部下に確認すると「対策は可能な範囲です。」と聞く。
すぐに製造部に連絡と同時に直上の重役にも報告する。
この重役と私は反りが合わなくて大嫌いだったのですが
重役は「私が責任を取るから何も対策を取るな!」と命令される。
それは製造部の問題だから何もするなという事です。
私は「お言葉ですが社内的に誰の責任という問題ではなく、会社としてお客さんに対してどうするんだ?という事ではないですか?時間的な余裕も無い状況なんですよ」と反論。
まったく話しがかみ合わない!
というか重役は責任を取らない、こそくな人間だとわかっているので無言でその場から去る。
このままでは私ではなく担当の部下の責任になりリストラの可能性も出てくる?
この会社は、上司は逃げて下っ端が責任を取らされるのです。
部屋に戻ると、すかさず製造部の友達に製品を本社に極秘で運ぶように指示する。
友達は私に、ありがとうと言ってくれました。
本社に到着したら製品を運び込む姿を誰にも見つからないように部下達を部屋までのルート上に配置して誰か来るのが見えたら合図しろと命令する。
部下達は日常の仕事では味わえないスリルな体験にワクワクしている様子です。
無事、製品を部屋に運びこみに成功。
すぐにトラブル対策の作業にはいる。
ちょうど、その部屋は最上階で階段1本でしか上がってこれないので、その階段の下に見張りの部下を配置しましたので作戦は万全でした。
しかし作業も終盤にさしかかった時にハプニング発生です。
他の部署の部長が部屋に上がって来たのです。
「おまえら何やってるんやぁ?」
私は鳥肌が立ち血の気が引いた。
全員、作業の手が止まった。
そこで私は事情を説明したら、その部長は「あの重役なんか責任とるわけないやん!全部お前の責任にされるだけや!」と理解してくれ見逃してくれてホットしました。感謝です。
でも帰りぎわ私に「お前、あの正直なアホを見張りにしてたら全部喋りよるぞぉ!」と笑いながら忠告されました。
私としたことが人選ミスでした。
無事、製品もクレームなく納品でき、後に原因も究明できました。
そして重役には「大したトラブルではなく思い過ごしでした。」と報告しました。
そんな思い出があります。
でも、ちょっとしたドラマのワンシーンのようでした。