私は、樹木とお話ができます。
樹木は私に、いろんなことを話しかけてくれます。
お水をあげていると、「もういいよ、おなかいっぱい」と言って、知らせてくれたり、
落ちこんでいると、「大丈夫、大丈夫」と声をかけて、勇気づけてくれたり、
ときには、まだ人間が生まれる遥か昔の森へ、連れて行ってくれることもあります。
そう、私の毎日は、樹木と対話することから始まるのです。
樹木という存在が、私たち人間にくれる優しさ、大らかさ、力強さ、命のたしかさ。
そして、“命をつないでいく”という大切な使命も・・・樹木は静かに語りかけてくれるのです。
これから、樹木とお話しながら選んだ、「木の絵本」と「森の童話」を紹介していきます。
いっしょに読みましょう。
あなたの心にほっと、灯りをともす物語がきっと、見つかると思います。
ようこそ、杉原梨江子の森の世界へ・・・。