機能性表示食品の「紅麹(こうじ)」サプリメントで多数の健康被害が出て、死亡者も出ています。

製造していた工場がすでに閉鎖されていたため原因がなかなか同定されずにいましたが、どうやら発生していたアオカビが持つ腎毒性のある「プベルル酸」などが原因のようです。

 

この事例が報道された時は、過去の輸入冷凍餃子事件を思い出しました。中国から輸入された冷凍餃子を食べて、下痢腹痛などの中毒症状が出た事件です。原因として同定されたのは「メタミドホス」という殺虫剤の成分でした。

結局、製造していた中国の工場で働いていた人が待遇が不満で意図的に製品に殺虫剤の成分を混入させたものと明らかになりました。

ひとりの人間の悪意でこのようなことが簡単に起きてしまうことに恐怖を感じたものです。

 

今回の事例は意図的に引き起こされたものではなかったことがひとつの救いでしょうか。

やはり食品製造については、保管、流通に至るまで衛生管理が重要ですね。

気候が高温多湿になってきていますからこれまで以上に注意する必要があるでしょう。

 

消費する側としてはどうにもならないところではありますが、定期的に摂取するものには特に注意して、

何か異変を感じたらすぐに摂取を中止することが予防策でしょうか。