![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150603/08/sugiman3594/23/3c/j/o0640036013326029367.jpg?caw=800)
「ここに居たのね?」
桑島と亜実が振り返ると、屋上への階段を登ってきた阿弥が居た。
亜実「阿弥ちゃん、ごめん…」
阿弥「大丈夫よ…私もスギくんから話を聞いてビックリしたもの…」
桑島「阿弥さん…俺はこのまま…」
「警察にでも行くつもりですか?」
桑島が話そうとする前に阿弥が立ちはだかる。
桑島は下を向いてしまった…。
「桑島さん…あなたは…亜実ちゃんを犯罪者の妹にしたいんですか?」
「………っ!!」
「スギくんは、あなたに殺されかけたなんて思ってませんよ…むしろ自分が桑島さんを追い詰めたって反省してたわ…」
「スギが…?」
「そうよ…だから亜実ちゃんに言う前にあなたに打ち明けたんじゃない!!」
「スギくん…」
「このまま居なくなろうとするのは…スギくんの話を聞いてあげてからにして!!」
「……分かった」
桑島は観念したように阿弥の言われるがままスギの病室へと戻った。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150603/08/sugiman3594/21/45/j/o0320021313326029368.jpg?caw=800)
スギ「あれは事故だ…桑島のせいじゃない!!」
阿弥の言うとおり、スギは桑島が自首しようとしてるのを反対した。
「悪かった…」
桑島はスギに深々と頭を下げ、スギも許していることでこの件は解決した。
そして、スギと由麻奈が兄妹であることも亜実に伝え…亜実を驚かせたあとで…
「桑島に頼みがある」
「俺に出来ることなら…何でも言ってくれ」
「ありがとう…しばらく日本に居られないか?亜実たちをサポートしてやって欲しいんだ…」
「亜実ちゃんは、今…うちで一緒に住んでるの」
「ごめんね…阿弥ちゃん…」
阿弥は冗談半分に言ったのだが、亜実は真面目に受け取り謝った。
そんな亜実を見て3人は自然と笑顔になった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150603/08/sugiman3594/d9/65/j/o0320021313326029374.jpg?caw=800)
「じゃ…また来るからね」
亜実はスギに手を振りながら病室を出ていく。
「スギ…ありがとな…」
そう言うと桑島も笑顔で亜実のあとを追った。
「阿弥ちゃん」
「何?」
「例の件…頼むよ…」
「もちろん!そもそも…それが私の目的だった訳だし…」
阿弥はニコッと笑うと、亜実たちを追いかけて出ていった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150603/08/sugiman3594/ac/50/j/o0320024013326029378.jpg?caw=800)
そして…スギが退院する日。
亜実と桑島は病院へと向かっていた。
「阿弥さんは?」
「なんか…用事を済ませてから行くって先に出てった…」
「そっか…」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150603/08/sugiman3594/76/fd/j/o0320021313326029381.jpg?caw=800)
そしてスギの病室に入ると…
元気な姿のスギがベッドに座っていた。
「スギくん♪」
亜実はスギを見つけると笑顔で手を振りながら近づいた。
「おはよう…亜実」
「おはよう♪」
そんなやり取りをしていると…
「おはよう…」
入口から阿弥が少し真剣な顔で声を掛けてきた。
亜実と桑島は阿弥の居る入口へと視線を向けると…
そこには会ったことのない女性が…
いや…
顔は知っている女性が…
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150603/08/sugiman3594/ae/d7/j/o0640085313326029392.jpg?caw=800)
あの写真の女性が…
「初めまして…高木由麻奈です」
つづく
この小説のようなものは、あくまでもスギマンの妄想であり、登場人物とか家族構成とか関係性は全てフィクションです(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150603/08/sugiman3594/c0/41/j/o0480064013326029401.jpg?caw=800)
前作の「抱きしめられたら」が全25話だったから…って理由だけであと2回です(笑)
では、また(^ω^)