![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150527/06/sugiman3594/fb/fc/j/o0320021313319175571.jpg?caw=800)
久しぶりの入院生活も1ヶ月。
スギは亜実を庇うように燃え盛る炎の中で熱さから耐え抜いた。
そして大雨で火が消えたおかげで命は助かったが、背中などを中心に火傷を負ってしまった。
痛みはなくなったものの、未だに退院出来ないでいた。
スギが病室のベッドの上で外の景色を眺めていると…
亜実「スギくん♪」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150527/06/sugiman3594/16/26/j/o0720096013319175576.jpg?caw=800)
笑顔の亜実が入口からひょこっと顔を出した。
スギ「亜実♪」
スギの顔にも笑顔がこぼれる。
すると、亜実の後ろから…阿弥と桑島の姿が見えた。
「……えっと…」
阿弥「そっか…記憶をなくしてからは、桑島さんは初めて会うことになるもんね…」
桑島「……本当に記憶ないんだな…」
桑島はスギに認識されてないと感じ、改めて衝撃を受けた。
すると…
「亜実」
「……なに?」
「桑島さんと話してみたいことがあるから…悪いけど…」
「うん、分かった…」
スギが真剣な目をしていたので、亜実は素直に2人だけにしようと思った。
「阿弥ちゃん、下の喫茶店に行こっか?」
「なにぃ~?私だって来たばっかりなのにぃ~?
……話が終わったら、桑島さん呼びに来てね?」
阿弥は冗談っぽく口を尖らせながら、亜実と2人で病室を出ていった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150527/06/sugiman3594/b0/39/j/o0640067713319175578.jpg?caw=800)
亜実と阿弥が居なくなり、病室にはスギと桑島のみになった。
「えっと…本当に記憶がないなんて驚いたよ…」
初対面じゃないのに、初対面として話す…みたいな不思議な状態に、桑島もなんとなくぎこちない。
……しかし
「桑島っ!!」
「えっ!?」
急に呼び捨てにされて桑島は驚いた。
……呼び捨てで呼ばれる感じ。
まるで、昔のように…
「なんだ?まさか、急に記憶でも取り戻したのか?」
桑島は笑いながらスギの顔を見る。
しかし、スギの顔は真剣だった。
「……その、まさかだよ」
「えっ!?」
「どうやら…背中を火傷したときに、嵐が来て雨に打たれたからかな?」
「思い出したのか!?」
「同じようなショックを受けると思い出す……これって本当なんだな…」
「亜実たちは?」
スギは首を横に振る。
「まだ…言ってない…」
「……なぜ?」
「亜実に言う前に…おまえに謝りたいことがあったから……」
つづく
この小説のようなものは、あくまでもスギマンの妄想であり、登場人物とか家族構成とか関係性は全てフィクションです(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150527/06/sugiman3594/80/33/p/o0800045013319175584.png?caw=800)
昨晩にあげる予定が……安定のネオチでした(笑)
では、また(^ω^)