君が代々
 
・八月の鳴き声と掛け声の中
 つなぐ慣れない手つきでつなぐ
 
・あなたにはちっぽけなことでも
 私なりに時々ドキドキします
 
・行く末を語る男女が
 神様の下のオゾンの下のベンチで
 
・一口でいいから食べて
 せめてものはなむけとして煮込んだ何か
 
・昼間から密室の中見つめ合う
 君と階数ランプの慕情
 
・嫌いではないけれど
 ただ一度色褪せた色はもう色褪せない
 
・ちょっとしたことで個人を
 神と呼ぶ歴史も安く見られたものだ
 
・あの人が唱える愛と平和から
 君が代々伝えたいこと