754 【妄想小説?】「抱きしめられたら」第15話。 | スギマンのブログ(SKE熊崎晴香・女優小林亜実・HKT地頭江音々応援ブログ)

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それでは…スタート!!






妄想小説?「抱きしめられたら」

第15話「5年前」





「いやぁ~めでたいめでたい…」

亜実の父であるおじさんが、顔を赤くしながらグラスのビールを飲み干す。

テーブルの傍らには、笑顔の亜実の写真が入った写真たてが置いてあった。

「これも亜実ちゃんのおかげですよ…」

おじさんと一緒に飲んでいる40歳くらいの男性が写真の亜実を見ながら言った。

「ハルカのような娘を持って小林さんは幸せだよ…」

おじさんは、ハルカの父である小林のグラスにビールを注いだ。

「ありがとうございます…でも、ハルカがアイドルになれたのは…やっぱり亜実ちゃんが居たからですよ…」

「ありがとう…」

おじさんは照れくさそうに頭をかき、そして顔は赤いが真面目な顔をして…

「でも…いいのかい?」

「……何がです?」

「ハルカはなんで…わざわざ亜実の名前でデビューしたんだ?」

小林は…「あぁ…」と言いながらグラスを机に置くと…

「ハルカは…亜実ちゃんの夢の続きを私が継ぐんだ…って言ってました」

「ハルカにとって、アイドルの鯨井亜実は、やっぱり憧れのお姉ちゃんなんですよ…

小林がこう言いながら…おじさんを観ると…涙を腕の袖で拭いていたので…

「ホラホラ…鯨井さん!今日は笑顔でとことんハルカのデビュー祝いに付き合ってくれる約束ですよね?」

と言いながら、グラスにビールを注いだ。

「あぁ…そうだったな…ありがとう」

と笑いながら鯨井はビールを飲んだ。







目の前の自然公園の木々に夕日が沈もうとしている。

そんな夕焼けをぼおっと眺めているハルカ。

ハルカはスギマンと最後に会った日のことを思い出していた。





今から5年前…ハルカが中学1年生の時だった。

ハルカは鯨井と2人で、スギマンの住む町にやって来た。


しかし…久しぶりにスギマンに会えるというのに…とても辛い気持ちであった。







……スギマンのばあちゃんが亡くなったからである。

2人はばあちゃんの告別式にやって来たのである。

スギマンは…唯一の家族を失ってしまった。

案の定、スギマンはずっとうなだれていた。

それでも喪主として、立派に務めている姿にハルカは感動していた。


しかし…町会長さん夫婦やばあちゃんの友達らを送ったあと、2人も帰ろうとした時だった…。


昨日の通夜から寝ていなかったからか…告別式が終わったあとにスギマンは倒れてしまった。


すぐに救急車を手配し、鯨井とハルカも乗り込んだまま…駅前の病院に向かった。


「ずっと寝てなかったんじゃないんですかね…これは倒れても仕方ない…」

医者が呆れながら、1日安静にしてれば大丈夫だと言うので、鯨井はスギマンを入院させることにした。


「ハルカ…おじさんはスギマンの入院の手続きと…ハルカのお父さんかお母さんに電話してくるから、スギマンの様子を見ててくれ」

と言い残して病室から出ていった。










ハルカは疲れきって眠るスギマンの顔を眺めていた。

「かわいそうに…」

そう言いながら、スギマンの頭をなでた。

「でも…よくがんばったね」

と言いながら微笑む…






すると…

「お姉ちゃん…ごめん」

と言ったあとに、眠るスギマンの唇にそっとキスをした…。







つづく。




この小説のようなものは、あくまでもスギマンの妄想であり、登場人物とか家族構成とか関係性は全てフィクションです(笑)
危うく毎日連載を止めてしまうところでした…(((^_^;)







では、また(^ω^)