「呉越同舟」は、紀元前500年ごろ、孫武によって『孫子』九地に書かれたものとされています。
「危機の中で仇どうしが協力し合うこと」を意味します。
こちらは、日本版の「呉越同舟」
清水昆さん作、『旺んなり呉越同舟』です。
武田信玄や織田信長などの戦国武将、千利休など、歴史上の人物が一堂に会しています。
桃園や桜の下の宴では、勇猛な豪傑たちも晴れやかに杯を交わし、山海の珍味に舌鼓を打ってこの世の春を謳歌しています。
ナンセンスなフィクションとはいえ、とても楽しそうで、このカオスな感じがいいなぁと思っていました。
これは、私の義父が好きな作品でもあります。
ちなみにこの絵画は、肉の万世秋葉原本店B1F呉越同舟にあります。
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(お腹すいてきた)
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先日、無料塾シンポジウム関東大会に参加させて頂きました。
各団体の紹介、グループ別意見交換がありました。
その中で、「無料塾は、小さい無料塾が各地域にたくさんあるのが理想的」という意見が、複数の運営者からありました。
その理由は、無料塾が受け皿となる対象の子ども達は、単に学力を向上する場を求めて来るだけではないケースが多いということです。
居場所を求めて来る子ども、
普段、十分な食べ物が得られない状態で来る子ども、
暴力等から逃れて来る子ども、
話し相手や仲間を求めて来る子ども、
もちろん、受験対策や学力向上の為に来る子どももいます。
これらのニーズ&ウォンツに答えるためには、
どちらかというと小規模できめ細かい対応ができること、
様々な子供の状況に対応できる教室が必要であること、
中には、近所の教室ではなくて、少し離れた教室に通いたいという子もいます。
このように考えると、無料塾は、小規模で様々な形態のものが、各地域にこまめに存在するのが、理想的なようです。
これはまさに日本版の呉越同舟、
清水昆さんの絵のように、本来、一堂に会するはずのない人々が、
和気あいあいと集まっている。
無料塾のシンポジウムはまさにそんな感じでした。
無料塾の最大の利点は、損益分岐点がないことです。
経済的な損得を気にすることなく指導に専念することができます。
そして、他の教室と比べる必要もない、オンリーワンで構わない。
まさに、戦う必要のない戦国武将のようです!
子ども食堂や無料塾にとって一番大切なことは、
いかに、問題を抱えた子供たちの為になっているかということです。
自分の教室の特色を最大限に活かして、
独自の教室をつくりあげて行きたいと考えています。
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