幻想郷の住人。 三話 『妖怪の山 前編』 | -Rain-

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ー妖怪の山ー








歌「あ、葉っぱが赤い。幻想郷にも季節ってあるんですね すごく綺麗」


魔「やっぱり妖怪の山は、秋が一番気持ちいいぜ!

     特にこの紅葉を眺めながら秋の味覚を味わうのは格別なんだぞ」


歌「そうですね、そういえばなんだかお芋の甘い香りがします」


魔「この秋の実りは、二人の秋の神様によってもたらされているんだぜ。ほら、ちょうどあそこに」


歌「あ、ほんとだ(神様って地上には居ないイメージがしてたんだけど・・・)」


魔「左が紅葉を司る神様、秋静葉で、右が豊穣を司る神様の秋穣子だ

     秋の妖怪の山は、この二人が主役なんだぜ」


歌「そうなんですか。でも、なんだか険悪な雰囲気じゃないですか?」


魔「あー・・・、これはだなー」


静「毎年言ってるけど、まだ気づかないようね 穣子。秋といえば紅葉は一番だってことに。

    そう、私こそが秋そのものなのよ」


穣「姉さんこそ、実りが秋の象徴だってことを認めるべきだわ!

     紅葉なんてただ葉っぱが赤くなっただけじゃないの。私こそが秋そのものよ」


魔「こんな風に毎年、どっちの能力が秋らしいか争ってるんだ」


歌「えっ、私からしたらどっちも凄いんだけど・・・」


魔「まあ、姉妹と言っても譲れないものがあるんだろうな 多分。   じゃあ次行くぞ」


歌「放っておいていいんですか!?」


魔「毎年のことだし大丈夫だろ」


歌「・・・・・大丈夫なんですか」





☆                    ☆                    ☆






???「今年も随分と厄が溜まったね。それじゃあ、厄を流し終えたら定期会合を開こうか」


???「ええ わたしもあのお話の続きが気になるから、早く済ませるわね、にとり」


に「焦らなくても大丈夫さ。ちゃんと歴史に残しておいてくれるからね!」


魔「おっと、いいところで会ったな。流し雛の最中か?」


に「これはこれは、魔理沙と・・・・・誰だい?」


魔「こいつは博麗神社に落ちてた歌留蘭だ。仲良くしてやってくれ

      今ちょっと妖怪の山を案内してやってるところなんだ」


歌「落ちてたってちょっとその言い方は無いんじゃないですか」


に「そうか、私は河城にとり。よろしくな」


歌「よろしくお願いします。で、そちらの方も神様なんですか?」


に「ああそうさ。彼女は鍵山雛。厄払いで払われた厄を集めて、厄が人間に戻らないようにしてくれてる

      厄神様なんだ 人間の味方だから、私とは気が合うのさ」


歌「人間の味方同士の集まりってわけですね!そんな神様初めて見ました」


魔「それより、まさかお前もいるなんてな、上白沢慧音。」


慧「いやあー。私も人間が好きだからな こうやって定期的に集まって人間について語りあったりしてるん        

      だ」


に「慧音先生も大事な仲間なんだ。それに、先生の書く小説が面白くってさー。

      ファンとして楽しみでもあるんだ

  月から来たお姫様と、不老不死になってしまった人間が主軸で、お互い

    争いながらも認め合っていく物語がもう面白くて!」


魔「慧音。それ、実録だよな。輝夜と妹紅の」


慧「まあ、そういう歴史の残し方もあるということだよ」


雛「それじゃあ、そろそろ私は流れて行くわね 飛びこむから少し離れていてね」


歌「流れるって何処に・・・」


雛「今の私に近づくと」




ガンッ!



雛「・・・厄いわよ」


歌「痛・・・なんで盥が・・・ここ外なのに」


雛「降りかかる災難からは逃れられないものなのよ 今からそれを流しに行くわ」




雛が飛んでから数秒後に川に飛び込んでどこかにながれていきました。




に「おおー、今年の飛び込みはキレがいいねぇ」


歌「な・・・流し雛ってこんなのだったっけ・・・?」


魔「お前痛い目に合ってばっかりだな、じゃ、次行くか」


歌「あ、はい」


に「また来てくれるとうれしいよ」


魔「じゃあ、またな」





☆                      ☆                    ☆





魔「さーて、次は何処行くかな」


???「これはこれは、魔理沙さんと、見かけない人ですね。侵入者ね?


歌「侵入者?え、私?」


魔「おう文。こいつは侵入者じゃないぜ。博麗神社に落ちてた歌留蘭だ」


文「あやややや、違いましたか。私は清く正しい射命丸文。

     それより、あなた記事のネタになりそうですね。一枚よろしいでしょうか?」


歌「あ、いいですけど・・・」


魔「こいつ、天狗の新聞記者なんだ。文々。新聞の」


歌「へえ 記者さんなんですか」


文「題するは・・・『博麗神社に住み着いた呪いの妖怪』!」


歌「いや、私妖怪じゃないですし。怪しくもないです」


文「冗談ですよ。あ、このあと用事あるんでそれじゃまた」


歌「変な記事書かないでくださいよ!   ・・・自由な人だな」


魔「・・・一番博麗神社に来る妖怪あいつなんだけどな」


歌「・・・」


魔「次行くか、実は博麗神社の他にもう一つ神社があるんだ」


歌「ほんとですか?いってみたいです!」


魔「たしか名前はえーーっと・・・       守矢神社だ」


歌「今一瞬忘れそうになりましたよね」


魔「まあ早く行こうぜ」












次回、魔理沙と歌留蘭ちゃんは守矢神社に行きます!


最初の秋姉妹はセリフが全然ありませんでした   すみません




一話で言うの忘れてました。

主はネタを思いついて興奮するあまりキャラ崩壊が起こる可能性もあります 多分







よければ下を一日一回ぽちぽちしてやってください