- くさのなかのおひめさま (ノルウェーのむかしばなし)/セーラー出版
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アスビョルンセンとモー再話
シーグルン・セービュ・カブスベルゲル/絵
中川あゆみ/訳 セーラー出版
ノルウェーに古くから伝わる昔話の一つです。北欧の物語には不思議な生き物がさまざまに登場します。この絵本には“草の中のおひめさま”そして、“湖の主(ぬし)”が出てきますよ。それはどんな精霊でしょうか?
●ものがたり
“はいまみれ”は12兄弟の末っ子で、いつも兄さんたちにいじめられています。ある日、お父さんである王さまは兄弟たちみんなに、「外の世界に出て、お嫁さんを探してくるように」と命じます。森の中で、兄さんたちに置いてけぼりにされ、“はいまみれ”が途方に暮れて座り込んでいると、がさがさ。草むらから小さな女の子が現れ、こうささやきました。「くさのなかのおひめさまに、あいにいらっしゃいませんか」。“はいまみれ”が素直についていくと、草むらのしげみで女の人がいすに座っていました。そのお姫さまのなんて小さくて、かわいらしかったこと! 彼はすぐにお嫁さんにしたいと思いました。そこで……。
●この絵本を書いた人
約150年前、ノルウェーの民俗学者で動物学者のアスビョルンセンが友人のモーを誘い、ノルウェーの昔話や伝説を集めました。『3びきのやぎのがらがらどん』と同じく、この絵本はその中の一つ。自然の精霊を思わせる女の子の物語が、画家シーグルンの色彩豊かであたたかな絵で画面いっぱいに描かれています。
物語に登場する木Treesと花Flowers
象徴的に描かれるのは水連。スミレ、森をかこむ緑。