小さなバイキングビッケ (評論社の児童図書館・文学の部屋)/評論社
¥1,470
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ルーネル・ヨンソン/作 
エーヴェット・カールソン/絵 
石渡利康/訳 評論社 

アニメで人気になった『小さなバイキング ビッケ』。あなたは、知っているかな? あらためて読んでみると、ビッケの冒険物語は、バイキングの暮らしや人柄がよくわかり、北欧の神様たちが生活に根ざしていたことなどもちゃんと伝わるように描かれています。

●バイキングって、なあに?

バイキングといえば、こわ~い海賊!? 金銀宝石を奪ったり、町を襲ったりする乱暴者のイメージがありますが、じつはすぐれた貿易商人でもありました。このことは小さなビッケが偉い領主と交渉する場面にも取り入れられています。今から一千年ほど昔、スウェーデンやノルウェーの沿岸から大海原へと出発したバイキングたち。この童話は、暴力ではなく、知恵と勇気で勝利をつかむ、小さなバイキングのおはなしです。

 

●ものがたり

ある日、ビッケはお父さんのハルバルと“石はこび競争”をします。知恵をしぼって、力持ちのお父さんに見事に勝ったビッケは、バイキングの族長でもあるハルバルから「次の航海に連れて行こう!」と約束してもらいます。ビッケは意気揚々とバイキング船に乗り込みますが、島に上陸したとたん、ワナにかかり、ハルバルも仲間たちもみんなつかまってしまいました。大ピンチを救ったのはビッケの賢い知恵でした。それはどんなこと?


●この絵本を書いた人
文章を書いたのは、ルーネル・ヨンソンさん(1916-2006)。スウェーデンのニーブロ生まれ。児童文学作家、ファンタジー作家。ビッケのシリーズは世界中で大人気です。

バイキング 
このバイキングは、スウェーデンのガムラ・ウプサラGamla Uppsalaにあるレストラン「オーディン・ボルグOdinsborg」で撮影しました。(2013年7月2日)