愛をみつけたうさぎ―エドワード・テュレインの奇跡の旅/ケイト ディカミロ
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愛することをあきらめないで

『愛をみつけたうさぎ

 エドワード・テュレインの奇跡の旅』

ケイト・ディカミロ/文

バグラム・イバトーリーン/絵

子安亜弥/訳 ポプラ社




「うさぎは、だれかを愛するなどというまちがいを、二度とおかさないとちかった。」


こんなふうに思うまでになったうさぎを救ったものはなんだったでしょうか。
そんな日が全く来ないとは、だれにも約束できません。
けれど、あきらめないでほしいのです。
だれかを愛するということを。



主人公のこのうさぎは、陶器でできた人形です。

腕と足は自由に動かせるようになっていて、耳は本物のうさぎの毛皮という、りっぱなうさぎ。

名前はエドワード。

アビリーンという女の子が大切に大切にしてくれましたが、

ある日、船旅の途中、海に落ちてしまいました。

それから、うさぎはひとりぼっち。

海から拾い上げられたのはいいけれど、いろんな人のもとをめぐりめぐって、別れて、めぐって。


物語の最初に出てくる、おばあさんの言葉はドキッとするものです。

「愛がないのに、どうやって“いつまでも幸せに”くらせますか?」

うさぎのエドワードは、本当の愛をどうやって見つけることができたのでしょうか。

いろんな持ち主のもとをめぐるうちに、うさぎが気づいた大切なこととは?




だれかを愛することは、いつからだって、再びできるのです。