シラミとは昆虫の一種ですが、ヒトに寄生して健康被害をもたらすことがあります。

代表的なのは頭の毛髪に寄生する頭虱(アタマジラミ)と陰毛に寄生する陰虱(ケジラミ)です。

最近パリで流行して、わが国でも症例が増えているといわれているトコジラミ(南京虫)はカメムシの一種です。

 

最近保育園などでアタマジラミが少し流行っているようです。

アタマジラミの成虫は2ミリ程度ありますから、肉眼で見えます。

毛髪で動き回る虫がいたらまずアタマジラミでしょう。

 

 

なかなか成虫がみつからない場合でも、探すと卵は見つかります。

毛髪に付着した小さな白い点状のもので、簡単に取れない場合はアタマジラミの卵の可能性があります。

 

 

顕微鏡で見ると確実ですから疑わしい時は皮膚科を受診して調べてもらいましょう。

 

治療は虫がつかまる毛を刈ってしまって坊主頭にしたりした時代もありましたが、

現在は効果が高い薬が使えるようになっています。0.4%フェノトリンパウダー(スミスリンパウダー)や0.4%フェノトリンシャンプー(スミスリンシャンプー)です。

これらは保険適用ではありませんので、薬局で購入してを使用します。

これらの薬でシラミの成虫はすぐに死にますが、卵に対しての効果は弱いです。

そのため、卵がかえるタイミングで複数回使用することが必要です。

また、卵には目のつまった”梳き櫛”で取り除くことも有効です。