杉本ラララです。
このたび「唄場漂流記」という楽曲をリリースしました。
読み方は-うたいばひょうりゅうき-
「唄場」という言葉は造語です。
昨年末まで僕は全国を旅しながら歌を歌っていました。




ー ただそれだけをひたすら追い求め旅をする



僕を初めて旅に連れ出してくれたのは村岡広司さん。
そしてそんな村岡さんのイベントで知り合い、その後全国の様々なライブハウス、ライブバーと僕を繋げてくれたのがタマキングさん。


村岡広司さんと


タマキングさんと



彼らは各地に大切な“唄場”を持っていて、行く先々で彼らを心待ちにしている人々がいました。
そして彼らに会った人々はみんな笑顔になりました。



一緒に旅をしながら観た光景は温かく、その生き様に大きな憧れを抱いたことが旅を始めるきっかけです。
各地を転々と漂流しながら時には悩み、もがいた日々。
それでも現地で待ってくださる方々に楽しんでいただくこと、笑顔になってもらうこと。
ただそれだけをひたすら追い求め旅をする
そんなツアーミュージシャンの心を歌にしています。




ー 緊急事態宣言下の酔夏男にて



曲を書いたのは2020年4月
大阪のライブハウス「酔夏男(よかにせ)」にて
最初の緊急事態宣言が発令されたとき。

人っ子一人いない道頓堀商店街



酔夏男で5日連続企画を開催予定だった僕は全日程を中止し、一人酔夏男で寝泊まりしながら配信ライブを行っていました。



その日も配信を終え、ライブハウスの椅子を敷き詰め簡易的なベッドを作り眠りにつこうとしたとき
天井いっぱいにサインがプラネタリウムみたいに広がっていることに気付きました。



これまで酔夏男に出演した人たちが店中にサインしてたのは知っていたけど、天井にまでこんなにも所狭しと書かれていたとは。



そのときここで歌ってきたたくさんの歌うたいたちの人生を想像しました。



初めてのステージ、初めてのワンマンライブ、憧れの人との対バン、試行錯誤してアイディアを練った企画、うまくいかなくて悔しい思いをしたライブ、MCが完全に滑ったライブ、大切な日のライブ、嬉しくてたくさん笑ったライブ、涙が止まらなかったライブ、最後のステージ。



おこがましいけど、なんだかそのときは“自分が彼らの、彼女らの想いを未来に繋げるんだ”って気持ちになったんです。





歌うたいたちの魂が憑依したみたいになって書きました。
そうだこの歌は僕らツアーミュージシャンの歌なんだって朧げだけど浮かんできたイメージを辿って。



店長の眞榮田和樹さんが店にやってきたのも気づかず夢中になって作ってました。
そしてその様子をずっと陰から見られてました。
(いや、来たなら声かけて!)




ー 最高の仲間が曲を彩ってくれた





北海道で出会ったピアニスト 田中K助さん
京都で出会ったパーカッショニスト 岸田うらら
二人ともプレーヤーとしてすごい境地にいます。



現場ではK助さんの

「こんな感じにしたらどうかなぁ?」

の提案がとにかく的確すぎて

「はい!いいと思います!」

しか言ってなかった気がする。



それに対するうららの対応力の早さといったら。
僕は二人に食らいつくので必死でした。



一緒にライブする時も感じるのですが、レコーディングの際にその力の差を突きつけられます。
いや本人たちはどやー!って見せつけてるつもりなんて微塵もないんですけどね。
発想と適応力、正確性、耳の良さ、センス。



すごいです。



僕だって毎日必死にギターを練習してる。
でもプレーヤーで飯食ってる人には絶対追いつけないなぁってこういう時に痛感します。



でもだからこそ演奏面は二人に委ねて僕は“0から1にすること”に徹すればいい。



僕が〈生みの親〉で、二人が〈育ての親〉みたいな。
僕は育ての親の方が絶対に偉大だと思うけど、二人は生んでくれた人がいるからこその音楽だと言ってくれます。



K助さんはいつも「楽しいね!」と言って現場を盛り上げ引っ張ってくれるし、うららは明朗で物腰柔らかく良い空気作りに余念がない。






全国のミュージシャンが二人を必要とし、二人が愛されている理由がわかります。



今回もいろんな場面で助けられました。




そんな最高の二人と録った最高のベーシック。
これを基にオーケストラアレンジを施してくれたのが元バンドメンバーの鎌田瑞輝。





袂を分かってから5年
前回リリースした「優勝」のレコーディングをきっかけに、最近またアレンジをお願いするようになりました。



改めて思う。



彼は才能がある上で着実に努力をしてきた人だと。



そして僕がそうであったように彼もまたバンド活動を離れてからの数年、もがき苦しみ、腕を磨き続けてきたんだなと。
あげてくれた音を聴いて痛切に思った。



そして美しい旋律に胸がいっぱいになりました。
かまやん、本当にありがとう。






RECとミックス、マスタリングは今回も平野さんがやってくださいました。
いつもありがとうございます。



最近知ったのだけど、なんとこのスタジオであの瑛人さんの「香水」がRECされたらしい。



もっと声高に自慢していいと思うしスタジオの利用者増えそうだけど、そこが平野さんらしいというか。素敵です。




ー 限られた予算。それでもできる限り妥協せずに



MVってとても大事だと思います。
どんなに最高の音でもMVがしょぼかったらぜんぶが台無し。ってぐらい大事だと思います。



でも製作費に何百万も賭けられないし、限られた予算のなかでそれでもできる限り妥協せず作りたい。
いつもここで頭を抱えています。



ただ何本かMVを撮っていくうちに
一緒に熱くなってくれるカメラマンさんと作れば物理的な差こそあれ絶対に納得いくものができる!
とわかりました。



今回撮影をお願いしたスエちゃん。
一見物静かなタイプですが中身は割とロックで、それでいて繊細さも持ち合わせてる人。



仮押さえしたスタジオのロケハンに忙しい合間を縫ってついてきてくれて、こんな感じで撮りたい!っていうイメージを共有して一緒に悩んでくれました。



そんななか「どうしても照明が足りない。このままじゃ厳しいね‥。」ってなったとき、
自らライブハウス天窓のスタッフさんに問い合わせて照明機材を借りてきてくれました。
これには本当にびっくり!


かなりの重量。車で運んできてくれました。



スエちゃん、本当にありがとう。
そして快く照明機材を貸してくださった松村さん、ぴんくさんはじめ天窓のスタッフの皆さん、本当にありがとうございました!



撮影後にスエちゃんと。







ちなみに現場での我々が完全にアウトレイジ(全員悪人)だったので載せときます。












最後の人だけはガチなのでお気をつけください。



笑。





そんな敬愛してやまない仲間たちと心を込めて作りました。
どうか世界の隅々まで届いてほしい。
聴いていただき響くものがあれば、ぜひシェアよろしくお願いいたします!




◎楽曲のダウンロードはこちらから
https://ultravybe.lnk.to/utaibahyouryuki



配信サイトに楽曲登録をしてくださったのはウルトラ・ヴァイヴの鹿嶋卓也さん。
いつも本当にありがとうございます!

 



◎スエちゃんと作ったミュージックビデオはこちらからフルで観れます





最後に「唄場漂流記」のプロモーション費用や次回作の制作資金のお力添えを皆様にどうかお願いしたいです。
いつもほんとにごめんなさい!


でも必ず未来に繋げます。
約束します。
ぜひご検討いただけると嬉しい。
よろしくお願いいたします!



◎〔杉本ラララ 唄場応援投げ銭〕

投げ銭してくださった方全員に〈特典映像〉をプレゼントさせていただきます。
ご協力よろしくお願いいたします!






リリースに向けての日々を振り返ると想いがあふれてしまい長くなってしまいました。



一時は体力気力共になくなり、もう表舞台に戻ってこれないのではという不安もあったので
無事リリース日を迎えることができて本当に嬉しいです。



活動が良い方向に向かっているときだけでなく、悪いときも応援してくださる方々の支えで今日まで歌ってくることができました。
いつも本当にありがとうございます。



これからも少しでも皆さんに楽しんでいただけるよう全力で、死ぬほど生きていきます。
杉本ラララをよろしくお願いいたします!



長文お付き合いいただきありがとうございました!




杉本ラララ









【唄場漂流記 クレジット】



Lyrics & Music  杉本ラララ
Arrangement by  田中K助、岸田うらら、鎌田瑞輝、杉本ラララ


Piano:田中K助
Percussions:岸田うらら
Orchestral Programming:鎌田瑞輝
Vocal & Acoustic Guitar & Chorus:杉本ラララ

Recorded & Mixed & Mastered by 平野栄二

Sales Planner:鹿嶋卓也(ウルトラ・ヴァイヴ)
Artwork Design  & Photography  スエヨシリョウタ


-MV-

Director of Photography & Edited by スエヨシリョウタ
Special Thanks:ライブハウス 天窓グループ






【歌詞】


今日もメロディ浮かばない
虚しさ抱え迎える朝は何度目か
船人らは はじまりを祝い
歓喜のうずのなかひとり爪弾き

それでも老いて散りゆくとき 何か残せたなら

僕らは死ぬまでにどれほどあなたのことを笑顔にできるだろう
きっとそんな闘いさ
何度だって足掻き続けよう
奇跡まだ信じてる


辛いときは一人で泣くよ
あなたの前ではいつも“元気で”いたいから

錨をあげろ 生きるとは恥を掻くことだろう

僕らは死ぬまでにどれほどの理不尽を受けとめ赦せるだろう
きっとそんな闘いさ
涙をのんで歯を食いしばって
荒波をこえてゆけ
漕いでゆけ


どんな絶望も憂いも苦悩も
ぜんぶ消化して喜びに
どんな憎しみも嫉妬も怒りも
ぜんぶ受けとめ優しさに変えよう
漕いでゆけ