クマのプーさんの魔法の知恵/ジョン・T. ウィリアムズ
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『クマのプーさんの魔法の知恵』
ジョン・T・ウィリアムズ著
 河出書房新社


この本は、こんな一文がから始まる。


「ぼくたちの時代、二千年紀の終幕が近づいた今、偉大なるクマの研究者、つまり真のクマ学研究者たちは、重大な真実が明かされるのではないかという期待にますます胸をふくらませている。」


重大な真実とは何か?

プーさんの物語の根底に流れる、“魔法の知恵”を解き明かすのがこの本の目的のようだ。


それは多岐にわたる。

プーと占星術、プーと錬金術、プーとヘルメス文書哲学、プーとタロット、プーとカバラ・・・・・・。


中でも、私がみなさんに読んでいただきたいのは、「プーとドルイド」という章である。



ドルイドとは、古代ケルトの聖職者であり、予言者。

聖なるオークの木から神託を受けとる才能をもち、社会を動かしていた。

政治や経済、法律などから、天候、個人の結婚、出産まで、あらゆることを木にたずね、人々を導いていたといわれている。


著者は、「プーの世界がドルイドの世界であることは明白だ」といっている。つまり、木に問いかける世界・・・。

・プーの世界にある木の種類は何か?

・プーがハチミツをとる木は?

・バルド(吟遊詩人)としてのプーの存在

・予言者としてのプー 等々



古代ケルトの木の神秘が子どもの頃に大好きだったクマのプーさんにあったなんて。




西洋哲学をプーさんの物語で語った一冊。

あなたの日常も、ドルイドの世界と通じていることを発見するにちがいない。