『わたしたちの医療ノート〜診察室の窓から〜』

『わたしたちの医療ノート〜診察室の窓から〜』

兵庫県西宮甲東園の内科・消化器科杉原医院です。安心して相談できるホームドクターを目指しています。小児の診察も行なっております。特に高血圧・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病については豊富な経験を持っています。漢方薬も処方します。      



「なんだか体が重いな」「最近、薬の種類が増えてきたかも

……

そんなふうに感じること、ありませんか?

調子が悪いと私たちはつい、「何か新しいお薬を足さなきゃ」とか「もっと有名な大きな病院に行かなきゃ」と考えがちです。でも、色々なところを頼りすぎて、結局どこで何を相談すればいいのか分からなくなってしまう。そんなお悩みを聞くことも少なくありません。

今のあなたに必要なのは、新しい何かを付け加えることよりも、まずは「今あるもの」を整理して、一番大切なところに力を注ぐことかもしれません。

 


以前、私はカリブ海の島国、キューバの医療現場を視察してきました。

そこで目にしたのは、地域に根ざした医療の仕組みでした。現地では、およそ600700人に一組の「医師と看護師」が割り当てられ、住民の健康をすぐそばで見守っています(都市部などではもう少し多くの住民を担当する場合もあります)。耳でも、目でも、アレルギーでも、まずはこの身近なホームドクターに診てもらう。そこで解決できないものだけが専門の病院へと繋がっていくという、役割分担が非常に明確なシステムです。

 

この仕組みの目的は、限られた医療資源を「最も必要とされる場所」へ、「最も効果的なタイミング」で届けることにあります。

印象的だったのは、予防への姿勢です。海外から帰国した人の健康チェックを欠かさないなど、「先回りして守る」ことで、大きな病気になるのを防いでいました。ドキュメンタリー映画『シッコ』でも、米国では高価な喘息薬が現地では誰もが手に取れる形で提供されている場面がありましたが、それは単に安価なのではなく、「誰に、何を、どの順番で届けるのが一番みんなが助かるか」という合理的な工夫が支えているのだと感じました。

 


キューバの医療にとって本当に大切なのは、豪華な設備や珍しいお薬を揃えることではない。一番大事なのは、「周囲にある資源を、最大限に生かす」という工夫なんです。

私たちの身体も同じです。次から次へと薬を増やす「足し算」ではなく、「今、身体のどこが一番助けを求めているか?」を見極めて、そこにエネルギーを集中させてあげる。そうすることで、余計な負担が減り、身体は自分の力で元気になろうと動き出します。

 

「無添加住宅」という自然な素材の空間で診察することに、安らぎを感じられれば身体も素直に反応してくれる。自然と調和してくれることが治療には大切だと思います。

化学物質などの刺激が少ない環境なら、身体は余計な負担を感じず、本来の「治そうとする力」に集中できる。これって、すごく合理的で、身体にとっても優しいことだと思いませんか?

「風邪をひいた」「頭痛がする」「なんとなく調子が悪い」

そんな、日々の暮らしの中で起きる当たり前の不調こそ、まずは当院にお越しください。私たちはこの街の健康を支える「最初の窓口」でありたいと考えています。

特別なことを始める前に、まずは今の生活や環境の中で「何を変えれば一番確実にラクになれるか」。あなたの身体にとっての最適な優先順位を、一緒に一つひとつ、丁寧に見つけていきましょう。




写真↓ 
(キューバの診療所では、ホメオパシーなどの自然も、選択肢の一つとして大切にされていました)



桜の花が終わりをつげて、いま、躑躅の花🌺がきれいに咲きはじめましたね。

うちのクリニックでは、いま、黄色のモッコウバラが満開を迎えました。🌼
正面、向かって左の垣根のところに咲いていますよ。
来院されたら、気に留めていただけたら嬉しいです。

木々では、ハナミズキやヤマボウシの花も咲いていますね。
新緑の美しい季節になりました。


朝晩はまだ少しひんやりとする日もあり、日中との気温差に体が戸惑うこともあります。
どうぞ無理をなさらず、からだをいたわりながらお過ごしください。

また、季節の変わり目は、血圧や血糖の値が変動しやすい時期でもあります。

気になることがありましたら、どうぞ遠慮なくご相談ください。

皆さまが日々を穏やかに過ごせますよう、ささやかではありますが、私たちもお手伝いできればと思っております。





こんにちは。スタッフYです。


クリニックの桜も、いつの間にか葉桜になりました。

春は、ゆっくりと、でも確実に次の季節へと移っていきます。


いま、クリニックの庭ではモッコウバラが咲き始めました。

やわらかな黄色の花が、風にゆれる季節です。


さて、当クリニックの待合室には、大人の方向けの本のほかに、お子さんのための絵本も置いています。


月に一度、新しい本が届き、書棚に並びます。待ち時間のあいだに、お子さんだけでなく

大人の方も手に取って読んでくださる姿を見かけます。


こどもたちは、パパやママ、おじいちゃん、おばあちゃん、そして幼稚園や保育園の先生などたくさんの人に絵本を読んでもらいます。


物語をじっと聞いているその時間は、ほんの少しの空想の時間。


けれどその時間は、豊かな言葉や、やさしい情景となって、きっと子どもたちの心の中に残っていくのだと思います。


診察の待ち時間が、少しでも穏やかな時間になりますように。


どうぞご自由に、本を手に取ってみてくださいね。



こんにちは。


スタッフのYです。


昨日の☂️で心配していましたが、クリニックのシンボルの桜🌸が、満開になりました。


強風のため、花びらがたくさん散りましたが、まだ大丈夫です。

ベンチで、休憩してお茶でもしたいです。コーヒー


昨日、今日は、関西学院大学大学の入学式です。

大学にはフレッシュな一年生の方や、保護者の方がたくさんいらっしゃっています。


令和8年度が始まりましたね。

クリニックも、今年で丸25年になります。

今年度も、初心を忘れずに頑張りたいと思います。ラブラブ



15年ほど前、キューバの医療現場を訪ねた際の視察記を、数回にわけてお届けします。今は現地の様子も変わっているかと思いますが、そこで目にした「身体を支える工夫」を少しずつ、綴ってまいります。



【連載】健康を支える知恵を訪ねて ―― キューバ医療視察記

 

第1回:私がキューバを訪ねた理由

 

 

皆さんは「キューバ」という国に、どのようなイメージをお持ちでしょうか。色鮮やかな街並みや陽気な音楽を思い浮かべる方も多いかもしれません。私が15年ほど前、長い時間をかけてこのカリブ海の島国を訪れたのは、現地の暮らしに根ざした「暮らしの知恵」を、この目で確かめるためでした。

 

きっかけは、2009年に日本で開催された国際オゾン会議のメディカルセッションです。そこで耳にしたキューバの医師による発表からは、オゾンを医療へ応用しようとする情熱と、現場での丁寧な積み重ねが伝わってきました。



「実際の現場では、どのようにこの技術が人々の健康を支えているのか。その現実をしっかりと見ておきたい。」



研究会のメンバーたちが等しく抱いたその純粋な関心が、視察旅行へと繋がっていくのは、ごく自然な流れでした

 

当時のキューバは厳しい経済封鎖の中にあり、先進国では当たり前の薬品や物資が届きにくい状況にありました。けれど、そこで私を待っていたのは、諦めではなく、逞しい知恵の数々でした。


手に入らない高価な化学薬品を嘆くのではなく、酸素から生まれるオゾンのように、身近にある自然の力を最大限に生かして人々の健康を守る。その「足るを知る」医療のあり方は、驚くほど合理的で、かつ人間への深い慈しみに満ちていたのです。


 

当院が「無添加住宅」という自然素材にこだわり、五感に優しい空間をつくったのも、根底にある思いは同じです。


余計なものを削ぎ落とした先に見えてくる、身体本来の健やかさ。キューバの地で確信した




「自然治癒力の可能性」と身近なものを生かす知恵




を、今、このクリニックでの皆さまとの対話に繋げていきたいと思っています。




(視察の合間に、現地の暮らしの息遣いを感じたハバナの通り)