779 【妄想小説?】「抱きしめられたら」第24話。
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それでは…最終話、スタート!!
妄想小説?「抱きしめられたら」
最終話「抱きしめられたら」
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ハルカをぎゅっと抱きしめるスギマン。
ハルカの頭を軽く触れるようにポンポンと叩いた。
「スギマン…私…」
「あぁ…分かったよ、ハルカ…もう、どこにも行かないから…」
スギマンがそう言うと、ハルカがスギマンの顔を見上げながら
「約束…してくれる?」
と、まっすぐな目でスギマンを見つめる。
「あぁ…ハルカのそばを…離れないよ」
スギマンが微笑むと
「えへへ~♪」
初めてスギマンと会ったときのような無垢な笑顔でスギマンに抱きついた。
しばらく時間がたち…
「とりあえず…明日、ハルカの両親の所に行かなくちゃな」
スギマンが突然ポツリと言うと、ハルカはびっくりする…
「えっ!?……ま、まだ…早いよぉ~」
顔を赤くしながらハルカは手を思いきり動かす。
……そんなハルカの頭を軽くはたきながら
「バーカ!!早とちりするな!!」
と言ってから…
「ハルカ…寮に泊まってるってウソをついてたんだってな?」
「いや…その…」
「だから一緒に謝りに行ってやるってだけだよ!!」
スギマンは意地悪そうな顔でそう言いながら、右手でブイサインを作ると…ハルカに目つぶしをするような仕草をする。
「キャー!!」
ハルカは思わず目をつぶる。
「……ま、謝りに行くのは…ついでだけどな…」
「え?」
ハルカが驚いて目を開けると…
「バーカ!!まだ…目を開けんなよ!」
そう言いながら、スギマンはハルカの顔にそっと近づいた…。
そして…1ヶ月後。
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ハルカは「ASH」のお披露目ライヴを行う会場に向かっていた。
会場に辿り着くと…とりあえず、特別に楽屋に案内されたので…久し振りにメンバーと会うことにした。
すると…
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「来たわね…ウソつきのハルカちゃん♪」
由麻奈が冷やかすようにハルカに言う。
「もう~やめてよぉ~」
ハルカが困った顔をすると…
「あははは…ごめんごめん、こあみ♪」
ASHのメンバー3人たちは、これからもハルカのことを「こあみ」って呼ぶことにしたようだ。
「今日は道に迷わなかった?」
ハルカが方向音痴だということを覚えてくれていた由麻奈のことが嬉しかった。
「うん、私も成長したよ」
とハルカは得意のどや顔を見せた。
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「あ、こあちゃんだ~」
栞がハルカに声をかける。
「栞、センターなんだから頼んだよ~」
「センターは、私にまかセンター」
「え?なんでダジャレ!?」
いまいちウケなかったのが不満のようで…
「も~っ!!着替えてくる~」
と言いながら、栞は楽屋に入っていった。
「あ…」
栞が楽屋に入ったタイミングで、廊下の先で阿弥が声をあげた。
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ハルカに替わって「ASH」のメンバーになった阿弥がハルカの顔を観るなり近づいてくる…。
「こあみのせいで、短時間で必死に練習する羽目になっちゃったよ!!」
むすーっとした顔でハルカに言い放つ。
「……イヤならやめても良いんだよ?」
ハルカが意地悪な顔で言い返す。
「……辞めないわよ」
阿弥はさっきとは打って変わって、モジモジしながら…
「せっかくこあみが用意してくれたチャンス…だもん」
そう言うと、阿弥とハルカはお腹を抱えながら大笑いをした。
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「阿弥ちゃん、早く着替えないと」
由麻奈が衣装に着替えて来たようで、それを観た阿弥は慌てて楽屋に入っていった。
「じゃあ…またあとでね…」
「うん、応援してるから♪」
由麻奈は、ハルカに替わってリーダーとしてスタッフとの打ち合わせに向かった。
「こあちゃん」
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着替え終わった栞が、阿弥と入れ替わるかたちで楽屋から出てきて話し掛けてきた。
「なに?」
「ホントは…ASHって名前をつけた理由…違うんでしょ?」
「え!?」
ハルカは驚かされる…
……やっぱり栞は、変なところだけ勘がいいなとハルカは思った…。
……が、
「絶対に…足湯だよ~」
と言い出したので、思わずズッコケそうになった…。
そして…本番が始まり、リーダーの由麻奈が挨拶をする…。
「ASHという名前の由来は…阿弥のあ、栞のし、そして…由麻奈のゆの3文字から決めました~」
亜実から阿弥に…そこだけの変更で済むから同期であから始まる阿弥に白羽の矢が立ったのかも知れない…。
ライヴは大成功に終わった。
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その帰り道に、ハルカはスギマンとカピバラを見に動物園へ行った日のことを思い出していた。
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フードコートで、ラーメンと朝の残りのゆかりおにぎりとかを食べながら話したらことを…
「わたしたちのチームの名前を決めたの♪」
「チームの名前?」
「えへへ~♪」
ハルカは得意気に習いたてのローマ字を書きながら…
「AMI SUGIMAN HARUKA」
「3人の文字から…」
「エーエスエイチ♪」
ハルカがどや顔で言うと…
「アッシュ…だろ?」
とスギマンが笑う。
「アッシュ!?……アッシュって読むの!?
なんかカッコいい~♪」
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「……ホント私ってウソつきだな…」
ハルカは由麻奈たちの顔を思い浮かべながら…
「ごめんね♪」
と笑う。
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そして…ハルカは、さっきの3人のパフォーマンスを思い浮かべながら…
「抱きしめ…られたら~、一瞬で燃えて灰になってしまうよ…」
「抱きしめられたら」を口ずさみながら、並木道を歩く…。
「あなたに触れずに…化石になるより…」
「わっ!!」
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「キャッ!!」
突然スギマンが隠れていた木から出てきてハルカは声をあげた。
「どうだった?ライヴは?」
スギマンが笑顔でハルカに聞く。
「みんな…キラキラしてたよ♪」
ハルカも笑顔で言う。
「……じゃ、帰ろっか?」
スギマンが手をさしだす。
「うん!!」
ハルカはスギマンの手をぎゅっと握った。
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ハルカは仕事終わりのスギマンに、ライヴの感想を楽しそうに話ながら、
2人は並木道を歩いて行った…。
【妄想小説?】「抱きしめられたら」
終わり(^ω^)
………とにかく、バタバタながらも強引に終わらせました~(((^_^;)
今度…後書きなるものを書きますね(笑)
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では、また(^ω^)