気づけば3月も残りわずかとなってしまいました。
しばらく文章から離れていたら、何かに取り残されてしまったような気がして久々に書いてみる。
そんな今日は、忘れるはずもない。
坂本龍一さんが旅立たれてから今日で一年。
あれからどんな想い生きてこられましたか?
残された我々。きっとそれぞれの想いを抱えて過ごされてきたと思います。
正直、未だに実感が湧かなくて、どこか非現実感が漂っているのを感じます。
あれから一年を過ごしてみて、色んな感情を体験したなと思っています。
大切に思っていた人がいなくなってしまうということを身をもって感じた。とでも言うのか。
一方でこの一年、語ることも多かったような気もしています。
あれから自分は、坂本龍一さんご自身の作品よりも、編曲を手がけた作品や、ミュージシャンとして参加した作品を通して、坂本龍一さんを感じる機会が増えました。
改めて、手がけられてきた作品の幅広さ、作品性の高さ、どの作品も坂本さんの手にかかると全てが完璧に仕上がる。魔術の使える人だったのだと作品を通して痛感します。
黄色魔術楽団にいらっしゃった方なのだから、当然といえばそうなのですが。
今年の桜は去年よりも遅れているそうですね。
きっと間に合うように早く咲いてくれたのでしょう。
しんみりするときっと怒られるので、手がけられてきた作品で好きなものを紹介します。
郷ひろみ「美貌の都」
アルバム「比呂魅卿の犯罪」より
このアルバムは坂本龍一がトータルプロデュースを手がけられています。
あの個性的な声を持つ郷ひろみさんでさえも、坂本さんのマジックがかかると、全てが染まってしまう。妖しい雰囲気漂う素晴らしい作品です。
飯島真理 「blueberry jam」
アルバム「ロゼ」より
坂本龍一さんが全曲編曲を手がけられています。
どの曲もキラキラしていて名曲すぎて、選ぶにはあまりにも難しすぎるのですが、一曲目のこの曲は、飯島真理さんのポップセンスの高さがよく出ていて、聴いているだけで幸福感を得られる名曲です。
大貫妙子 「CARNAVAL」
アルバム「ロマンティーク」より
坂本龍一さんがプロデュースした大貫妙子さんは、世界を圧倒する力を持っていると思います。
多くを語らずとも、音楽で空間の全てを支配してしまう。そんな力があります。
この曲は、テクノ期の最高傑作とも言えるくらいのアレンジだと思います。
このお2人はある意味、お互いに「運命」の相手だったのだろうな。なんて回想したりしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は坂本龍一さんを想いながら、書きました。
読んでくれたあなたが何かを感じてくれたならとても幸せなことです。
それでは、また会う日まで。
ここまでのお相手はSallyでした。
2024.3.28