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タイ、ラオスの旅(3)1月15日 カンチャナブリーへ 一泊観光
 朝6時、ツーリストの車がホテルに来て我々を拾ってくれる。それから2つのホテルで5人程拾い、郊外のガソリンスタンドで他の車で来た人達と合流し、一泊組と日帰り組に別れ出発する。我々の車には18才のドイツ人高校生、20才のスウエーデン人女子大学生、若いカップルのチェコ人達だった。
カンチャナブリは我々日本人には泰緬鉄道で有名な所だ。第二次大戦中、日本軍がビルマへ軍事物資を輸送する為連合軍捕虜や現地人を使い建設した橋で、「戦場にかける橋」とそのテーマ曲はミッチ・ミラー楽団の「クワイ川マーチ」として有名である。映画ではシアーズ中佐をウイリアム・ホールデンが演じ、第30回アカデミー賞を受賞している。
 戦争博物館を見て、すぐ横のクウェー川にかかる橋を歩いて渡る。川幅は80メートル位でゆったりと流れる川を見ていると戦争という残虐なイメージはとても浮かんで来ない。この近くにこの建設で犠牲になった人達の共同墓地がある。しかし英国など連合国側の墓地はあっても一番犠牲を被った現地のタイやビルマの人達の墓地はない。
         
 
 泰緬鉄道の後はタイガー・テンプルへ、「この辺りは昔虎が多く生息していたのが、密猟により殆どいなくなってしまったが、お寺の僧侶たちが生き残っていた虎の赤ちゃんを育て、今では200頭近くになり広大な寺の各所で見ることが出来る」とガイドの説明があった。

 車から降り暑い昼下がり、寺の敷地内を登ったり降りたりして歩くこと20分位、やっと虎さんとのご対面。荷物はすべて入り口に置き、サングラスは外し並んで待っていると、一人一人に係の人がついて中に入る。するとあちこちに虎が寝そべり、客が横に座ったり、寝て虎の腹に顔を乗せているではないか。虎は一応鎖に繋がれているがガブッとやれば「ハイ、それまでよー」だ。中に入るとマンツーマンで付いてくれる、そして係の人が写真を撮ってくれる。今回このツアーは4,250B(約15,000円位)で全部込み込みなので、この寺の入場料はいくらか分からないが、紀行文を書いている今インターネットで調べると1,000バーツ(3,600円位)と載っていたので結構高い。
 その後集合場所に行き、車に乗って待っているがなかなか発車しない、小一時間程待ってやっと一組のカップルが乗り込んできた。運転手がすごい剣幕で「遅いじゃないか」と怒ると、可愛い顔の女性が「集合時間は聞いていなかった」と応酬し一歩も引かない。暫く激論の後こっちも少々頭にきて「我々は長いことあなた達を待ってたんだ」と云うと我々には済まなそうな顔をするが、運転手には自分の正当性を主張して収まらない。この運転手はここからの担当で以前のことは知らないから、ジャッジする人はいないから収まりがつかない。結局気まずいまま出発し、小さな滝を見学して、今晩の宿泊先へ。途中義父が「あんたっちゃー何処から来たんだね?」と聞くと、それを内の奥さんが英語で云うと「ウクラナ」と答えたので「えっウクライナ」と皆んなで驚き、その場は和やかな雰囲気になる。
その時同乗していてバンコックから一緒に来たドイツ人の男の子は、名前をヤニクといいハイデルベルグ在住の18才、高校生か高校を卒業したばかりで一人で旅行している。「ドイツの選挙権は?」と聞くと、地方選挙(市長選等)は16才からで国政選挙は20才からと言っていた。丁度私達の孫になる位のかわいい青年だった。
 もうひとりのきれいな女性はルーシー・スエラン・スコラさんと云う名前で、スウエーデンのニューショピングに在住、20才の現役の大学生である。ニューショピングは後で地図を見てみると首都ストックホルムから南へ120KM程のバルト海を望む街だった。彼女は6ヶ月の旅でガイドブックも持たず気の向くままの旅らしい。
 国を出てくるとき父親は泣いていたと言っていた。それにしてもバイキングの末裔か知らないが、二十歳の女の子が一人で世界中を気の向くまま旅するなんて「スッッゲーーー」